あなたは「くねくね」という怪談を知っていますか?
あまり怪談などを興味がない方はこの話を知らないことが多いかもしれませんね。
結構有名な怪談で、怖さも頭一つ抜けています。
今回は、怪談:くねくねのを紹介します。
夜眠れなくなっても、責任は取れませんので悪しからず。
くねくね

まずは、「くねくね」という階段が何故生まれたのかから紹介します。
くねくねは何故生まれたのか
くねくねは、2chのオカルト板、「洒落にならないくらい怖い話をあつめてみない?」に書き込まれた創作の怪談が元ネタだそうです。
ですが、投稿者は「創作」ということを明示することなく投稿したため、話題を呼び拡散されていきました。
以降、様々なメディアでも取り上げられ、映画化までされています。
①田んぼや川などでの目撃が多い
②色は白く、人間とは思えないような柔軟性で、くねくねと変幻自在に動く(黒も存在する)
③くねくねの動きが詳細に理解できる距離で目撃すると精神に異常をきたす
くねくねの最初に投稿された元ネタ
これは私の弟から聞いた話であり、弟の友達のA君の実体験である。
A君が彼の兄と一緒に母の田舎に遊びに行った。外は晴れていて田んぼが緑に生い茂っている頃。
A君のお兄さんが窓から外を見ていると、真っ白な服を着た人がいて、人間とは思えないような動き方でくねくね踊り始めた。
A君もお兄さんも、最初はそれが何なのかわからなかったが、やがてお兄さんはわかったらしい。
しかしA君が「お兄ちゃん、あれは何なの」と聞くと「わかった。でもわからないほうがいい」と答えてくれなかった。
今でもA君にはわからないという。
私は「お兄さんにもう一度聞けばいいじゃない」というと、弟が答えるには、
「A君のお兄さん今は、知的障害になっちゃってるんだよ」
くねくねの怪談
くねくねの生まれが理由と、特徴、元ネタを紹介しました。では、実際に広まっている怪談も創作なのでしょうか?
それとも、元ネタで「創作」と明示しなかったのには何か理由が…
創作とは思えない臨場感が伝わってきますよ。お楽しみください。
くねくね
これはある暑い夏の日の出来事でした。
お盆ということで、兄と一緒にのい祖父のいる田舎に帰省した時の話です。
兄とはとても仲が良く、どこへでも一緒に遊びに出掛けていました。
久しぶりの祖母の家ということで気分も高揚し、はしゃいでいたのを覚えています。
兄と一緒に近くの田んぼに遊びに行ったのですが、田舎ということもあり、都会とは違いとても爽やかな風が吹いていました。
ですが、日が登りきり、真昼に差し掛かった時です。風がピタリと止みました。
と思った矢先、気持ち悪いぐらいの生暖かい風が吹いてきたのです。
僕「ただでさえ暑いのに、なんでこんなに暖かい風が吹いてくるの」
とさっきの爽快感から一変したせいで、嫌悪感を隠しきれませんでした。
ですが、兄は気にも止めない様子で何かを見ていました。
何を見ているのか気になった僕は、その方向に目を向けました。
その方向には案山子(かかし)が立っていたのです。
僕「あのカカシがどうしたの?」
兄「いや、その向こうだ」と言って、ますます目を凝らして見ていました。
僕も気になり田んぼの先を見てみます。すると、確かに見えました。
なんだ…あれは。
遠くからだからよくわからりませんが、人ぐらいの大きさの白い物体が、くねくねと動いているのです。
しかも周りには田んぼがあるだけで、近くに人がいるわけでもありません。
僕は奇妙に感じましたが、ひとまずこう解釈することにしました。
僕「あれ、新種の案山子じゃないかな?今まで動く案山子なんてなかったから農家の人か誰かが考えたんだよ。多分さっきから吹いている風で動いているんじゃないかな?」
兄は、僕の解釈に納得した表情でしたが、その表情は一瞬で消えることになりました。
