あなたはババアの怖い話を知っていますか?
近所のお婆さんや、あなたのお婆ちゃんのことじゃないですよ。
幽霊や妖怪のババアです。
様々な怖い話の中で、この【ババアシリーズ】も数多くの種類があります。
今回は、【ババアシリーズ】「100キロババア」の怖い話を紹介します。
夜中に読むのはおやめください。眠れなくても責任は取れませんので。
それでは、ゆっくりお楽しみください。
他にも怖い話が気になるという方は下記の記事を参照ください。
【ババアシリーズ】「100キロババア」
それではまず、「100キロババア」とは何か?からお話ししますね。
「100キロババア」とは何か?
【ババアシリーズ】の中で、「100キロババア」はメジャーな部類ではないでしょうか。
また、この「100キロババア」の派生も数多くあります。それも紹介しますね。
1000キロババア
- 1000キロで走るというババア
- 高速道路に現れ、1000キロとも思えるようなスピードを出す
1000キロという体感速度を叩き出すとはどんな脚力をしているのでしょうか。
むしろ、ババアであるかどうかの視認も難しいような…
ジェットババア
- ジェットエンジンを搭載したかのようなスピードで走る
- 真夜中の高速道路などに出現
- 追い抜かれた自動車は必ず事故に遭う
1000キロババアと似た点が多いですが、ジェットエンジン搭載という表現を最初にしたのは誰でしょう。
それほど轟音で走り抜けるのかもしれませんね。
ターボババア
- ターボエンジンを搭載したかのようなスピードで走る
- 背中には「ターボ」と書かれた紙が貼られている
- 四つん這いで走っているという場合もある
「ターボ」と書かれた紙が背中に貼られている…自己主張が激しいパターンですね。
ひじかけババア
- 車やバイクを追い抜くほどのスピードで走る
- 「走る」というが、足ではなく「肘」を立てて匍匐前進のような形で走る
- 追い抜かれると事故に遭い亡くなってしまう
ひき逃げされたババアが自分を轢いた車を肘で張って追いかける「ひじババア」という話もあります。
ジャンピングババア
- 車やバイクを追い抜くほどのスピードで走る
- 「追い抜く」のではなく「飛び抜く」
- 一度に4Mの跳躍が可能
- やはり飛び抜かれると事故に遭ってしまう
今度は車を飛び越えるババアの登場です。どうかズボンを履いていて欲しいところですね。
他にも、ホッピングを使用して飛び越えるババアもいるそうですよ。名付けて「ホッピングババア」だそうな。
リヤカーババア
- リヤカーを引きながら車と並走し、追い抜く
- 抜かれた車は事故に遭う
リヤカーを使用しているババアですね。すごいハンデを背負ってまでもやり遂げる精神力に驚愕です。
バスケババア
- バスケットボールをドリブルしながら高速で走ってくる
- 高速道路を走るバイクを狙う
- バイクに向かってバスケットボールをパスする
- パスを受け取ればハンドルから手を離し転倒、無視すれば体に当たって転倒
二者択一を迫られていますが、結果は同一という最悪のケースですね。
【ババアシリーズ】「100キロババア」
100キロババアとその派生についてお話しさせてもらいました。では、お待ちかねの「100キロババア」の怖い話を紹介したいと思います。
100キロババアのはじまりはじまり〜
「100キロババア」
冷たい風が肌を指す、そんな本格的な冬も過ぎた頃、地元の友達の結婚式のため俺と嫁のB美は一緒に青森の実家へと車を走らせていた。
互いに共働きのため、仕事終わり、混む時間帯を避けて夜間の出発となった。
B美「C助くんに会うの久しぶりだよね。楽しみだな〜」
俺「そうだな。二年ぶりくらいかな。あいつもやっと結婚するとはな〜」
なんて雑談を交えながら片道三時間程の道を進んでいく。
B美「あ、ほら、ここで高速乗るよ」
俺「あ〜間の“合流”か〜」
何を隠そう、俺、実は免許を取って一年も経っていない若葉マーク常備の初心者だった。
一般道でもきっちりと制限速度を守る初心者の鑑みたいな俺にB美もよく羨望の眼差しを向けている。
