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【怪談】「魔の13階段」を紹介‼︎13という数字が忌み嫌われる理由、特徴も合わせてお話しします

学校の階段オカルト

 あなたは「13階段」という怪談を知っていますか?

 これは、普段は12段しかない階段に13段目が現れたり、13段以上ある階段で13段目を踏むと不吉なことが起こる…

 という怪談になります。

 今回は、【怪談】「魔の13階段」を紹介‼︎13という数字が忌み嫌われる理由、特徴も合わせてお話しします。

 他の怪談も気になるという方は、下記の記事を参照ください。

 【怪談】「ケサランパサラン」を紹介‼︎ルーツや正体、特徴も合わせてお話しします

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【怪談】「魔の13階段」

気味の悪い階段

 それではまず、「魔の13階段」とは何か、からお話ししますね。

「魔の13階段」とは何か

魔の13階段(まのじゅうさんかいだん)

普段は12段しかない階段に13段目が現れたり、13段以上ある階段で13段目を踏むと不吉なことが起こるという事象

魔の13階段はいつから語られ始めたのか?

 1970年代にはすでに広まっていた様です。

 同じく1970年代には「口裂け女」も流行り出した時期のため、当時の子どもは眠れない時期があったのかもしれませんね。

 口裂け女について気になる方は下記の記事を参照ください。

 【怖い話】社会問題にまで発展した口裂け女の生まれた理由、怖い話、対処法を紹介

何故「13」階段?

 「13階段」とは戦後の処刑台の階段の段数から来ています。

 「処刑場」を意味して使用されていましたが、後に「絞首刑」「死刑」の意味語として使用されていました。

 このことから、【怪談】「魔の13階段」は生まれたのだと推測されます。

13という数字が忌み嫌われる理由

 13という数字が忌み嫌われる理由には下記の様なことが挙げられます。

  • 未知数であるため
  • 非調和な数であるため
  • 宗教的な要因

 順に見ていきましょう。

未知数であるため

人間が知恵や経験を満足に得ていない時期に、数えられる数字は手指の10と両足の2、合わせて12までだったそうです。

なので、それを超える13は「未知の数字」であることから恐れられたという説です。

非調和な数であるため

少し難しい話になりますが、昔から暦の必要性から、「時間」「方位」などには六十進法が用いられていました。

中でも60の約数の一つである12は、それらを構成する基準の数として、「12ヶ月」「12時間」「12方位」と用いられていました。

ただ、基数の12に対して、12より一つ多い素数となる13は調和を見出すとして不吉な数とされたという説です。

宗教的な要因

 北欧神話では、12人の神が祝宴をこなっていましたが、その時に招かれざる客として、13人目にロキが乱入しました。

 このことから、後に起こるラグナロクの勃発する起因となってしまいました。

 他にも、キリスト教神話においては、サタンを13番目の天使という設定もあります。

 また、13という数字は聖書でも特別な意味を持っています。

 イエスを裏切った弟子のユダは、最後の晩餐で13番目に座ったという説や、イエスが処刑されたのは13日の金曜日とされていることからも、宗教的に「13」という数字は忌み嫌われていると見ていいでしょう。

魔の13階段の特徴
  • 階段の増減や、元から13以上の段数がある2パターンがある
  • 13段目を踏むと不吉なことが起こるということは共通
  • 13段目を踏むと、目の前に吊りロープが現れたり、後日不吉なことが起こる
  • 「悪い子にしか見えない」「夜にしか現れない」など諸説あり

