あなたは「コトリバコ」という怪談を知っていますか?
あまり怪談に興味がない人は知らないことが多いかもしれませんね。
かなり怖いことで有名で、今でも怪談と言えばコトリバコを思い出す人もいるでしょう。
そんなコトリバコですが、果たしてどのように生まれたのでしょうか?有名とは言え、まだまだ認知されていないコトリバコ…気になる方も多いでしょう。
今回は、コトリバコとは何か⁉︎コトリバコの起源と怪談を合わせて紹介します。
コトリバコ
では最初に、コトリバコとは何か⁉︎からお話ししますね。
コトリバコとは何か
当時コトリバコの怪談を目にした人が次々と体調不良や不幸ごとが起こったことから、「検索してはいけない言葉」として恐れられていました。
他に2ちゃんねるで有名になった怪談として下記の記事もありますので参照ください。
【怪談】八尺様とは何か⁉︎起源は⁉︎怖い話も合わせて紹介します
コトリバコの特徴
- 差別がひどい村で作られた箱
- 男性は触れても何もない
- 子どもと子どもを産める女性が触れると死ぬ
コトリバコの起源
コトリバコの起源としては、上記の2ちゃんねるのオカルト板になります。2005年に初めて投稿されたことを考えると、新しい部類の怪談となっています。
そして、明確に言えば「コトリバコ」とは怪談に出てくる箱の名前であり、題名ではありません。
ですが、あまりにもインパクトが強い内容となっているため、「コトリバコ」がイメージとして強く残り、題名として使われています。
そんな一躍有名な「コトリバコ」ですが、まだ「どんな話か知らない」という人もいるでしょう。
知っている人は思い返しながら読んでください。
かなり長文なのでご覚悟を。
それでは、「コトリバコ」のはじまりはじまり〜
怪談:コトリバコ
俺、暇な時にまとめサイト見てるものです。
俺自身霊感とか全くなくて、ここに書き込むようなことはないだろうなぁって思ってたんですが、先月あったホットはお話を書き込もうかと思いここにきた次第。
一応話の主役の許可は取って書き込んでます。
ここなら多くの人が信じてくれそうなので。長文かも。(文才もなく長文カキコもほとんどしたことないので読みにくいかも)
冒頭で述べたように、俺自身には全くもって霊感などは存在してません。
なのでこれ、ホントに霊とか絡んでる話かは俺には判別不可。
皆さんに判別して欲しい。
会話の内容も、覚えてるものを書いているのでかなり乱文かもしれません。
で、本題。
この話は、霊感の強い友達の話。
その友達は中学生の時からの付き合いで、30手前になった今でも結構頻繁に遊んだり、飲みに行くような間柄。
そいつん家は俺らの住んでるところでも結構大きめの神社の神主さんの仕事を代々やってて、普段は普通の仕事をしてるんだけど、正月とか神事がある時とか、結婚式とかあると、あの神主スタイルで拝むっていうのかな?
そういった副業(本業かも)をやってるようなお家。
普段は神社の近くにある住居に住んでます。
で、その日も飲みに行こうかってことで、とりあえず俺の家に集合することになったんです。
先にそいつと、そいつの彼女が到着して、ゲームしながらもう一人の女の子を待ってたんです。
その神社の子をM、遅れてくる子をS、俺のことをAとしますね。Mの彼女はKで。
しばらくゲームしながら待ってたら、Sちゃんから電話がかかってきたんです。
S「ごめんちょっと遅れるね。面白いものが納屋から見つかって、家族で夢中になってた〜。Aってさ、クイズとかパズル得意だったよね?面白いもの持っていくね!もうちょっと待ってて〜」
てな感じの内容でした。
で、40分くらいした頃かな。Sちゃんがやってきたんです。
その瞬間、というかSちゃんの車が俺ん家の敷地に入った瞬間かな。Mが
M「やべぇ。これやべぇ。やべ…どうしよ…父ちゃん今日留守だよ」
って言ったんです。
俺「ん?Mどうしたが?また出たんか?」
K「大丈夫⁉︎またなん?」
M「出たってレベルのもんじゃねぇかも…はは..Aやべぇよこれ、Sちゃん…まじかよ」
Mは普段は霊感あるとお化け見るとか神社の仕事とか、あまり話題には出さないんですが、たまにこうやって怯えてるんですよ。
俺もSもKも、そのことは知ってるんですがMが突っ込んだ話されるのを嫌がるので普段はあまり話題にしません。
Sちゃんが俺の部屋まで上がってきました。
Mは顔面蒼白って感じで
M「Sちゃんよ…何持ってきたん?出してみ…」
S「え?え?もしかして私やばいの持ってきちゃった…のか…な?」
M「うん…」
S「これ…来週家の納屋を解体するんで掃除してたら出てきたん」
そういってSちゃんは木箱を出したんです。
20㎝四方ほどの木箱でした。電話でパズルって言ってたのはこのことだろう、小さなテトリスのブロックみたいな木が組み合わさって箱になってたと思う。
M「それ以上触んなや!触んなや‼︎」
その瞬間、Mはトイレに猛ダッシュ
「おぅえぇええ。ぅぇえぇうぇええええ」
嘔吐の声が聞こえてきました。
Kがトイレに行ってMの背中をさすってやってるようでした。(良い彼女だ…w)
一通り吐き終えたMが戻ってきました。
Mが携帯を取り出し電話をかけました。
M「父ちゃん…コトリバコ…コトリバコ友達が持ってきた。俺怖い。じいちゃと違って俺じゃ、じいちゃ見たくできんわ…」
Mは泣いていました。父ちゃんに電話かけて泣いてる29歳…
それほど恐ろしいことなんでしょう。俺も泣きそうでした。
M「うん付いちょらん。箱だけしか見えん。跡はあるけどのこっちょらんかも知らん。うん、少しはいっちょる。友達のお腹のとこ。シッポウの形だと思う…シッポウだろ?中に三角ある。シッポウ…間違い無いと思う。だって分からんが!俺は違うけん!」
