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【エレベーターの怪談】「天国へ行く方法」を紹介※眠れなくても責任取れません

明るい部屋から暗い部屋へ オカルト

 あなたは怖い話は好きですか?

 老若男女、一度は聞いたり話たりなど、怪談に触れる機会はあるのではないでしょうか。

 そんな怪談の中でも「エレベーター」は舞台としてはメジャーと言えるでしょう。

 今回紹介するエレベーターの怪談は「天国へ行く方法」です。

 夜中に読むのはおすすめしません。何故なら、眠れなくなっても責任は取れませんから…

 それでは、ごゆっくりお楽しみください。

 他の怪談も気になるという方は、下記の記事を参照ください。

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【エレベーターの怪談】「天国へ行く方法」

天国

 俺は今年で新社会人となる。

 大学を卒業し、念願の大学病院勤務になった。

 病院での勤務は覚えることも多く大変だが、何もかもが良い方向に向かっているような充足感を感じていた。

 卒業と同時に職場の近くに引っ越し、1人生活も満喫しているが、気になることがあった…

 初めての1人暮らしであり他との勝手が分からないのだが、これはきっとおかしいことなんだと思う。

 「屋上の立ち入り禁止」

 これはわかる。特に立ち入る理由もない。きっと「従業員以外立ち入り禁止」みたいなもんだろう。

 「深夜1〜2時はエレベーター点検のため使用禁止」

 毎日やるのか?大学病院に勤務していることもあり、急な呼び出しが会った時のことを想像すると…少し困る。

 低層階に住んでいるならまだしも、12階建ての11階に住んでしまっている…

 「高い方がなんかかっこいいじゃん」

 と安易に決めてしまった過去の自分を殴ってやりたい。

 幸い今は覚えることが仕事みたいなもので、呼び出されることはないが…

 11階から階段で降りることになると考えるとゾッとする。

 「階段を降りるだけで体力を使い切ってしまうんじゃないか…」

 なんて考えていると、想像が現実へとなってしまった。

 「…♪」

 スマホが鳴った。

 嫌な予感がした。

 的中した。

 病院からの呼び出しだった。

 急な欠員のための呼び出し…想像していたことが現実になる。

 そして時間は…深夜1時を回ったところだった。

 俺は急いで支度を済ませ玄関を出る。

 「階段か…」

 と肩を落としたが、エレベーターは点検している様子がなかった。

 電光盤の灯りは点灯しており、作業音や点検している従業員の姿もない。

 「今日は点検していないのか…」

 しめしめと漫画でしか聞いたことのないような表現を浮かべながら「↓」のボタンを押す。

 エレベーターが作動した。ゆっくりと俺がいる階へ上がってくる。

 「やっぱり点検は始まっていないな」

 と喜ぶ。

 しかし、エレベーターは俺がいる階に止まることはなかった。

 エレベーターが来なかったんじゃない。過ぎて行った。

 しかも、大勢の人を乗せて

 予期もしていなかったからよく見ていなかったけど、確かに大勢が乗り込んでいた。

 俺は何が起こったのか分からなかった。

 だって、「深夜だよ?」

 俺が住んでいるのは11階…12階に…ましてやこんな深夜に…

 「そんな大勢の人がこぞってエレベーターを使用する?」

 そう考えると何故か背筋からスーッと全身の体温が引いていくのを感じた。

 俺は半ば放心状態で電光盤を見つめる。

 電光盤が「12」階を差す。

 「もしかしたら全員知り合いで…」

 なんて考えていたが、そんな考えも一蹴される。

 電光盤は「R」を示し、消えた。

 「ん?消えた?点検に入った?ならあの人達は…」

 点検するための従業員なのかもしれない。

 しばらくすると電光盤が再度点灯。「R」と光る。

 そしてゆっくりと降りてきた。

 俺はすかさず「↓」を押す。

 だが、俺の階に止まることはなく1階へ降りていった。

 「やっぱり点検中なのか…」

 すると、エレベーターが上がってくる。

 俺は急いでいたが、真相も気になったから本当に従業員が乗っているのか確認することにした。

 念の為、「↓」を押してみる。もしかしたらエレベーターを使用できるかもしれないし…

 エレベーターが上がってくる。

 「9」…「10」…

 誰が乗っているのか…少しの興味心がこの場に立ち止まらせていたが…後悔することになった。

 エレベーターには大勢の人が乗っていた。しかし、みんなが同じ作業服を着ていたり、工具を持っていることはなかった。

 全員が統一性はなく、一瞬見ただけで知り合い同士でないこともわかる。

 制服を着ている学生であったり、スーツを着ているおじさんや、派手目なギャル風の女性、赤ちゃんを抱いているお母さん…

 年齢も性別も服装もバラバラだった。

 そしてそのうちの1人と目があった。

 その目は薄暗く、生気を感じなかった。

 表情に変化がないからそう感じたのか、薄暗くてそう感じたのか…

 エレベーターが次の階に行くまでの短い間だったが、見えなくなるまでその1人は目線を逸らすことはなった。

 電光盤は12階に止まることはなく「R」を示し、消える

 俺は直感で理解した。

 「これは死人を運ぶエレベーターなんだ」

 行き先は天国か…地獄か…

 俺は大人しく階段を使用した。

まとめ

地獄

霊道が行き着く先はこのエレベーターかもしれない
深夜の点検時間を設けているということは、管理者側も知っているのか
このエレベーターに乗り込むと生者も天国へ…

 以上で、【エレベーターの怪談】「天国へ行く方法」を紹介※眠れなくても責任取れませんを終わります。

 他にも、【エレベーターの怪談】「厳選3選‼︎」を紹介※眠れなくても責任取れませんという記事もあるため、興味がある方は是非ご一読ください。

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