風がぴたりと止んだんです。
ですが、例の白い物体は相変わらずくねくねと動いていました。
兄「おい…まだ動いてるぞ…あれは一体何なんだ?」
と驚いた口調でいい、気になってしょうがない様子でした。兄は一旦家に帰り、双眼鏡を持って戻ってきました。
兄「最初、俺が見てみるからお前は少し待ってろ」と言い、張り切って双眼鏡を除きました。
すると、兄の顔から血の気が引いていくのがわかりました。
見る見る顔は真っ青になっていき、冷や汗を流して、ついには持ってる双眼鏡を落としてしまいました。
僕は、兄の変貌ぶりを恐れながらも、兄に聞いてみました。
「何だったの?」
兄はゆっくり答えました。
「わカらナいホうガいイ…」
あれは兄の声ではありませんでした。
兄はそのままヒタヒタと家に帰っていきました…
僕は、すぐさま兄を真っ青にしたあの白い物体を見てやろうと、落ちている双眼鏡を取ろうとしましたが、兄の言葉を聞いたせいか、見る勇気が出ませんでした。
ですが気になります。
遠くから見たら、ただ白い物体が奇妙にくねくねと動いているだけ。
少し奇妙ですが、それ以上の恐怖感はありませんでした。
しかし、兄は…
僕「よし、見るしかない」
どんなものが兄に恐怖を与えたのか、自分の目で確かようと落ちている双眼鏡を取って覗こうとした時です。
祖父がすごい勢いでこちらに走ってきました。
僕が何か尋ねる前に、すごい勢いで祖父が言います。
祖父「あの白い物体を見てはならん!見たのか⁉︎お前はその双眼鏡で見たのか⁉︎」
僕「いや…まだ…」と少し戸惑いながらも答えました。
祖父「よかった…」と安堵した様子でその場に泣き崩れてしまいました。
僕は、訳のわからないまま、家に帰らされました。帰ると、みんな暗い表情で俯き泣いていました。
僕のことで?いや、違います。
よく見ると、兄だけ狂ったように笑いながら、まるであの白い物体のようにくねくね、くねくねと踊っていたのです。
僕はその兄の姿に、あの白い物体よりもすごい恐怖感を覚えました。
そして家に帰る日、祖父がこう言いました。
祖父「兄はここに置いといた方が暮らしやすいだろう。あっちだと、狭いし世間のことを考えたら数日も保たん…うちに置いといて何年か経ってから田んぼに帰してやるのが一番だ…」
僕はその言葉を聞き、大声で泣き叫びました。
以前の兄の姿は、もうないのです。
また来年実家に行った時に会ったとしても、それはもう兄ではないのです。
なんでこんな事に…ついこの前まで仲良く遊んでたのになんで…
僕は、必死に涙を拭い車に乗って実家を離れました。
祖父たちが手を振ってる中、変わり果てた兄が一瞬、僕に手を振ったように見えました。
僕は、遠ざかってゆく中、兄の表情を見ようと双眼鏡で覗いたら、兄は確かに泣いていました。
そして、すぐ曲がり角を曲がった時にもう兄の姿は見えなくなリマしたが、僕は涙を流しながら双眼鏡を覗き続けました。
「いつか…また一緒に遊べるよね…」
そう思いながら、兄との思い出を胸に緑が一面に広がる田んぼを双眼鏡で眺めていました。
…その時でした。見てはいけないとわかっているものを、間近で見てしまったのは…
まとめ

くねくねは2chのオカルト板での創作作品だったが、実際に目撃した証言も多数ある
くねくねは田んぼや川などで目撃されることが多く、詳細に見てしまうと精神を病んでしまう
くねくねと遭遇した場合は、直視せずその場から離れるのが正解
以上で、【怪談】くねくねの怪談を紹介‼︎夜眠れなくなっても責任は取れませんを終わります。
他にも、【怪談】テケテケの怪談を紹介‼︎怖くて夜眠れなくても責任取れませんという記事もありますので、興味がある方は是非ご一読ください。
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