(何やら専門用語色々出てきたけど、繰り返して言ってたのは、コトリバコ、シッポウ)
(もっと色々言ってたけど忘れました。ごめん)
M「分かったやる。やる。ミスったら祓ってや。父ちゃん頼むけんね」
Mはここで電話を切りました。
最後にMは2分程思いっきり大泣きして、しゃくり上げながら「よし」と正座になり、自分の膝のあたりをパシッと叩きました。
もう泣いてませんでした。何か決意したようで。
M「A…カッターか包丁貸してごせや」
(「ごせ」ってのはうちらの方言で、〜してくれとかの語尾ね)
俺「お、おい、何するん⁉︎」
M「誰か殺そうっちゅうんじゃない。Sちゃん祓わないけん。Sちゃん、俺見て怯えるなっちゅうのが無理な話かも知らんが、怯えるな!KもAも怯えるな!とにかく怯えるな!怯えるな‼︎負けるか!負けるかよ‼︎俺がいる!怯えるな!怯えるな!舐めんな!俺だってやってやら!じいちゃんやってやら!見てろよ糞!糞ぉおおおおお!」
Mは自分の怯えを吹き飛ばすかのように咆哮を上げていました。
Sちゃん半泣きです…怯えきってました。
俺もKも泣きそうです。本当にちびりそうだった…
S「分かった、分かった、頑張っでみる」
俺もSもKも何やら分からないけど、分かった分かったって言ってました。
M「A包丁かカッター持ってきてごせや」
俺「お、おぅ…」
包丁をMに手渡しました。
M「A、俺の内腿、思いっきしツネってゴセや!思いっきし!」
もう、訳分からないけど、Mのいう通りにやるしかありません。
M「がぁあああああがあぐいうううあああ…‼︎」
Mの内腿をツネり上げる俺。
俺に腿をツネり上げられながら、Mは自分の指先と手の平を包丁で切り付けました。
多分、その痛みを消すためにツネらせたのかな?
M「Sちゃん口開けぇ!」
MはSちゃんの口の中に、自分の血だらけの指を突っ込みました。
M 「Sちゃん飲みぃ、まずくても飲みぃ」
S「あぐ;kl:;っぉあr」
Sちゃん大泣きです。言葉出てなかったです。
M「◎△✳︎の天井、ノリオ?シンメイイワト アケマシタ、カシコミカシコミモマモウス」
何やら祝詞か呪文か分かりませんが、5回〜6回ほど繰り返してました。
呪文というより浪曲みたいな感じでした。
そしてMがSちゃんの口から指を抜くとすぐ、SちゃんがMの血の混じったゲロを吐き出しました。
S「うえええええええええええおええわえええええええ」
M「出た!出た!おし‼︎大丈夫!Sちゃんは大丈夫!次…!じいちゃんみててごせや!」
Mは血塗れの手を、Sちゃんの持ってきた木箱の上に被せました。
M「コトリバココトリバコ ◎△✳︎??%…いけん…いけん…やっちょけばよかった」
Mがまた泣きそうな顔になりました。
M「A !っ父ちゃんに電話してごせや」
言われた通りにMの携帯でMの父ちゃんに電話をし、Mの耳元に当てました。
M「父ちゃん、ごめん忘れた、一緒に呼んでくれ(詠んでくれんかな?)」
Mは携帯を耳に当て、右手を小箱に添えて、また呪文みたいなものを唱えてました。やっぱり唄ってるみたいな感じでした。
M「終わった。終わった…おわ…ったぁ…うぅえぇえええ」
Mはまた号泣してました。大の大人が泣き崩れたんですよ。
Kによしよしされながら、20分くらい大泣きしてました。
俺とSとKも号泣で、4人でわんわん泣いてました。
その間も、Mは小箱から決して手を離さなかったような気がします。
(号泣してたんであまり覚えてませんがw)
少し落ち着いてから、Mは手と箱を一緒に縛れるくらいのタオルか何かないか?って聞いてきたので、薄手のバスタオルでMの手と木箱を縛り付けました。
M「さて、どこに飲みにいく?」
一同「は?」
M「って冗談じゃw 今日は流石に無理だけん、A送ってくれよ」
(こいつどういう神経してるんだろ…ほんと強いやつだなぁ)
その日はSもMもKもなんだかへとへとで、俺が送って行くことになりました。
(飲みだったんで、もともと俺が飲まずに送る予定だったんですよ!いやホントにw)
で、それから8日ほどMは仕事を休んだようです。
そして昨日Mと会い、その時のことを聞いてみたんですが。
M「あ〜っとなぁ。Sちゃんところは言い方は悪かも知らんが、◎山にある部落でな。ああいうところにはああいったものがあるもんなんよ。あれは父ちゃんが帰ってきたから安置しといた。まぁあんまり知らん方がええよ」
何やら言いたくない様子でした。
それ以上は、いくら聞こうとしても教えてくれない。
ただ最後に
M「あの中に入っちょるのはな、怨念そのものってやつなんよ。まぁ入ってる物は、結構な数の人差し指の先と臍の緒だけどな…」
M「差別は絶対いけんってことだ、人の恨みってのは怖いで、あんなもの作りよるからなぁ。あれが出てきたらな、俺のじいちゃんが処理してたんだ。」
M「じいちゃんの代であらかた片付けた思ってたんだけど、まさか俺がやることになるなんてなぁ。俺はふらふらしてて、あんまり家のことやっちょらんけぇ、まじビビリだったよw」
M「ちょっと俺も勉強するわ。まぁ才能ないらしいがwそれとな、部落云々とか話したけど、差別とかお前すんなや…Sちゃんとも今まで通りな。そんな時代じゃないしな〜あほくせぇろ」
俺「あたりめぇじゃんwそれよりさ、この楽しい話誰かに話してもええの?」
M「お前好きだなぁ、幽霊すら見えんくせにw」
俺「見えんからこそ好きなんよ」
M「ええよ別に。話したからって取り憑く訳じゃないし、どうせ誰も信じねぇよ。嘘つき呼ばわれいされるだけだぞ。俺はとぼけるしw」
と、いうわけでここに書き込ませてもらった次第です。
長文失礼しました〜!
