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【怪談】「ひきこさん」の怪談を紹介‼︎特徴や対処法も合わせて解説します

森の中に白いワンピースを着た女の人がいますオカルト

 あなたは「ひきこさん」を知っていますか?

 トイレの花子さんや、テケテケ等と童謡、昨今ではメジャーな怪談の一つとなっています。

 また、他の怪談とは違い、無差別に襲ってくるのではなく、特定の人物を狙う復習染みているのも特徴でしょうか。

 今回は、【怪談】「ひきこさん」の怪談を紹介‼︎特徴や対処法も合わせて解説します。

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【怪談】「ひきこさん」

枯れた木

 それでは、「ひきこさん」とは何か、からお話しします。

ひきこさんとは

ひきこさん

都市伝説の一種
生前、自分が受けたいじめに対する恨みから、子どもを捕まえては肉塊になるで引きずり回す怪異

ひきこさんの名前の由来

 本名は「森妃 姫子」(もりひ きこ)

 本名から「ひきこ」を取り、変換すると「引き子」となります。

 「引きずる子」だから「ひきこさん」とも言われていますが、本名が関与している可能性が高いで す。

 また、文字を並び替えると「引きこもり」ともなるため、引きこもりに対する皮肉も込められていそうですよね。

ひきこさんの特徴

ひきこさんの生前の特徴
  • 小学生の女の子
  • 背が高く、顔も可愛い
  • 成績優秀で、優しい性格であり、先生からも可愛がられていた
  • 雨とヒキガエルが好き
何故ひきこさんとなったのか
  • 先生から贔屓にされていたこと、名前が偉そうなどの理由でいじめにあっていた
  • ある日、いじめっ子からうつ伏せのまま、足を持たれ校舎中を引きずられた
  • 引きずられたことが原因で顔などに消えない傷ができ、引きこもりとなる
  • 家でも両親から暴力やネグレクトを受けていた
  • 自暴自棄となり、自分でも傷が治る度、カッターで口や目などを切り裂いた
  • 両親に復讐すると、雨の日に外に出て小学生を襲うようになった
ひきこさんの特徴
  • 背が高く、髪の毛は腰まである
  • 白いボロボロの服を着ている
  • 目はつり上がっている
  • 顔中に傷があり、口は耳まで裂けている
  • 小学生を引きずり回せるほどのパワーと、高速で移動できるスピードを併せ持つ
  • いじめっ子を狙うという説もあるが、目が合った相手という説もある
  • 足を持ち引きずり回し、ボロボロの肉塊になるまで続ける
  • 家には引きずられた両親と小学生のコレクションがある

ひきこさんの対処法

狙わない人物
  • 自身をいじめていた同名の相手は狙わない(名前は不明)
  • いじめられっ子は狙わない
対処法
  • 自身の顔の醜さから、鏡を見ることを嫌うため、遭遇した際は鏡を見せると退散する
  • 「私の顔は醜いか」と聞かれたら「引っ張るぞ!引っ張るぞ!」と叫ぶと退散する

