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【エレベーターの怪談】「重量オーバー」を紹介※眠れなくても責任取れません

各階層オカルト

 あなたは怖い話は好きですか?

 老若男女、一度は聞いたり話たりなど、怪談に触れる機会はあるのではないでしょうか。

 そんな怪談の中でも「エレベーター」は舞台としてはメジャーと言えるでしょう。

 今回紹介するエレベーターの怪談は「重量オーバー」です。

 夜中に読むのはおすすめしません。何故なら、眠れなくなっても責任は取れませんから…

 それでは、ごゆっくりお楽しみください。

 他の怪談も気になるという方は、下記の記事を参照ください。

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【エレベーターの怪談】「重量オーバー」

重たい

 大学生活にも慣れてきた。

 最初は色々戸惑っていた。

 今までの学校とは違うシステム、学生の多さ、先生との距離感…

 でも慣れてしまえば気楽に思える。

 友達もできた。自分で組み立てて授業を受けることにも抵抗は無くなった。

 そして、高校時代からアルバイトで貯めてきた金額も相当の額になっていたので、念願の1人暮らしに踏み出した。

 不動産屋さんはたくさんの物件を紹介してくれた。

 そして私が選んだ物件は、12階建てのオートロック付きマンションだった。

 最上階の12階に居を構えている。

 決め手となったのは、1LDKの間取りで、リビングと寝室が別にあり、広さも十分というところ。

 何より、壁紙やフローリングが白が基調となっており、可愛さのあまりに一目惚れしてしまった。

 間取り自体は気に入っているのだが、少し気になるところもある。

 どうやら、「屋上には立ち入り禁止」らしい。

 用事はないためこの禁止事項は特に気にならない。

 「深夜1〜2時はエレベーター点検のため使用禁止」これは困る。

 最近サークルに加入した。新人歓迎会や、飲み会が容易に想像できる。

 帰る時間も終電になるとこの時間帯に差し掛かってしまうだろう…

 飲んだ後に12階まで階段を使えと…

 もう少し考えてから選べばよかったと後悔した。

 だけど、そこを除けば概ね満足の物件だった。

 「この時間から逆算して帰ればいいよね」

 そう思っていた。

 …

 甘かった。

 この考えはキャラメルカプチーノのように甘ったるかった。

 大学+サークル+飲み会=終電

 この方程式が崩せないことは世界の理であると大学の教授が言っていたような言ってなかったような。

 むしろ終電で帰ってきたのを褒めて欲しいくらいだ。

 そんなことを考えながら家路に着いていた。

 マンションが見える。

 時間は深夜の1時を回っていた。

 「点検中かな…階段…登らないといけないのかな…」

 ため息まじりでオートロックを開けマンションの中に入る。

 ふとエレベーターへ視線を向けると…

 普通に稼働していた。

 電光盤はちょうど「11」…「10」…

 と降りてきていることを示している。

 「ラッキー‼︎」

 と心の中で歓喜した。

 「そうよね。毎日点検なんかするわけないよね」

 そう思いながらエレベーターを待つ。

 エレベーターが到着した。

 「チーン」

 という音と元に扉が開く。

 私はエレベーターの中へと歩を進める。

 「お風呂に入るのめんどくさいな…」

 そんなことを思い巡らせながら中に入ると…

 「ブーーーーーーー」

 と鈍くも高い音が鳴り響く。

 私は一瞬驚き何の警告音か理解するまでに時間がかかった。

 「…重量…オーバー…?」

 そんなはずはない。だって乗っているのは私だけなんだから

 私は首を傾げながらエレベーターを降りる。

 すると、音は鳴り止んだ。

 私が振り返る前にエレベーターの扉は閉まり上へ上がっていった。

 振り返り電光盤を確認する。

 エレベーターは上へ上へと上がっていく。

 そして何故か「R」で止まった。

 「なんで屋上?」

 と思ったのも束の間。

 電光盤の表示は消えてしまう。

 「やっぱり点検だったのかな?それなら重量オーバーの音が鳴るのも…わかる⁉︎」

 アルコールが入っているためかご都合主義の考え方が前面に出ていた。

 しばらくすると、再度電光盤が表示された。「R」。

 そしてゆっくりと降りてくる。

 今度こそはと「↑」を押しエレベーター前で待機した。

 「チーン」

 扉が開く。

 私はすかさず乗り込んだ。

 すると…警告音は鳴らなかった。

 私は安心して「12」を押そうとした時…

 「ブーーーーーーー」

 「…何で?」

 昨日食べたケーキが響いているのか…

 なんて見当違いのことを検討しながら降りる。

 だが、その答えもすぐにわかった。

 エレベーターが閉まる音が聞こえると同時に振り向く。

 すると…

 誰もいないはずのエレベーターに大勢の人が乗っていた。

 学生からサラリーマン風の男性まで色んな人がエレベーターいっぱいに乗っていた。

 私が乗った時も、降りた時も誰も乗っていなかった…

 そして、重量オーバーになった理由…

 そうか…

 「幽霊って体重あるのね…」

まとめ

各階層のボタン

大学の飲み会でセーブできる方が少ない説
重量オーバーの警告音が無く、そのまま乗っていれば…
二度目に乗り込んですぐ音が鳴らなかった…霊が乗り込んできている最中だったのか

 以上で、【エレベーターの怪談】「重量オーバー」を紹介※眠れなくても責任取れませんを終わります。

 他にも、【エレベーターの怪談】「厳選3選‼︎」を紹介※眠れなくても責任取れませんという記事もあるため、興味がある方は是非ご一読ください。

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