まさか奴もこれだけの人数に話してるとは思わねぇだろうな〜パソコンオンチだしw
この箱ってね、まとめサイトに同じような箱の話ありましたよね?
木箱開けたら爪と髪が入ってて、昭和天皇がどうとかって紙切れが入ってたって話。
昨日Mの話で中身をちらっと言ってたのを思い出して、ふと…
そういった呪物の作り方があるのかな?まぁなんだ、午前中フルに使ってまとめたから疲れたよ。
それと>>915山口じゃないよ。近いけどねw10月を神有月とか言っちゃう地方
おまたせしました。
いやはや、なんだか大事なことになってますね。単独スレまで立ってるとは。
俺の住んでるところとは、ど田舎で、地域限定されて見物客?とか来られたら流石に俺も怖いので、あまり地域は追及しないでください。
部落差別は少なくなったと言いますが、俺は見えにくくなっただけだと思っています。
そういった一部の人たちが新たな差別を生む可能性も怖いので。
ただ、皆さんの推察通り島根県です。(ばればれですかねw)
(俺のおしゃべり癖を多少後悔…だってね、俺も情報欲しいんよ…ここなら集まりそうじゃん)
流石に大事になっており、やばいかなって思ったので、さっきMとSに電話してこの経緯を伝えまし た。
Mいわく「別にここがどこか分かったって詳細なんかわかりゃしないよ。安心しろビビり」
とのことです。
電話ついでにというか、昨日Mに聞きそびれたことを質問してみました。
- あの場にいたS以外の人間、つまり俺とKは大丈夫なのか
- また、俺の家に来る前に、件の小箱で遊んでたという家族は大丈夫なのか
- 頼むよ!まじアレなんだったの⁉︎気になって毎夜6時間しか寝られないよ!
以上3点です。
以下Mの回答
1.2の回答
アレは子どもと子どもを産める女にしか影響なし。
Sの父と弟は問題外、母は…閉経してるんじゃないか?
Sのおばあちゃんもな。もちろんA(俺)も大丈夫。
Kについては危ないかなと思ったけど、触れた時間が短かったため問題なしだろう。
いざとなったら父ちゃんがいるし大丈夫。
(あの日は旅行でMの母と外出してたそうです)
とのこと。
3.実はM自身も詳細は知らないらしい。ただコトリバコは「子取り箱」だそうです。
※本当かどうかは不明です。俺を何とか反らそうと嘘をついたのかもしれないですが…
昨日の会話の口ぶりからして、知らないはずがないと思ってます。
ただ、そこまでして隠すほどのことだってことでしょうか。尚更怖いけど気になります。
また単独スレの>>31さんの言われる「狐酉」がどうかはその時点では聞いてなかったため不明です。
(電話の後で気づいたため)
次、Sちゃんとの会話ですがようやくすると
あの後、業者が納屋を解体しに来たのですが、その時お隣のお爺さんと一騒動あったそうで、その時の内容を明日3人に話しておきたいと。(M、俺、K)
で、Sいわく、自分も恐怖より好奇心が勝ってるということ。当事者として、何があったのか、アレはほんとに何だったのかをせめて知りたいということでした。(流石だぜSちゃん!)
