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【怪談】「怪人赤マント」を紹介‼︎ルーツや特徴、派生と対処法も合わせてお話します。

赤いパーカーを着ている男オカルト

 あなたは「怪人赤マント」を知っていますか?

 「赤いちゃんちゃんこ」や、「赤い紙、青い紙」のモデルとなった怪談と言われています。

 ですが、違うところは、「赤いちゃんちゃんこ」と「赤い紙、青い紙」は妖怪に分類されるのに対して、「赤マント」は怪人だそうです。

 生きているんですね。もしかしたら今もどこかに…

 今回は、【怪談】「怪人赤マント」を紹介‼︎ルーツや特徴、派生と対処法も合わせてお話します。

 他の怪談も気になる方は下記の記事を参照ください。

 【怪談】「ひきこさん」の怪談を紹介‼︎特徴や対処法も合わせて解説します

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【怪談】「怪人赤マント」

水溜りに赤いランプが写っている

 それでは、「怪人赤マント」とは何か、からお話ししますね。

「怪人赤マント」とは何か

怪人赤マント(かいじんあかまんと)

少女ばかりを狙う怪人
赤いマントを羽織っており、誘拐し暴行を加えた後に殺害してしまう

「怪人赤マント」はいつから語られ始めた?

怪人赤マントのルーツとして、下記のようなものが挙げられます。

  1. 青ゲットの男事件
  2. 少女暴行殺人事件と紙芝居が混ざった
  3. 二・二六事件
  4. 怪人二十面相
1.青ゲットの男事件

 1906年(明治39年)に福井県で起こった殺人事件となります。

 犯人は捕まらず、事項を過ぎたので未解決事件の一つとなっています。

 35歳くらいの男が、「近所の叔母が病気になったので来てくれ」と伝え、一家を一人ずつ河原に連れ出し殺害しようとした、という事件です。

 この時、夫婦とその母親一人が殺害されています。

 当時は大雪であったため、犯人は青いゲット(毛布)を被っていた事からこの名称がつきました。

 青いゲットが赤マントと変化し、その残虐性から生まれたという説ですね。

2.少女暴行殺人事件と紙芝居が混ざった

 東京の谷にかで起こった少女暴行殺人事件と、当時流行していた紙芝居「赤マント」が混ざったという説です。

 この「赤マント」という作品は、芥川龍之介の「杜子春」という物語を下敷きにしています。

 内容は「赤マントを着た魔法使いが靴磨きの少年を弟子にする」というようなほのぼのストーリーなのですが、シーンの一つに「魔法使いが子どもを連れ出す」というものがあります。

 そこから暴行殺人事件と結びつき、怪談として語り継がれたという説です。

3.二・二六事件

 1936年(昭和11年)二月二十六日〜二月二十九日にかけて陸軍青年将校が起こしたクーデター未遂事件です。

 当時の内大臣の斎藤稔を殺害するも、鎮圧されたため目的を達成することはできませんでした。

 ですが、相当の死傷者が出たのでしょう。

 クーデターという悲惨な結末から曲がりに曲がって赤マントへと繋がったという説です。

4.怪人二十面相

 江戸川乱歩の作品「怪人二十面相」がモデルという説です。

 この怪人二十面相は、黒マントにタキシードという姿をしています。

 そこから赤マントへと派生したと囁かれています。

赤マントの特徴
  • 赤いマントを羽織っている
  • 少女ばかりを狙う
  • 誘拐し暴行を加えた後に殺害する
  • 吸血鬼という説もある
赤マントの派生

 赤マントの派生として、「赤い紙、青い紙」と「赤いちゃんちゃんこ」「赤マント、青マント」が挙げられます。

 「赤い紙、青い紙」と「赤いちゃんちゃんこ」についての詳細は下記の記事を参照ください。

 【怪談】「赤い紙、青い紙」を紹介‼︎〜ルーツや特徴を添えて〜

 【怪談】「赤いちゃんちゃんこ」を特徴と合わせて紹介‼︎対処法も提案します‼︎

 赤マントと赤い紙、青い紙は先に広まったのはどちらかは定かではありませんが、赤いちゃんちゃんこと赤マント、青マントは間違いなく後発となっています。

赤マントの対処法

 赤マントは少女のみをターゲットにして狙ってきます。

 なので気をつけるべきは少女の安全となるでしょう。

 門限を設けるのはもちろん、極力一人で遊ぶことは避けて二人以上で過ごすよう伝えましょう。

 また、登下校も友達の家が近いのならば一緒に行うのがいいでしょう。

 明確な対処法というものはありませんが、狙われないためにも一人で過ごす時間は少ない方がいいでしょう。

【怪談】「怪人赤マント」

 怪人赤マントのルーツや特徴、派生と対処法についてお伝えしたところで、赤マントの怪談をお話ししたいと思います。

 では、赤マントのはじまりはじまり〜

【怪談】「怪人赤マント」

 私は学校の帰りにおばあちゃんの家に寄るのが日課になっていました。

 おばあちゃんはいつもおいしいお菓子をくれるから大好きです。

 その日は、クラブ活動もありおばあちゃんの家に行くのが少し遅くなってしまいました。

 陽も傾いていて、夕焼けがとても綺麗です。

 「今日はどんなお菓子をくれるのかな」

 と考えながら歩いていると、道の先に人影が見えました。

 夕陽が後ろにありぼんやりとしか見ることはできませんでしたが、近づくにつれ段々とはっきりしてきました。

 そして、はっきりとしてくることで自分の身体が冷たく、全身から汗が噴き出てくるのを感じました。

 生暖かい風が吹いていますが、その風が冷たく感じるほどに。

 何故なら、わかってしまったのです。

 人の形はしていますが、「あれは普通の人じゃない」と。

 赤いマントを羽織っていて奇抜な格好だということもありますが、あれから感じる印象は「怖い」の一言です。

 怖くなり後ろを向いて走り出そうかと思いましたが、身体が思うように動きません。

 全身が震え、足に力がうまく入りません。自分の身体じゃないみたいに…

 あれが近づいてきます。

 ゆっくりと、そして確実に。まるで逃げられないことがわかっているみたいに。

 あれが手を伸ばしてきます。

 パパやママが私にするような優しさと温もりを感じることができるものとは違います。

 悪意や害意が私の頭を撫でるかのように掌を広げて頭に伸びてくるのです。

 あれの手が私の頭に触れる瞬間、声が聞こえました。

 「赤マントだ‼︎」

 それは通りすがった男の人の声でした。

 私は男の人に視線を向けたのですが、あれに視線を戻したときには、もうそこにあれの姿はありませでした…

 後で男の人に話を聞いたのですが、近頃「怪人:赤マント」という少女ばかりを狙う怪人が出たそうです。

 誘拐されてしまった少女は悲惨な結末を迎えるとか…

 私も捕まっていたらと考えると今でも汗が止まりません。

まとめ

赤い煙をバックにしている男

赤マントは少女ばかりを狙う「怪人」
赤マントのルーツとして、悲惨な事件が関係している説が多い
対処法としては、一人で過ごす時間を極力減らす

 以上で、【怪談】「怪人赤マント」を紹介‼︎ルーツや特徴、派生と対処法も合わせてお話しますを終わります。

 他にも、【怖い話】社会問題にまで発展した口裂け女の生まれた理由、怖い話、対処法を紹介という記事もあるので、興味がある方は是非ご一読ください。

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