 ひきこさんの特徴と、対処法を解説しました。それでは、お待ちかねの怪談を紹介したいと思います。

 夜読まれている方は、眠れなくなるかもしれないのでご了承ください。

 誰かと一緒にいる方は、どうぞくっついてお読みください。

 それでは、【怪談】「ひきこさん」のはじまりはじまり〜

【怪談】「ひきこさん」

 僕は見た。確かに見た。だけど、あれは…間違いなんだ。

 僕は学校に行くのが嫌だった。

 けど、パパやママが許してくれなかった。

 あんなに辛いのに。

 登校すると決まってA君が話しかけてくる。

 A君が話しかけてくると言っても、他の子ももちろんいる。

 けど、いるだけ。僕には挨拶もしてくれない。興味がないんだと思う。

 そんなみんなも、僕に興味を持ってくれるのは、A君が僕にちょっかいを出してくるときくらいだ。

 ちょっかいと可愛く言って見たけど、要はいじめ。

 この前は下駄箱に靴がなくて探すのが大変だった。その前は体操着だったかな。

 物を隠されるのはまだ大丈夫。探せばきっと見つかるから。でも、叩かれるのは痛いから嫌だ。

 身体だけじゃなくて、心も痛い。

 A君「おはよう。今日は何して遊ぼうか」

 これがA君の決まり文句。

 いじめは学校だけじゃなくて、終わってからも続く。

 場所は決まって「公園」

 何故公園かというと、A君と僕の家と学校のちょうど間にあるから。

 公園なら学校の方がまだマシだ。

 自己中心的で力自慢のA君も先生の目は気にしているらしい。けど、公園だと止める人もいないから…

 だけど、もういいんだ。今はそんな心配もしなくてよくなった。

 A君は引っ越していなくなっちゃったからね。けど、なんで引っ越しちゃったんだろ。やっぱりあの出来事が原因なのかな…


 あれはとても怖い出来事でした。A君が引っ越してしまうのもわかる気がします。

 その日はいつものように公園に呼び出されました。

 雨が降っていましたが、お構いなしです。

 A君「よう、今日は何して遊ぼうか」

 「何して遊ぼうか」ではなく、A君の中では「僕で何をして遊ぼうか」と変換されているのはわかっています。

 いつもは、この文句の後に肩パンからはじまり、ケツキック、プロレスと徐々にエスカレートするのですが、今回は違いました。

 A君は公園の入り口の方を見て固まっていました。

 本当に身動き一つせず固まっています。

 さらに言えば、目と一緒に口も開いたままです。

 僕はA君の見つめている方に目を向けました。

 一人の女の人がいました。

 女の人、と言いましたが、髪の毛が長いため女の人と思いました。

 身長は高く、大人の男の人と同じくらいだと思います。

 白い服を着ていますが、ボロボロでした。

 雨が降っているのに傘も刺さずに僕らの方を見ています。

 そして、ゆっくりですが、確実に僕らに近づいてきていました。

 ふとA君の方を見てみます。

 一目でA君に異常が起きているのに気づきました。

 身動き一つしないことは変わりないのですが…いや、違います。身動きはしています。

 ですが、小さく、そして早く。

 震えていました。

 真冬に裸で外に出ているのかと思うくらい激しく。

 何故震えているのかは、女の人の方を見たら気づくことができました。

 女の人はこの間にも近づいており、手の届きそうな位置まで迫っていました。

 傷だらけなんです。顔が。目はつり上がっていてそれでも鋭く冷たい視線は僕たちを見ています。

 何より、驚いたのは、開いているのか、閉じているのかすらもわからないほど口が耳まで大きく裂けています。

 自然と心が重く沈んでいく感覚になりました。足が、腕が、身体が震えます。

 A君は視力がいいため、僕より先に気づいていたようですが、あまりの怖さから逃げ損ねたようです。

 女の人は僕らの前で立ち止まりました。

 正確には、「僕ら」ではなく、A君の方を向いています。

 「私の顔は醜いか」

 確かにそう聞こえました。女の人とは思えないくらい低く、人間の声とも判断つきにくい声でA君に話しかけます。

 A君「あ…あ…っ…」

 言葉が出ないようでした。

 何かを必死に絞り出そうとしていますが、口が思うように動かないのか、開いたまま閉じることができないようでした。

 鋭く冷たい視線がA君を見つめます。

 女の人が一歩A君に近づきました。

 A君は生まれたての子鹿のように足を震わせ後ろに下がろうとしましたが、力が入らず尻餅をつきます。

 女の人は助けるように手を伸ばしました。

 ですが、それは違いました。

 自分の目で見ていましたが、今でも信じられません。

 伸ばしたては、A君の足首を掴みました。そのまま平然と、あたかも当たり前にそうしなければならないように、女の人は後ろ手でA君を引きずっていきました。

 ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…

 A君は引きずられながらも、怖さからか声が出ない様子でした。

 状況が飲み込めてなかったのかもしれません。側で見ている僕も飲み込めていなかったです。

 女の人は引きずりながらも、障害物を気にしている様子はありませんでした。

 A君は公園の遊具やポールに無造作に身体を打ち付けられていました。

 女の人は公園から出ると僕の視界から消えてしまいました。

 僕は恐怖から動けなかったのですが、しばらくして落ち着くことができました。

 女の人が通って行った道を恐る恐る覗き込むと、A君の血のようなものが地面に着いているのに気づきました。

 夢や幻ではなかったんです。

 先生に知らせた方がいいのか、警察に駆け込んだ方がいいのか、パパやママに相談した方がいいのか

 僕は決めることができませんでした。

 声に、口に出すとあの女の人の顔が頭に浮かんできて離れないからです。

 結局、僕は何もできずに家に帰り布団に入りました。

 昼間の出来事が頭から離れずにあまり眠れなかったのを覚えています。

 朝、起きて学校に行く準備をしました。

 もしかしたらニュースでやっているかも、とも思いましたが、期待は外れました。

 気分は優れず、嫌な気持ちのまま家を出ました。また、雨が降っています。

 いつもの「学校に行くのは嫌だ」という気持ちは微塵もなく、あの女の人と出会わないことを願いながら歩いていました。

 下を向き、今からでも引き返そうかと考えていると、例の公園の前を差し掛かりました。

 昨日の嫌な思い出が蘇ってきました。走って通り過ぎようかと考えたとき、聞こえてきました。

 ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…

 公園の真ん中にあの女の人が立っていました。いや、歩いています。

 そして、手には大きな人形のようなものを持っていました。

 その人形は赤黒く、洋服や髪の毛はついておらず目や口がどこにあるのかも確認できません。

 かろうじて、胴体と頭の区別が付くくらいです。

 そこにA君の姿はありませんでした。

 A君は逃げることができたんだ、とほっとしました。

 いじめられてはいたけど、どこかにA君を思う気持ちがあったんだと思います。

 よかった…

 もうあの女の人と関わるのは嫌なので、見て見ぬ振りした歩き始めました。

 すると、

 ぼとっ 

 人形から頭が取れました。

 ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…

 その日、A君は学校に来ませんでした。

 数日して、先生よりA君は引っ越したと聞きました。

 本当に、A君はあの女の人から逃げることができてよかったなと思います。

 いじめられてはいたけど、あんな怖い経験を一緒にした仲です。

 新しい場所に行っても、楽しくいてくれたら嬉しいな。

まとめ

木の葉がいっぱい

ひきこさんはいじめっ子への復讐心から怪異へとなった
ひきこさんの体格やパワー、スピードからは逃げることができない
対処法を覚えておくことで、遭遇した時に備える(いじめはダメ)

 以上で、【怪談】「ひきこさん」の怪談を紹介‼︎特徴や対処法も合わせて解説しますを終わります。

 他にも、【怪談】テケテケの怪談を紹介‼︎怖くて夜眠れなくても責任取れませんという記事もありますので、興味がある方は是非ご一読ください。

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