で、今Mに話したらOKということで…ちょっと考え込んでましたが。
明日M,S,K,Aの4者面談開催してきます。Kは来るか分からないけど。
Mのお父さんに話を聞ければ一番いいのでしょうが、流石にMが渋っているのに、お父さんに直談判ってわけにはいかないでしょうね…
もし聞くことができれば来てみます。
ここまで来たら全部知りたいなぁと思っています。書き込んでみてよかった。だいぶ焦ったけどw
でも、友達無くすようなことはしたくないので、M ,S,Kの誰かからストップかかったらカキコは止めますね。現時点では好奇心にかき消されてますが罪悪感もあるので。
昨日の経緯を書きます。嫌になるくらい長文です。
載せようかどうかかなり迷ったんですが、4人で相談し、それぞれ思うところもあり、掲載することになりました。
最後にお願いもあります。
かなり長い話だったので、まとめも時間がかかり、また、俺自身かなり衝撃的なことを偶然聞かされたので混乱してます。
また、5時間近く話をしてたので会話の細部は記憶を頼りにかなり補完して、会話らしくしているということも了承ください。
あと、主要な発言しか書いてません。伏せている部分も多々あります。
(一応MとSに見てもらい、修正いくつかしてからアップしています)
文章ぐだぐだかもしれませんがご勘弁を。
※文中、「部落」とか「集落」という言い方してますが、実際の話の中ではそう読んでいません。
あくまで便宜上の言い方です。一応ひどい言葉らしいので伏せ字みたいなものと思ってくださいね。
6日夜の時点では当事者4人、俺の家でSの話を聞くという予定だったのですが、SがSの家族、そして納屋の解体の時に一騒動あったという隣のお爺さんも交えて話したしたいとのことで、Sの家に行くことになりました。
M ,S ,K,A(俺)それと、Sの父は「S父」、母を「S母」、Sの祖母を「S婆」Sのお爺さんを「S爺」隣のお爺さんを「J」としましょうか。
(S弟は仕事のため不在)
話の内容は以下のようなものです。
それと、方言で書くのはなるべくやめます。JとS婆の話、ほとんど異国語なのでw
まず、Sが事件の後、納屋の解体業者が来た時の話を。
俺の家での出来事の2日後になります。
5月23日、頼んでいた業者が来て解体用の機械を敷地に入れ作業に入ろうかというとき、S父に隣家のJが話しかけてきたそうです。
S父がJに納屋を解体することを伝えると抗議してきたそうです。
S父と揉めてたそうで、その声を聞いたSが
「もしかしたらあの箱のことを知っているのかも」
と思い、Jに聞いてみようと外に出たそうです。
この時点でSは家族にあの日のことを話してなかったそうです。
J「納屋を壊すな!」
というJに対してSは
S「反対する理由はあの箱のことなのか」「あの箱はいったい何なのか」
というようなことを聞くと、Jは非常に驚いた顔をし、
J「箱を見つけたのか」「あの箱はどうした?」「お前は大丈夫か?」
と慌てた様子で聞いてきたそうで、Sが事件の経緯を話すと
J「自分の責任だ…自分の責任だ…」
と謝ったそうです。
そして
J「聞いておかんかったからこんなことになった。話しておかんかったからこんなことになった。近いうちにお宅の家族に話さないけんことがある」
と言い、帰って行ったそうです。
そしてSはポカンとしてるS父に事件のことを話したそうです。
そしてJの話を聞いてから、俺らに話そうと思ってたのですが、Jが話に来る素振りを見せずイライラしていたところに、昨日俺から電話があったというわけです。
そして、昨日俺の電話を受け、Mも来るなら今日しかないと思い、その「話さないといけないこと」を今日話してほしいということで、JをS父と一緒に説得してきていただいたそうです。
次に、Mの話
S父「お話いただけますか?」
とJに言うと、俺とKが居ることで話してもいいのか悩んでいると(部外者ですもんね)、と、このあたりで
M「先に話させてもらっていいですか?」
そういってMが話し始めました。
M「Jさん…本来、あの箱は今あなたの家にあるはずでは?今の時代、呪いといっても大概はホラ話と思われるかもしれないがこの箱については別。俺は祖父、父から何度も聞かされてたし実際、祖父と父がアレを処理するのを何度か見てきた。」
箱の話をするときの二人は真剣そのものだった。
M「管理簿もちゃんとある。それに事故とはいえ箱でここの人が死んだこともありましたよね。今回俺が箱に関わったってことと、父が少し不審に思うことがあると言うことで改めて昨夜、父と管理簿を見たんです。そうしたら、今のチッポウの場所はJさんの家になってた。」
M「そうなると話がおかしい。父は「やっぱり」と言ってました。俺の家の方からは接触しないと言う約束ですが、今回ばかりは話が別だろうと思ってきました。俺の父が行くと言ったのですが、今回祓ったのは俺なので俺が今日きました」
Jさん、そしてその他一同は黙って聞いてました。MとJにしか分からない内容なので。
M「それでですね、Jさん。あなたの家の箱があったのなら、Sのお父さんが箱のことを知らないのは仕方がないし、何とか納得はできます。Sのお爺さんは◎△(以下T家としますね)さんから引き継いで、すぐに亡くなられてますよね(Sのお爺さんからは俺らが知り合ったとき、つまり中坊の時にはすでにお亡くなりだそうです)。」
