スポンサーリンク

【怪談】八尺様とは何か⁉︎起源は⁉︎怖い話も合わせて紹介します

大きい影が霧に写っていますオカルト

 あなたは「八尺様」という怪談を知っていますか?

 近頃は知っている人も多く、有名な怪談の一つとして数えられています。

 そんな八尺様ですが、果たしてどのように生まれたのでしょうか?トイレの花子さんや口裂け女に比べるとあまり年季が入っていないイメージですよね。

 今回は、八尺様とは何か⁉︎起源は⁉︎怖い話も合わせて紹介します。

スポンサーリンク

八尺様

窓から人影が見えます

 では最初に、八尺様とは何か⁉︎からお話ししますね。

八尺様とは何か⁉︎

八尺様(はっしゃくさま)

「くねくね」同様、2ちゃんねるのオカルト板のスレッドの一つ「洒落にならないほど怖い話を集めてみない?196」に投稿された怪談

 くねくねは下記の記事を参照ください。

 【怪談】くねくねの怪談を紹介‼︎夜眠れなくなっても責任は取れません

八尺様の特徴
  • 身長が8尺(240㎝)
  • 白いワンピース姿で帽子をかぶっている女性
  • 「ぽぽぽ」と声を発する
  • 魅入った子どもや成人前の男性をどこかに連れ去る
  • 主に田舎に出没

八尺様の起源

 八尺様の起源としては、上記の2ちゃんねるのオカルト板のスレッドの一つ「洒落にならないほど怖い話を集めてみない?196」に投稿された怪談となります。

 投稿されたのは2008年8月26日となり、すでに十数年経過していますが、怪談の中では新しい部類に入ると思います。

 ここまで広まったのは、ひとえにSNSの普及と言えるでしょう。

 現在ではゲームに登場していたり、主題の漫画があったりなど各メディアでも取り上げられていま す。

 そんな一躍有名になった八尺様ですが、「まだどんな話か知らない」という人もいるでしょう。

 知っている人は思い返しながら読んでくださいね。

 では、「八尺様」の怪談のはじまりはじまり

怪談:八尺様

 親父の実家は自宅から車で2時間弱くらいのところにある農家なんだけど、雰囲気が好きだった。

 高校になってバイクに乗るようになると夏や冬休みなんかは一人で遊びに行ってた。

 じいちゃんとばあちゃんも「よく来てくれた」って喜んで迎えてくれたんだけど、最後に行ったのは高校3年に上がる直前だから、もう十年以上も行ってないことになる。

 決して「行かなかった」んじゃなくて「行けなかった」んだけど、その訳はこんなことだ。

 