B美「大丈夫?変わろうか?もう無理だけど」
などと変わる気はさらさらないであろうB美が言った。
俺「大丈夫。ただ、車が来てないかだけ見て」
B美「わかった。…大丈夫、いけるよ」
B美のおかげで無事に合流を果たす事ができた。
多分安心感が顔に出ていたのだろう。
B美「ま、この時間は交通量も少ないしね〜よかったね」
とB美より野次が飛ぶ。だが、正直B美の言うことが正しいので反論はせずに鼻を鳴らして返答した。
しばらく車を走らせていくと青森に少しずつ近づいていく。
その頃には深夜の1時を回っていた。
B美「あと1時間くらいかな〜…なんか車もいなくなっちゃったね」
俺「そうだな。時間も時間だしな」
と話していたが、少し違和感を感じる。深夜に交通量が少なくなるのは理解できる。
だが、ここは高速道路だ。荷運びのトラックすらないのはおかしい。
ましてや、反対車線の対向車が一台も通っていない。
その違和感を口に出そうか迷っていた時、バックミラーに動くものが見えた。
いや、動くものが見てた。
正確には、「動くものがこちらを見ていた」
しっかりと視認することができたのは、それがB美が座っている助手席側を通り過ぎた時だ。
それと目があった。そして、確かに…泣いている?
一瞬の出来事だったが、鮮明に脳裏に焼きついた。
顔は、顔と辛うじて認識できる程度の範囲しか出ておらず、以外は傷んだ長髪に覆われていた。
顔にはしっかりと深い皺が無数に散りばめられている。
そして、細いが確実にあり、瞼と一緒に陥没しているのではないかと思えるほど影が入った目でこちらを凝視していた。
か細く乾燥しているのか細かい縦筋が入っている唇が不自然に開き、不気味を絵に描いたような表情を見せていた。
そして、物凄いスピードで抜かしていく。手と足は人の物と遜色ない程度の長さしかないため、それに合わせて高速に動いていたと思う。
動いていたと思うという抽象的な表現しかできないのは、見る事ができないからだ。
早すぎて手と足の動きが見えない。車内のため、音は聞こえないが、確実に外で聞けばけたたましい騒音が聞こえただろう。
俺とB美が呆気に取られているが、それは構う事なく遥か先を進む。
もう少しで見えなくなるか、というところで…それは振り返った。
それと同時だった。車体が回転した。最初はゆっくりと。ハンドルで制御できるかと思ったが、その時には既に遅く、回転の速度は増してハンドル、アクセル、ブレーキなどの装備品では制御できなかった。
滑ったのだ。
本格的な冬は過ぎたとは言え、寒冷地に近づいていたため、道路が凍っていたのだ。
“それ”に気を取られていたため、電光掲示板には気がつかなかったのかもしれない。
または若葉マークの不慣れさが災いしたのか。
そんなことを考えながら身を任せることしかできない自分に後悔をしていると、幸い車はそのまま壁にぶつかることもなく止まる事ができた。
地面には拙いブレーキ痕を確認できる…
俺「ごめん、B美、大丈夫か?」
B美「うん…怖かった…でも…あれ何だったのかな…?」
俺「わかんない…あれのせいで…こうなった?」
二人して無事だったことに安堵しながら車が無事かチェックしようとエンジンをかけ直そうとした時だった。
B美「あ…あ…」
B美が言葉になっていない声を出している。不思議に思って声を掛けるもフロントガラスに顔をむけ、口を開けていた。
何を見ているのだと正面を向いた時、俺は息を飲んだ。
まとめ
100キロババアには様々な派生が存在していた
遭遇した際は驚異の事故確率をしている
※当記事に出てくるババアは、幽霊、妖怪の類ですので、実在のお年寄りは敬いましょう
以上で、【ババアシリーズ】「100キロババア」の怖い話を紹介※眠れなくても責任取れませんを終わります。
他にも、意味がわかると怖い話5選を一挙紹介‼︎眠れなくなっても責任取れませんという記事もありますので、興味がある方は是非ご一読ください。
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