M「管理簿では、T家⇨S家⇨J家の移動が1年以内になってました。Sのお爺さんがお父さんに伝える時間がなかったのだろうと理解はできるんです。それに約束の年数からいって、Sのお父さんの役回りが来ることはもう考えにくい。」
M「あなたかT家で最後になる可能性が高いですし。でも、今回箱が出てきたのはSの家だった。これはおかしいですよね。俺、家のことはあまりやってなかったので、管理簿をまじまじと見たことなんてなかったですが、昨夜父と管理簿を見て驚きましたよ。」
M「Sの話をさっき聞くまでは、もしかしたら何か手違いがあって、あなたも箱のことを知らなかったのかもしれないと考えていたのですが、あなたは知っていますよね?知っていたのに引き継いでいない。そしてSの家にあるのを知ってて黙っていた。」
M「俺、今回のこと、無事に祓えたんであとは詮索されてもとぼければ済むかなって思ってたんですよ。何かの手違いでSの家の人みんなが知らなかっただけで。結果オーライというか…正直焦りまくったし、ビビりまくったけど…」
M「今日だって、昨日父と管理簿見てなかったらここにはきてなかったと思います。本来の約束なら、俺の家からこっちに来ることは禁止ですからね。だから今日俺がきたってことは伏せておいてほしい。」
M「でも、そういうわけにはいかなくなったみたいです。俺は怒ってますよ。俺の父もね。ただ、顔も知らない先祖の約束を守り続けないといけないっていうのは、相当酷な話だというのも分かります。」
M「逃げ出したい気持ちも。俺だってそうでしたから。俺だっての日、箱を見ただけで逃げ出したかった。わずかな時間のことだったのに、本気で逃げようかと思った。」
M「アレを下手すれば十数年、下手すれば何十年保管するなんてどれだけ怖いのか。でも、もしこう言ったことがここ全体で起きてるのだとしたら、残りの箱の処理に関しても問題が起きます。」
M「Sはたまたま、本当にたまたま箱に近づかなかったっていうだけで、たまたま、本当に偶然あの日俺と会うことになってたってだけで…もしかしたらSは死んでたかもしれない。」
M「そして、もしかしたら他の箱で被害が出ているかもしれない。だから、何故こうことになったのか話していただけませんか?それとこいつ(Kのこと)はその場にいた「女」です。もちろん子どもも産める体です。部外者ではないです。被害者です。」
M「それとこいつは(俺のことです)、部外者かもしれませんが、そうでもないかもしれません。こいつの名前は◎○です。ここらじゃそうそうある苗字じゃないですよね?◎○です。」
俺は何のことやら分からなかったです。ただJさんが俺の方を見て
「あぁ…そうかぁ…」って
長文すいません。あと半分くらい続きます。
Jさんの話に行きますね(一部S父母の通訳付きです)
J「まず、箱のことを説明した方がいいですかな。チッポウ(シッポウかと思ってましたがチッポウらしい)はSの家、J家、そして斜め向かいにあったT家の3家で管理してきたものです。」
J「3家に割り当てられてた箱です。そしてあの箱は3家持ち回りで保管し、家主の死後、葬式が終わった後、次の役回りの家の家主が、前任者の跡取りから受け取り、受け取った家主がまた死ぬまで保管し、また次へ、次へと繰り返す。」
J「受け取った家主は、跡取りにはこのことを伝える。跡取りがいない場合は、跡取りができた後伝える。どうしても跡取りに恵まれなかった場合、次の持ち回りの家に渡す。他の班でも同じです。3家だったり、4世帯だったりしますが。」
J「そして他の班が持っている箱については、お互い話題にしないこと。回す理由は、箱の中身を薄めるためです。箱を受け取った家主は、決して箱に女子どもを近づけてはいけない。」
J「そして、箱を管理していない家は、管理している家を監視する。また、Mの家から札をもらい、箱に貼ってある古い札と貼り替える。約束の年数を保管し、箱の中身が薄まった後、M家に届け処理してもらう。」
(M神社(仮にそう呼びますね)と昔にそういう約束をしたらしい)
M「それで、俺の家は昔の約束通り持ち込まれた箱を処理…供養してたんだ。ここにある全ての箱と、箱の現在の保管者の管理簿をつけて。」
J「そうです。本来なら、私がS爺が亡くなった時に箱を引き継ぐはずでした。でも、本当に怖かったんです。申し訳ない許してほしい。Tの父親が死に(S家の前任者です)、引き継いだS爺も立て続けに死に、男には影響ないと分かっていても怖かった。」
J「そんな状態で、いつS父が箱を持ってくるのか怯えてたんです。でも、葬儀後、日が経ってもS父が来ない。T(S家の前任者の跡取り)と相談したんです。もしかしたらS父は何も知らないのかもしれない。箱から逃げられるかもしれないと。」
J「そしてまず、S父にはこのことをそれとなく聞き、何も知らされていないことを確認しました。そして納屋の監視は続け、S家に箱を置いたままにしておくこと、Tは札の貼り替えをした後、しばらくして引っ越しました。(松江に行ったらしいです)そうすれば、他班からは「あそこは終わったんだな」と思ってもらえるかもしれないから。」
J「引き継ぐはずだった私が、S家の監視を続けること。そして約束の年が来たら、Jが納屋から持ち出し、M神社に届けること。そして…本当に、本当に申し訳ない。それまでに箱にSやSの母が近づいて、死んでしまったとしても、箱のことはSの家は知らない。他班はこのことについて触れることは禁止だからバレることはないだろうと、Tと相談したんです。」
J「本当に申し訳ない。だから、他班の箱のことは分からない。こんなことはないと思う、申し訳ない。」
