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【トンネルの怖い話】「俺たち、親友だよな?」を紹介※眠れなくても責任取れません

朝明のトンネル オカルト

 あなたは怖い話は好きですか?

 夏の風物詩とも知られる怪談、とりわけ「トンネル」は舞台として取り上げられることが多いですよね。

 今回は、【トンネルの怖い話】「俺たち、親友だよな?」を紹介します。

 夜中に読むのはおやめください。眠れなくても責任は取れませんので。

 それでは、ごゆっくりとお楽しみください。

 他の怖い話も気になるという方は、下記の記事を参照ください。

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【トンネルの怖い話】「俺たち、親友だよな?」

男悩む

 あれは夏の終わり、蝉の合唱も無くなり寂しさを感じつつも、冷たい風が過ごしやすい秋の訪れを告げているようなどこか清々しい日の出来事でした。

 僕は大学のサークル仲間の3人と一緒に遊ぶ事が多く、夏の間は心霊スポットをよく周りました。

 夏も終わりのため、前回周った心霊スポットで「今年の心スポ周りもこれで周り納だな」などと話していました。

 その心霊スポットからの帰り道に寄ったファミレスにて、唐突にA男が話出します。

 A男「ここ、知ってる?」

 と言い、A男はスマホの画面を見せてきました。そこに映っていたのは…

 トンネルの心霊スポットらしき画像でした。薄暗く、電灯が切れているためか、不均等に明かりが着いており、電灯の配色のためか壁が妙に白く見えるような薄気味悪いトンネルでした。

 A男「まだ心スポ周り納はまだ早いらしい。次はここに行かないか?」

 A男が話すには、大学の先輩からこの場所を紹介されたらしく、なんでも今までの心霊スポットとはレベルが違うという話でした。

 正直、多くの心霊スポットを周っていたので、「怖い雰囲気」だけでは満足できなくなっていました。

 満場一致で心スポ周りの継続が決まった瞬間でした。


 当日、いつものメンバーで集まり、例のトンネルに向かいます。

 運転手はいつもA男。周りの座席を埋めるように3人が席に着きます。

 A男「今日のトンネルは一味違うらしい。漏らしてもいいように着替え持ってきたか?」

 など冗談を話しながら現地に向かったのを覚えています。

 現地に到着すると、車でトンネルに入ってみました。

 ですが、期待していたような心霊現象も起こる事なく出口を迎えてしまいます。

 A男「今度は歩いて行ってみようか」

 車をトンネルの近くに止め、男4人で懐中電灯を片手にトンネルに進んで行きました。

 車のライトがないためか、一層トンネルの中が暗く感じました。

 車の扉や窓が外気だけでなく、見えない力から自分たちを守っていたのかもしれないと錯覚してしまいました。

 何故なら、それほど辺りは湿気が強く、風すらも吹いていませんでした。心なしか、着ている服が洗濯後の湿った衣類かと思うほどです。

 いつもならワイワイと騒ぎながら歩いているような場面であっても、誰1人言葉を発することはなく、表情は陰り、足取りも重かったです。

 トンネルの出口まで来ましたが、何も起こることはありません。こうなってくると、車のある出口まで再度歩いて向かうことを億劫に感じてきます。

 それほどに空気は重く、普段のようなワクワク感も薄れてしまっていました。

 A男「…行くか」

 お調子者のA男も、雰囲気に呑まれたのか、めんどくささに参ってしまったのかテンションの低さが窺えました。

 車まで戻りましたが、結局は何も起こりませんでした。

 心霊スポットに来たのに、不思議と「何も起こらない」ということに誰も文句を言うことはありませんでした。

 車の中に戻ると、文明の力に感動します。

 外気温から守られたことも合わさり、エアコンの風が多少の清涼感を運んできてくれました。

 緊張が解けたのか、不快感が除かれたためか、いつものように談笑が始まりました。

 「今回のはイマイチだったよな」「一番最初に行ったところは怖かったよな」「隣の県にもすごい心霊スポットがあるらしい」

 誰かが口火を切ると、会話は炎のように広まりました。

 ですが1人、口を固く閉ざしていました。

 A男です。

 その異変に周りも気付き、A男に声をかけてみました。すると…

 A男「俺たち、親友だよな?」

 何の脈絡もなくA男が投げかけてきました。

 いくらお調子者とは言え、こんな恥ずかしい言葉を今この場面で出す事があるか…

 違和感を感じつつも、「当たり前だろ。俺たち親友だよ」とメンバーの1人が陽気に返答します。

 A男「そうだよな。ならこれ見てくれよ。さっきから足を掴まれて動かせねぇんだよッ」

 そこには…どこから出たのか白い二つの手がA男の足首を掴んでいました。

 「うわああぁぁぁあぁぁぁあぁあぁああああ」

 それを見た3人は一斉に車から出て走り出しました。

 親友のA男を置いて…

 その後は近くのコンビニに逃げるように駆け込んだのを覚えています。コンビニの店員に話すのは気が引けるため、僕たちは朝を待ち、車に戻ってみることにしました。

 その間、A男に電話やメールで連絡を取ってみましたが、返事が来ることはありませんでした。

 朝になり、恐る恐る車に戻ってみました。その頃には、あのジメジメした湿気も嘘のようになくなっており、A男の姿も霧のように消えていました。

 その後も、A男の消息は不明であり、親友であると伝えたと同時に裏切ってしまった自分たちへの罪悪感のみが残る夏の思い出となってしまいました。

まとめ

二つの手

心霊スポットで起こった事象は全て自己責任
親友であると確認したと同時に裏切られたA男がやはり一番の被害者…
A男の消息も気になるが、その後、どうやって3人は帰ったのか…

 以上で、【トンネルの怖い話】「俺たち、親友だよな?」を紹介※眠れなくても責任取れませんを終わります。

 他にもトンネルの怖い話を4選‼︎ご紹介します‼︎※眠れなくても責任取れませんという記事もあるので、興味がある方は是非ご一読ください。

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