【怪談】「魔の13階段」

 「魔の13階段」の、13という数字が忌み嫌われる理由、特徴を伝えたところで、お待ちかねの【怪談】「魔の13階段」を紹介します。

 では、「魔の13階段」のはじまりはじまり〜

【怪談】「魔の13階段」

 今、俺の学校ではある噂が流行っていた。

 それは、普段12段しかない屋上の階段が、夜中になると13段になるというものだった。

 何でも13段目を踏んでしまうと不吉なことが起こるらしい…

 俺はこの噂が気になって仕方がなかった。

 何故なら、「悪い子にしか見えない」というのだ…

 自慢ではないが、俺は当然いい子ではない。

 親の言うことは聞かないし、先生に反抗もする。クラスメートからは煙たがられることもしばしば だ。

 そんな俺がこの噂に飛び付かないわけがない。

 早速普段連んでいる連中に声をかけてみたはいいが、どいつもこいつも「親に怒られる」だの「夜中に出歩くのは」だの言い訳ばかり。

 正直に怖いと言えばいいのに。

 仕方がない。俺がこの噂の真相を確かめてやる‼︎

 そうと決めたら話は早かった。その日の晩には家を抜け出して学校へと赴いた。

 俺「夜の学校…雰囲気があっていいじゃん…」

 夜だと言っても、決して真っ暗と言うわけではない。宿直の先生がいるのだろうか。職員室に灯がついていた。

 俺は心なしか少し安心した気分になる。

 俺「よし…先生に見つからない様に慎重に行動しよう」

 校舎に入る扉には鍵がかかっていないかと心配をしていたが、杞憂だったようだ。

 きっと見回りをする時のために鍵をかけないでいるのだろう。

 俺「不用心だな…」

 と他人のことを下げてはみたが、自分が行っている行動は決して見上げられる様なものではなかっ た。

 目的の屋上の階段まで急足で、足音を立てずに、着実に近づいていく。

 俺「ここか…」

 見つかることなく階段の前まで辿り着くことができた。

 俺は、少しの達成感と、夜中に学校に忍び込むと言う背徳感にしばし酔いしれた。

 目算で階段の数を数えてみる。

 俺「1…2…3…」

 何回数えても12段しかない。

 俺「なんだ…やっぱりデマか…」

 そう思って振り向き帰ろうとしたが、踏みとどまった。

 俺「一回登ってみるか…」

 俺は一歩一歩確実に階段を登りながら数を数える。

 俺「1…2…3…」

 俺はなんて馬鹿なことをしてるんだろう…噂に唆されて…

 俺「4…5…6…」

 階段の数が増えるわけなんかない。ましてや悪い子にしか見えないなんてあまりにも現実からかけ離れている。

 俺「7…8…9…」

 何を根拠にこんな噂が流れたんだ…それに、夜中に侵入しようなんてやつ、俺以外にいるか?

 俺「11…12…⁉︎」

 おかしい。さっき数えた時は12段しかなかった。それは間違いない。なのに…

 俺「なんで…あるはずのない13段目が目の前にあるんだ…」

 俺は感じたことのない感覚を味わった。全身から嫌な汗が吹き出し、身体は重く自分の身体ではないみたいな…

 心の底から思った。

 「怖い」

 自分の想像しないことが、あり得ないことが現実として目の前に現れる恐怖…

 このまま後ろを向いて走り出したい。ここから離れたい。逃げ出したい…

 だが、心とは裏腹に身体が言うことを聞いてくれない…

 むしろ、本当に自分の身体ではないのかもしれない。

 何故なら…

 俺は一歩を踏み出そうとしている。

 踏んではいけない13段目に向けて…

 俺「や…め……て…」

 俺の願いは虚しく、俺の身体と思っていた裏切り者は13段目を踏んでしまう。

 俺は絶望した。やってはいけないことをしてしまった罪悪感、もう後には戻れないという後悔…

 そして、それらを助長するかのように目の前に現れた吊りロープ…

 俺は、これを見たことがある…映画とかで出てくる死刑とか自殺に使われるやつだ…

 心や頭では、「怖い、触りたくない、消えてくれ」と願っているのに、裏切り者はそっと手を伸ばしていた。

 恐怖で引きつっていた顔も、何故か自然と笑顔になる。

 俺「これで…許される…」

まとめ

薄気味悪い階段

13階段は死刑や絞首刑意味語だった
13という数字が忌み嫌われる理由は、多数の説がある
普段12段しかない階段が、13段あると確信したならば、すぐに引き返すのが吉

 以上で、【怪談】「魔の13階段」を紹介‼︎13という数字が忌み嫌われる理由、特徴も合わせてお話ししますを終わります。

 他にも、【あなたは信じますか?】合わせ鏡とは何か?都市伝説も合わせて紹介という記事もありますので、興味がある方は是非ご一読ください。

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