Jさんは土下座して何度も謝ってました。
S父さんは、死んだS爺さんに納屋に近づくなとは言われていたそうです。
また、実際気味の悪い納屋で、あえて近づこうとは思ってなかったようです。Sも同様に。
それで、今回どうせなら取り壊そうという話になり、中の整理をしていて、その時にSが箱を見つけてしまったという経緯でした。
S父さん、S母さん、S婆さん、信じられないという感じでしたが、ただ、S婆さんだけが何やら納得したような感じで
S婆「納屋はだから近づかせてもらえなかったのか」
というふうなことをおっしゃっていました。
Mの話がまだ続きます。
M「なるほど、そういうことでしたか…引き継ぎはしなかったとはいえ、監視しなければならず、結局は箱から逃げることはできなかったんですね。結局苦しんだと。決まりの年まであと19年でしたよね?…引き継いだとしても結局は俺が祓うことになってたのかなw S父さん、S母さん、S婆さん、S…」
M「現実味のない話で、まだ何が何だかわからないと思う。でもこれは現実で、このご時世にアホみたいに思うかも知らんが、現実でも、Jさんを怒らないであげてほしい。」
M「あの箱が何か知ってるもんにとっちゃ、それほど逃げたいもんだけん、まぁ、もう箱はないんだけん安心だが?面白い話が聞けて楽しかったと思ってJさんを許してやってほしい」
Jさんは俯いて、項垂れて、見ててなんだか痛々しかったです。
M「それと、多分みんなあの箱の中身が何かを知りたいんだと思う。ここまで話したら、もう最後まで聞いてほしい。俺も全部は知らんけど、知ってることを話す。」
M「ここはもう箱終わったけん、問題ないと思うし。正直、残りの箱はあと二つ、たぶん俺が祓わんといけんもんだけん俺の決意ってのもある。」
M「それと、S父さんは本来知っておかんといけん話だけん。それにAは、多分今話とかんとしつこいけんなぁw」
M「あの箱はな、子取り箱っていって間引かれた子どもの身体を入れた箱でな。作られたのは1860年代後半〜〜80年代前半ごろ。この部落(俺らの言葉では部落と言いませんが、差別用語です)箱のあたりでも特にひどい差別、迫害を受けた地域なんよ。」
M「で、あまりにもひどい迫害だったもんで、間引きも結構行われていた。△▼(地域名です)の管轄にあったんだが、特に△▼からの直接の迫害がひどかったらしい。」
M「で、働き手が欲しいから子どもは作るが、まともな給料がなく生活が苦しいから子どもを間引くと…これは一応わかるよな?で、1860年代後半かな?隠岐島で反乱があったのはしっちょるか?」
M「その反乱は1年ほどで平定されたらしいんだけど、その時の反乱を起こした側の一人が、この部落に流れてきた。島帰りってやつだな。」
M「反乱の理由とかは学校で少し習ったろ?隠岐がすごい裕福な土地だったってこととかも。まぁ、それはいいや。で、その島帰りの人間、名前がな…◎○って言うんだよ。」
(俺の苗字と同じでした。なんだか訳わかんね…)
◎○⇨以下AAとしますね。
M「AAは反乱が平定されて、こっちに連れてこられた時に隙を見て逃げ出したそうだ。話によるとな。この部落まで逃げてきたと。部落の人らは、余計な厄介ごとを抱えると、さらに迫害を受けると思ってAAを殺そうとしたんだって。」
M「で、AAが「命を助けてくたら、お前たちに武器をやる」というようなことを言ったそうだ。その武器っていうのがな、小箱だ。小箱の作り方。部落の人はその武器がどのようなものかを聞き、相談した結果、条件を飲むことにしたんだ。」
M「AAはもう一つ条件を出してきた。武器(小箱)の作り方を教えるが、最初に作る箱は自分に譲ってほしいということ。飲めるなら教える。どうしてもダメなら殺せと。部落の人はそれを飲んだ。そしてAAは箱の作り方を教えた…」
M「作り方を聞いてからやめてもいい、そして殺してくれてもいいともAAは言ったそうだよ。それだけ禍々しいものだけん、この小箱ってのは。AAも思うところがあったのかもな。」
M「ただ、「やり遂げたら自分も命を絶つが、それでもやらなければならないことがある」そうAAは言ったそうだ。」
※箱の作り方、全部載せると流石にやばそうなので、いくつか省きますね。
M「それで、その方法がな、最初に複雑に木の組み合わさった木箱を作ること。これはちょっとやそっとじゃ木箱を開けられないようにするための細工らしい。これが一番難しい作業らしい。お前らもちょっと見ただろ?あのパズルみたいな箱。アレを作るんだ。」
M「次に、その木箱の中を、雌の畜生の血で満たして、1週間待つ。そして、血が乾き切らないうちに蓋をする。次に、中身を作るんだが、これが子取り箱の由来だと思う。」
M「想像通りだと思うが、間引いた子どもの身体の一部を入れるんだ。生まれた直後の子は、臍の緒と人差し指の先、第一関節くらいまでの。そして、腸から絞った血を。」
M「7つ前の子は、人差し指の先とその子の腸から絞った血を。10までの子は人差し指の先を。そして蓋をする。閉じ込めた子どもの数、歳の数ではこの名前が変わる。」
M「一人でイッポウ、二人でニホウ、三人でサンポウ、四人でシッポウ、五人でゴホウ、六人でロッポウ、七人でチッポウ」
M「それ以上は絶対にダメだとAAは念を押したそうだ。そして、それぞれの箱に目印として印をつける。」
イッポウは△、ニホウは■といった具合に。
