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【病院の怪談】「呪われた部屋」を紹介※眠れなくても責任取れません

ベッドで横になる女性オカルト

 あなたは怖い話は好きですか?

 老若男女、一度は聞いたり話たりなど、怪談に触れる機会はあるのではないでしょうか。

 そんな怪談の中でも「病院」は舞台としてはメジャーと言えるでしょう。

 今回紹介する病院の怪談は「呪われた部屋」です。

 夜中に読むのはおすすめしません。何故なら、眠れなくなっても責任は取れませんから…

 それでは、ごゆっくりお楽しみください。

 他の怪談も気になるという方は、下記の記事を参照ください。

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【病院の怪談】「呪われた部屋」

病院のベッド

 病院や老人ホームに勤めている方はわかるかもしれません。

 何故か「入れ替わり」が激しい部屋はありませんか?

 「入れ替わり」と濁しましたが、わかりやすく言えば、入った人が長くは続かない…

 つまり「すぐに亡くなってしまう」ということです。

 私が勤めていた病院にもそんな呪われた部屋がありました…


 その部屋は3階の角部屋に位置していました。

 病院の立地から、陽が入りにくくいつも空気が重く、埃っぽいような臭いがする部屋でした。

 何故かその部屋に入院する方はすぐに退院されることが多かったです。

 「退院」と表現しましたが、生きて出る人は私が知る限りは誰もいませんでした…

 そして、入院した方は、亡くなる前に決まって不思議なことを言うのです。

 先日入院したおばあちゃんも同じことを言っていました。


 おばあちゃんに昼食を届けに行った時です。おばあちゃんが不思議なことを言いました。

 おばあちゃん「何人もね…見てくるんだ…見下ろしてくる…ベットを囲んでね…」

 なんでも、たくさんの人がベットの周りを囲んでおばあちゃんを見下ろしてくるそうです。

 しかも、どうやら入院している人にお貸ししている入院服を着ているとのこと。

 今までこの部屋に入院している人も同じことをよく言っていました。

 もちろん、最初は戸惑い怖いな、と思っていましたが、流石に慣れてしまい、おばあちゃんに辛辣な言葉をかけてしまいました。

 「そんなわけないでしょ」

 おばあちゃん「今でもいるんだよ…そこに…見てる…」

 私はおばあちゃんを尻目に退室しました。

 その日の夜です。おばあちゃんは今まで元気だったのに急に呼吸困難になり亡くなってしまいました。

 先生の話では、「ご高齢だったので…」と老衰であると家族様に説明していましたが、そうではないことは同じ階の看護師であれば誰でも知っていました。

 ですが、口に出すことはありません。だって、「呪われた部屋のせいです」なんて誰も信じてくれませんから。


 それから数日、誰もその部屋に入院することはなく、平和な毎日を送っていました。

 私は体が強い方ではなく、季節の変わり目に風邪を引くことが多いのですが、どうやらその風邪を拗らせてしまったようで自宅で倒れていたところを母親に見つけられ救急車を呼ばれたようです。

 意識がはっきりとしたのは、私の働いている病院の一室で横になっていた時でした。

 一番最初に頭をよぎったのは、「知り合いに看護してもらうのは嫌だな」と言う呑気なものでした。

 先生に病状を聞くと「肺炎」とのことでした。

 数日で退院できるとのことで安心しました。

 ですが、聞きたくないことを担当の看護師から聞きます。

 担当の看護師と他人行儀に話しますが、もちろん知り合いの看護師です。

 私より2つ下の後輩でした。

 後輩「先輩、大変でしたね。でも、入院した部屋がこの部屋なんて…まあただの肺炎ですから大丈夫ですよね」

 その言葉にハッとしました。

 そう、私が入院したのは例の「呪われた部屋」でした。

 まあ、数日の入院…たかが肺炎…

 そう思っていたのですが…


 入院した日の夜のことでした。

 私は夜中に目が覚めてしまいました。

 働いている職場と言えど、「慣れないベットで寝ているとやはりぐっすりと眠れないのかな…」そんなんことを考えながら寝返りを打とうとします。

 ですが、体が動きませんでした。

 「あれ、おかしいな」

 指一つ動きません。

 動かない、と言うより、重いんです。

 何かが全身に乗っているように、重力が何倍にもなったような感覚です。

 ですが、目だけは自由が効きました。

 「何かが起こる」

 その予感はありましたが、周りを確認せずにはいられません。

 ゆっくりと目を開け周りを見てみます。

 すると、目が合ったのです。

 何人もの人と。

 私を見下ろすような視線を送る何人もの人と。

 ベットを囲み、まるで葬式状の棺桶に視線を送る参拝者のように私を見下ろします。そして、その中には先日亡くなったおばあちゃんの姿も…

 私は恐怖で心がいっぱいになりましたが、身動きが取れません。

 「誰か…助けて…」

 そう思った矢先、部屋の扉が開く音が聞こえました。

 巡回の時間だったのです。

 後輩の看護師が部屋に入ってきます。

 私は「助かった」とそう思いました。

 これでこの人たちは消える…

 ですが、消えることはありませんでした。

 看護師が私に近づきベットの横で私の顔を覗いてきますが、私を囲んでいた人たちは、その後輩を避けるように空間を開け、同じように私を見下ろしてきます。

 後輩「先輩、大丈夫ですか?すごい汗ですけど」

 私は、今の現状を伝えるために必死に言葉にしてみました。

 「何人もね…見てくるんだ…見下ろしてくる…ベットを囲んでね…」

 「今も…そこに…いる…」

 すると後輩はこう言いました。

 後輩「そんなわけないでしょ」

 これが、私が生前に話した最後の会話となりました。

まとめ

連なる病室

霊的なものか、偶然が重なったのか、何故か入れ替わりが激しい部屋が存在する
誰が発端か、その部屋を利用した人が寂しさから仲間を集めているのかもしれない
いつものこと、と楽観視していると、自分に降りかかってくる可能性が…

 以上で、【病院の怪談】「呪われた部屋」を紹介※眠れなくても責任取れませんを終わります。

 他にも、【病院の怪談】「厳選4選‼︎」を紹介※眠れなくても責任取れませんという記事もあるので、興味がある方は是非ご一読ください。

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