 春休みに入ったばかりのこと、いい天気に誘われてじいちゃんの家にバイクで行った。

 まだ寒かったけど、広縁はポカポカと気持ちよくてそこでしばらく寛いでいた。そうしたら…

 「ぽぽ、ぽぽっぽ、ぽ、ぽっ…」

 と変な音が聞こえてきた。

 機械的な音じゃなくて、人が発しているような感じがした。

 それも濁音とも半濁音ともどちらにも取れるような感じだった。

 何だろうと思っていると、庭の生垣の上に帽子があるのを見つけた。

 生垣の上に置いてあったわけじゃない。帽子はそのまま横に移動し、垣根の切れ目まで来ると、一人の女性が見えた。

 まあ、帽子はその女性が被っていたわけだ。

 女性は白っぽいワンピースを着ていた。

 でも生垣の高さは二メートルくらいある。その生垣から頭を出せるってどれだけ背の高い女なんだ…

 驚いていると、女はまた移動して視界から消えた。帽子も消えていた。

 また、いつの間にか「ぽぽぽ」という音も無くなっていた。

 その時は、もともと背が高い女が超厚底のブーツを履いていたか、踵の高い靴を履いていた背の高い男が女装したかくらいにしか思わなかった。

 その後、居間でお茶を飲みながら、じいちゃんとばあちゃんにさっきのことを話した。

 俺「さっき大きな女を見たよ。男が女装してたのかなぁ」

 と言っても「へぇ〜」くらいしか言わなかったけど、

 俺「垣根より背が高かった。帽子を被っていて「ぽぽぽ」とか変な声出してたし」

 と言った途端、二人の動きが止まったんだよね。いや、本当にぴたりと止まった。

 その後、「いつ見た」「どこで見た」「垣根よりどのくらい高かった」

 と、じいちゃんが怒ったような顔で質問を浴びせてきた。

 じいちゃんの気迫に押されながらもそれに答えると、急に黙り込んで廊下にある電話まで行きどこかに電話をかけ出した。

 引き戸が閉じられていたため、何を話しているのかはよくわからなかった。

 ばあちゃんは心なしか震えているように見えた。

 じいちゃんは電話を終えたのか、戻ってくると

 じいちゃん「今日は泊まっていけ。いや、今日は帰すわけには行かんくなった」

 と言った。何かとんでもなく悪いことでもしてしまったんだろうか。

 と必死に考えたが何も思い当たらない。

 あの女だって、自分から見に行ったわけじゃなくあちらから現れたわけだし。

 そしてじいちゃんは、

 じいちゃん「ばあさん、後頼む。俺はKさんを迎えに行って来る」

 と言い残して軽トラックでどこかに出かけていった。

 ばあちゃんに恐る恐る尋ねてみると、

 ばあちゃん「八尺様に魅入られてしまったようだよ。じいちゃんが何とかしてくれる。何も心配しなくていいから」

 と震えた声で言った。

 それからばあちゃんは、じいちゃんが戻って来るまでぽつりぽつり話してくれた。

 この辺りには「八尺様」という厄介なものがいる。

 八尺様は大きな女の姿をしている。名前の通り八尺ほどの背丈があり、「ぽぽぽ」と男のような声で変な笑い方をする。

 人によって喪服を着た若い女だったり、留袖の老婆だったり、野良着姿の年増だったりと見え方が違うが、女性で異常に背が高いことと頭に何か載せてること、それに気味悪い笑い声は共通している。

 昔、旅人に憑いて来たという噂もあるが、定かではない。

 この地区(今は○市の一部ではあるが、昔は×村。今で言う「大字」にあたる区分)に地蔵によって封印されていて他所へは行くことがない。

 八尺様に魅入られると、数日のうちに取り殺されてしまう。

 最後に八尺様の被害が出たのは十五年ほど前。

 これは後から聞いたことではあるが、八尺様が他所へ移動できる道は限られていて(理由はわからないが)、その道の村橋に地蔵を祀ったそうだ。

 八尺様の移動を防ぐために、それは東西南北の境界に全部で計四箇所あるらしい。

 最も、何でそんなものを止めておくことになったかというと…

 昔、周辺の村と何らかの協定があったらしい。 

 たとえば水利権を優先するとか。

 八尺様の被害は数年から十数年に一度くらいなので、昔の人はそこそこ有利な協定を結べればよしと思ったのだろうか。

 そんなことを聞いても、全然リアルに思えなかった。

 当然だよね。だってそういうの見たことないし。

 そのうちじいちゃんが一人のKさんという老婆を連れて戻ってきた。

 Kさん「えらいことになったのう。今はこれを持ってなさい」

 Kさんそう言ってお札をくれた。

 それからKさんはじいちゃんと一緒に二階へ上がり、何やらやっていた。

 ばあちゃんはそのまま一緒にいて、トイレに行く時もずっと付いてきて、トイレのドアを完全には閉めさせてくれなかった。

 ここまで来て初めて、「なんだかヤバいんじゃ…」と思うようになってきた。

 しばらくして二階に上がらされ、とある一室に入れられた。

 そこには窓が全部新聞紙で目張りされ、その上にお札が貼られており、四隅には盛り塩まで置かれていた。

 また、木でできた箱状のものがあり(祭壇などと呼べるものではない)、その上に小さな何かの仏像が乗っていた。

 後、どこから持ってきたのか、子どものトイレの練習に使われる、俗に言う「おまる」が二つも用意されていた。

 これで用を済ませろってことか…

 じいちゃん「もうすぐ日が暮れる。いいか、明日の朝までここから出ては行かんぞ。俺も婆さんもな、お前を呼ぶこともなければ、お前に話しかけることもない。絶対にだ。…そうだな、明日朝の七時になるまではここから出るな。いいか、もう一度言う。絶対に出るんじゃないぞ。だが七時になったらお前から出ろ。家には連絡しておく」