M「ただ、自分の持っていく箱、ハッカイだけは7つまでの子を、八人くれと、そして、ハッカイとは別に、女1人と子どもを1人くれと。」
M「ハッカイは最初の1個以外は決して作るな。とも言ったそうだ。普通、そんな話まで聞いて、実行なんかできないよな。そんな胡散臭い人間の話、ましてやそんな最悪の話。」
M「いくら生活苦しくても、自分の子どもを殺すのでさえ耐えきれない辛さなのに。さらに殺した子どもの死体にそんな仕打ち…」
M「でもな、ここの先祖はそれを飲んだんだ、やったんだよ。どういった動機、心境だったのかは全部はわからないけど。それだけものすごい迫害だったんだろうね。」
M「子どもを犠牲にしても、武器を手にしないといけないほどに、すごい…そして、最初の小箱を作ったんだと。各家、相談に相談を重ねて、どの子を殺すかっていう最悪の相談、そして実行されたんだ。」
M「そして…ハッカイが出来上がった。」
M「AAはこの箱がどれほどのもので、どういう効果なのかを説明した。要望にあった子どもと女を使ってね。その子どもと女の名前は、□■と$✳︎(伏せますね)」
M「そして、犠牲になった8人の子どもの名前は…(伏せますね)聞いたことあるだろ?」
(俺らは知ってる名前です。でもいえません。本当にごめんなさい)
M「で、効果はAに言ってたようなものだ。女と子どもを取り殺す。それも苦しみ抜く形で。何故か、徐々に内臓がちぎれるんだ。触れるどころか周囲にいるだけでね。」
M「そして、その効果を目の当たりにした住民は、続けて箱を作ることにした。住民が自分たちのために最初に作った箱はチッポウだった。俺が祓ったやつだな。7人の子どもの箱…」
M「わずか2週間足らずの間に、16人の子どもと、女1人が殺されたんだよ。今の時代じゃないだろ?…ひどいよな…」
M「そして、出来上がった箱を、△▼の庄屋に上納したんだ。普通に住民からの気持ち、誠意の印という名目で。庄屋の家は…ひどい有様だったらしい。女子どもは、血反吐を吐いて苦しみ抜いて死んだそうだ。」
M「そしてな、住民は△▼のお偉い方達、△▼以外の周囲地域にも伝えたそうだ。今後一切部落に関わらないこと、放っておいてほしいこと。今までの恨みを許すことはできないが、放っておいてくれれば何もしないということ。」
M「守ってくれるのなら、△▼へ仕事に出ている部落の者も、今後△▼に行くこともしないということ。そして、もしこのことに仕返しをすれば、この呪いを再び振り撒くということ。」
M「庄屋に送った箱は、直ちに部落に返すこと。何故放置するのか、その理由は広めないこと、ただ放置することだけを徹底すること。そして…この箱はこれからも作り続けること。」
M「既に箱は7つ存在していること。7つあるっていうのは、これはハッタリだったんだろうなと思う。そう思いたい…」
M「言い方は失礼なんだけど、読み書きすらできなかった当時の住民にこれだけのことが思いつくはずはないと思うんだが…AAの知恵だったんだろうか。」
M「△▼含め、周りの地域は全てこの条件を了承したらしい。この事件は、その一時期は周辺に噂としてでも広まったのかな。すぐさま部落への干渉が一切止んだそうだ。」
M「で、この部落の大人たちは、それでも作り続けたんだよ。この箱をね。すでにAAはどこかに行ったらしいんだが、箱の管理の仕方を残していったそうだ。」
M「女子どもは絶対に近づけないこと。必ず箱は暗く湿った場所に安置すること。そして箱の中身は、年を経るごとに次第に弱くなっていくということ。必要なくなった、もしくは手に余るようなら、○を祭る神社に処理を頼むこと。寺ではダメ。必ず処分は○を祭る神社であること」
M「そして、住民たちは13年に渡って箱を作り続けたそうだ。ただ、最初の箱以外は、どうしても間引きを行わなければならない時にだけ、間引いた子の身体を作り置いておいた箱に入れた、ということらしい。子どもたちを殺す時、大人たちは」
△▼を怨め、△▼を憎め
M「というようなことを言いながら殺したらしい。殺す罪悪感から少しでも逃れたいから、△▼に反らそうとしたんだろうな。箱を作り続けて13年目、16個の箱が出来上がっていた。」
M「イッポウ6つ、ニホウ2つ、ゴホウ5つ、チッポウ3つ」
M「単純に計算しても、56人の子ども…作成に失敗した箱もあったという話だから、もっと多かったんだろうな。そして、13年目に事件が起きた。その時、全ての箱は1箇所に保管されてたんだが、監視を立ててね。そして事件が起きた。」
M「11歳になる1人の男の子が監視の目を盗んで箱を持ち出してしまったんだ。最悪なのが、それがチッポウだったってこと。箱の強さはイッポウ<ニホウというふうに数が増えれば強くなる。」
M「しかも出来上がって間もないチッポウ。箱の外観はわかるよな…Sが楽しく遊んだっていうように、非常に子どもの興味を引くであろう作りだ。」
M「面白そうなおもちゃを手に入れた男の子は家に持ち帰り。その日のうちに、その子を含め家中の子どもと女が死んだ。住民たちは、初めて箱の恐怖を、この武器が油断すれば自分たちにも牙を剥くということを改め痛感した。」
M「そして一度牙を剥けば、止める間も無く望まぬ死人が出る。確実に。そして恐怖した住民は箱を処分することを決めたそうだ。それからは大体わかるよな。」
M「代表者5人が俺の家に来たんだわな。そして、俺の先祖に処理を頼んだ。しかし箱の力が強すぎると感じた俺の祖先は、箱の薄め方を提案したんだ。それはJさんの言った通りの方法。」
M「そして、決して約束の年数をたたない箱を持ち込まないこと。神社側からは決して部落に接触しないこと。前の管理者が死んだ後、必ず報告をすること。箱ごとの年数は、おそらく俺の先祖が大方の目安…」
M「箱の強さによって110年とか、チッポウなら140年ほどはこの管理から逃げ出せないよう、そのルールを作ったんだ。」
M「で、班に分かれた後、一人の代表者を決め、各班にその代表者が届けた。そしてどの箱をどの班に届けたかを俺の神社に伝え、俺の祖先が控えた後…その人は殺される…」
M「これでどの箱をどの班がどれだけの年数補完するのかはわからない。そして、班内以外のもの同士が箱の話をするのをタブーとしたそうだ。」
M「何故全体で管理することにしなかったのかは、おそらくだがこれは俺のじいちゃんが言ってたんだが、全体で責任を背負って責任が薄まるよりも、少ない人数で負担を大きくすることで逃げられないようにしたんじゃないかな?」
M「で、約束の年数を保管した後、持ち込まれた箱を処理したと。じいちゃんの運の悪いところは、約束の年数ってのが、じいちゃんと俺のひいじいさんの代に、もろ重なってたってことだ。」
M「箱ごとの約束の年数っていうのは、法則とかさっぱり不明で、他の箱はじいさんの台で全部処分できたんだが、チッポウだけはやたら長くて、俺の代なんだよなぁ…」
M「まだ先だと思って何もやってなかったけど真面目にせにゃ…これで全部だ。箱に関すること。俺が知ってること。そして、俺が祓ったチッポウは、最初に作られたチッポウだってこと。」
それと、Mはさっき電話で
M「箱の年数はどうやって決めたのかはわからない。俺の先祖が箱について何かしら知ってたのかもしれないし、AAという人物からそういう話があったからそうしてくれと頼まれていたのかもしれない。」
と言ってました。
以上が昨日の夜の出来事です。
もうね、三文小説のネタにでもなりそうなお話で。現実に箱事件を目の当たりにした俺も、何が何やらで混乱してます。
これ、本当は掲載するのどうしようか、本気で迷いました。明らかにタブーなことだろうと思うし、部落の人にとっては絶対外に漏れては困るでしょうし…
ただ、箱は残り二つってMは言ってました。チッポウが2。
これは責任持ってMが処理するって言ってたのと、俺ら4人、話を来ても謎な部分が多すぎて。皆さんの力を借りたいって思ったから掲載することにしたんです。
冒頭で言ってた、お願いしたいことって言うのがそれなんです。
この話読んだ後、何かこれに関する情報があったら教えていただけませんか?
詳しい地域とか明かせないし、みんなの名前も怖いから教えられないんですが、俺たちの個人的な欲で、知りたいんです。
Mの話を着ても、MとMの父ちゃんにも不明なことは多いらしく、また、Sとその家族、Kも出来うる限り知りたいと。
Mも今の時代ならわからない部分が少しは埋まるかもと。
オカルトチックな話で、信憑性もかなり薄いことだろうと思います。俺も箱を実際見とらんかったら信じてないと思うしw
AAが誰なのか、元々はどこから来たのか?
AAは箱の作り方をどこから知ったのか?
また、AAなる人物はどういう理由で隠岐にいたのか?とか。
ハッカイ使ってAAは何をしたの?とか
隠岐は京都付近の政治犯が送られてきたって習ったんで知ってますが、この箱の作り方が、京都周辺にあるものなのか?とか
これは俺のルーツ知れるかなぁっていう個人的な欲も含まれています。父母が生きてた時、父方の先祖は隠岐から来たってのは聞いてたんですが、詳しいところは不明なんで、俺がAAと関わりあるのかは不明なんです。
妹どもももちろん知ってるわけないし。母方のおばちゃんに聞いてもわかるわけねぇし…
歴史に詳しい方、ハッカイとか言う言葉が出てくる郷土史、昔話など、情報出てこないですかね?
箱の呼び名の由来も不明ですし。ただ、俺の想像なんですが、
イッポウ、ニホウとかは「一封」、「二封」〜で
ハッカイって言うのは「八開」なのかなとも。
俺らの名前、特に俺自身の苗字を明かせない、地域の名前とか肝心な部分を伏せてるとか、こんな状態でお願いするのはお願いになってないし、失礼だとは思いますが、何か情報があったらぜひお願いします。
俺自身も、図書館などで郷土史など調べてみるつもりです。
何かわかったらまたここに書き込むつもりです。よろしくお願いします。
それと最後に。
最後のMの話なんですが、俺自身の思うところや感想を。
Mの言葉を借りて勝手に盛り込んでる文章になってるかもしれません。
Mは「こんなカッコつけぇな話し方しねぇよ!」って言ってましたしw
ただ、それほど強烈に心に食い込む話だったんです。
何も思わず、何も語らずってこと俺にはできないです。
でしゃばりかもしれませんが、お許しください。
「2重カキコですか?」「連続投稿ですか?」って怒られるほどの長文ですが、目を通していただけたこと、お礼を申し上げます。
まとめ
コトリバコは読む人に体調を崩すなどの不調を来す怪談
コトリバコとは題名ではなく武器だった
現代で全てのコトリバコが処理されているかは不明
以上で、【怪談】コトリバコとは何か⁉︎コトリバコの起源と怪談を合わせて紹介を終わります。
他にも、【怪談】くねくねの怪談を紹介‼︎夜眠れなくなっても責任は取れませんという記事もありますので、興味がある方はぜひご一読下さい。
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