 と、じいちゃんが今まで見たこともないような真顔で言うものだから、黙って頷くほかなかった。

 Kさん「今言われたことはしっかり守りなさい。お札も肌身離さずね。何か起きたら仏様の前でお願いしなさい」

 とKさんにも言われた。

 テレビは見てもいいと言われたのでとりあえず点けたが、見ていても上の空で気も紛れない。

 部屋に閉じ込められる時に、ばあちゃんがおにぎりやお菓子をくれたが、食べる気が全く起こらず、放置したまま布団に包まってひたすら震えていた。

 そんな状態でもいつの間にか眠っていたようで、目が覚めた時には、何だか忘れたが深夜番組が映っていて、自分の時計を見たら、午前一時過ぎだった(この頃はまだ携帯を持ってなかった)。

 なんか嫌な時間に起きたなぁ、なんて思っていると、窓ガラスを「コツ…コツ…」と叩く音が聞こえた。

 小石をぶつけているんじゃなくて、手で軽く叩くような音だったと思う。

 風のせいでそんな音が出ているのか、誰かが本当に叩いているのかは判断がつかなかったが、必死に風のせいだと思い込もうとした。

 だってここ、二階だよ?

 落ち着こうとお茶を一口飲んだが、やっぱり怖くて、テレビの音を大きくして無理やりテレビを見ていた。

 そんな時、じいちゃんの声が聞こえてきた。

 じいちゃん「おーい、大丈夫か。怖けりゃ無理せんでいいぞ」

 思わずドアに近づいたが、じいちゃんの言葉をすぐに思い出した。

 また声がする。

 じいちゃん「どうした、こっちに来てもええぞ」

 じいちゃんの声に限りなく似ているけど、あれはじいちゃんの声じゃない。

 どうしてかわからんけど、そんな気がして、そしてそう思ったと同時に全身に鳥肌が立った。

 ふと隅の盛り塩を見ると、それは上の方が黒く変色していた。

 一目散に仏像の前に座ると、お札を握りしめ「助けてください」と必死にお祈りを始めた。

 その時、

 「ぽぽっぽ、ぽ、ぽぽ…」

 あの声が聞こえ、窓ガラスがトントン、トントンと鳴り出した。

 窓の位置はそこまで高くないことはわかっていたがあれが下から手を伸ばして窓ガラスを叩いている光景が浮かんで仕方がなかった。

 もうできることは、仏像に祈ることだけだった。

 とてつもなく長い一夜に感じたが、それでも朝は来るもので…

 点けっぱなしのテレビがいつの間にか朝のニュースをやっていた。

 画面隅に表示される時間は確か七時十三分となっていた。

 ガラスを叩く音も、あの声も気づかないうちに止んでいた。

 どうやら眠ってしまったか気を失ってしまったかしたらしい。

 四隅の盛り塩はさらに黒く変色していた。

 念のため、自分の時計を見たところほぼ同じ時刻だったので、恐る恐るドアを開けると、そこには心配そうな顔をしたばあちゃんとKさんがいた。

 ばあちゃんが「よかった、よかった」と涙を流してくれた。

 下に降りると、親父も来ていた。

 じいちゃんが外から顔を出して促した。

 じいちゃん「早く車に乗れ」

 庭に出てみると、どこから持ってきたのかワンボックスのバンが一台あった。

 そして、庭に何人かの男たちがいた。

 ワンボックスは九人乗りで、中列の真ん中に座らされ、助手席にKさんが座り、庭にいた男たちも全て乗り込んだ。

 全部で九人が乗り込んでおり、八方全てを囲まれた形になった。

 「大変なことになったな。気になるかもしれないが、これからは目を閉じて下を向いていろ。俺たちには何も見えんだろうが、お前には見えてしまうだろうからな。いいと言うまで我慢して目を開けるなよ」

 右隣に座った五十歳くらいのおじさんがそう言った。

 そして、じいちゃんの運転する軽トラが先頭、次が自分が乗っているバン、後に親父が運転する乗用車という車列で走り出した。

 車列はかなりゆっくりとしたスピードで進んだ。

 おそらく二十キロも出ていなかったんじゃないか。

 間も無くKさんが、「ここが踏ん張りどころだ」と呟くと、何やら念仏のようなものを唱え始めた。

 「ぽっぽぽ、ぽ、ぽっ、ぽぽぽ…」

 またあの声が聞こえてきた。

 Kさんからもらったお札を握りしめ、言われた通りに目を閉じ、下を向いていたが、なぜか薄目を開けて外を少しだけ見てしまった。

 目に入ったものは、白っぽいワンピース。それが車に合わせて移動していた。

 あの大股でついてきているのか。

 頭はウインドウの外にあって見えない。

 しかし、車内を覗き込もうとしたのか、頭を下げる仕草を始めた。

 無意識に「ヒッ」と声を出す。

 「見るな」と隣が声を荒げる。

 慌てて目をぎゅっと瞑り、さらに強くお札を握りしめた。

 コツ…コツ…コツ…

 ガラスを叩く音が始まる。

 周りに乗っている人も短く「エッ」とか「ンン」とか声を出す。

 アレは見えてなくても、声は聞こえなくても、音は聞こえてしまうようだ。

 Kさんの念仏に力が入る。

 やがて、声と音が途切れたと思った時、Kさんが「うまく抜けた」と声を上げた。

 それまで黙っていた周りを囲む男たちも「よかったなぁ」と安堵の声を出した。

 やがて車は道の広いところで止まり、親父の車に移された。

 親父とじいちゃんが他の男たちに頭を下げているとき、Kさんが「お札を見せてみろ」と近寄ってきた。

 無意識にまだ握りしめていたお札を見ると、全体がどこか黒っぽくなっていた。

 Kさん「もう大丈夫だと思うがな、念のためしばらくの間はこれを持っていなさい」

 そう言って新しいお札をくれた。

 その後は親父と二人で自宅へ戻った。バイクは後日じいちゃんと近所の人が届けてくれた。

 親父も八尺様のことは知っていたようで、子どもの頃、友達の一人が魅入られて命を落としたということを話してくれた。

 魅入られたために他の土地に移った人も知っているという。

 バンに乗った男たちは、全員じいちゃんの一族に関係がある人で、つまりはごくごく薄いながらも自分と血縁関係にある人たちだそうだ。

 前を走ったじいちゃん、後ろを走った親父も当然血のつながりはあるわけで、少しでも八尺様の目を誤魔化そうとあのようなことをしたという。

 親父の兄弟(伯父)は一晩でこちらに来られなかったため、血縁は薄くてもすぐに集まる人に来てもらったようだった。

 それでも流石に七人もの男が今の今、というわけにはいかなく、また夜より昼の方が安全と思われたため、一晩部屋に閉じ込められたのである。

 道中、最悪ならじいちゃんか親父が身代わりになる覚悟だったとか。

 そして、先に書いたようなことを説明され、もうあそこにはいかないようにと念を押された。

 家に戻ってから、じいちゃんと電話で話した時、あの夜に声をかけたかと聞いたが、そんなことはしていないと断言された。

 …やっぱりあれは…

 そう思ったら改めて背筋が寒くなった。

 八尺様の被害には成人前の若い人間、それも子どもがあうことが多いということだ。

 まだ子どもや若年の人間が極度の不安な状態にある時、身内の声であのようなことを言われれば、つい心を許してしまうのだろう。

 それから十年経って、あのことも忘れがちになった時、洒落にならない後日譚ができてしまった。

 「八尺様を封じている地蔵様が誰かに怖あれてしまった。それもお前の家に通じる道のものだけがな」

 とばあちゃんから電話があった。

じいちゃんは二年前に亡くなっていて、当然ながら葬式にも行かせてもらえなかった。じいちゃんも起き上がれなくなってからも絶対来させるなと言っていたらしい。

今となっては迷信だろうと自分に言い聞かせつつも、かなり心配な自分がいる。

「ぽぽぽ…」という、あの声が聞こえてきたらと思うと…

まとめ

今回の人影は少し激しいですね。

八尺様は2ちゃんねるのオカルト板が発祥
八尺様に魅入られると大変な目に合う
あなたもいつかは八尺様と遭遇するかもしれない

 以上で、【怪談】八尺様とは何か⁉︎起源は⁉︎怖い話も合わせて紹介しますを終わります。

 他にも、【怖い話】社会問題にまで発展した口裂け女の生まれた理由、怖い話、対処法を紹介という記事もありますので、興味がある方は是非ご一読ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました