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【ホテル・旅館の怪談】「サイドブレーキ」を紹介※眠れなくても責任取れません

河川敷オカルト

 あなたは怖い話は好きですか?

 老若男女、一度は聞いたり話たりなど、怪談に触れる機会はあるのではないでしょうか。

 そんな怪談の中でも「ホテル・旅館」は舞台としてはメジャーと言えるでしょう。

 今回紹介するホテル・旅館の怪談は「サイドブレーキ」です。

 夜中に読むのはおすすめしません。何故なら、眠れなくなっても責任は取れませんから…

 それでは、ごゆっくりお楽しみください。

 他の怪談も気になるという方は、下記の記事を参照ください。

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【ホテル・旅館の怪談】「サイドブレーキ」を紹介※眠れなくても責任取れません

ホテルの窓

 これは、ある暑い夏の日に友達と出向いた心霊スポットで体験した出来事になります。

 ○○県○○市、ホテルの廃墟で女性の幽霊が出るという噂がある心霊スポットがありました。

 何でも、誰もいないはずなのに、ホテルの二階の窓から手を振る黒髪の女性の幽霊が出るというのです。

 その話を友達にすると、興味津々にこう答えてきました。

 「幽霊なのに手を振って挨拶をしてくれるポップな女性に会いに行こう」

 心霊スポットツアーが決定した瞬間でした。

 熱が冷めないうちにということでその日の夜に出向くことになりました。

 友達の車の助手席に座り、例のホテルまで向かいます。

 そのホテルは河川敷に面していて、手を振ってくれる女性の幽霊が出るのは河川敷から覗いた窓だということで、目的地は河川敷となります。

 「女性の幽霊と友達になったらどうしよう」

 なんてありもしないことで道中盛り上がりながら目的地へと進んでいました。

 そのホテルは繁華街にあるというわけはなく、車はどんどんと人気のない道へと進んでいきます。

 「こんなところにホテルがあるのか…」

 なんていう心配は杞憂となりました。

 ナビに進んで行くと、例のホテルが見えてきたのです。

 そのホテルは、廃墟というには真新しく、イメージしているものとは違い、蔦が巻いていたり、ヒビが入っていたりなどの趣があるような廃墟ではありませんでした。

 そして、ホテルの前を横切るように河川敷が広がっていました。

 友達は河川敷の近くまで車を寄せ、いつでも出れるようにバックで車を止めます。

 「さあ、友達を作りに行こう」

 どっちがポップなんだかと思いながら、友達と一緒に車を降り、河川敷を進んでいきました。

 辺りは暗く、月明かりを頼りに進んでいきます。

 河川敷とは言いますが、そこまで草木は生い茂ってはなく、歩く上で苦はありません。

 ホテルの様子を伺いながら友達と一緒に歩いています。

 廃墟の割に様相は普通のホテルそのものとなりますが、やはり深夜のためでしょうか。

 見ていて心がざわつくような気がしました。

 どことなく、夏ではあるものの冷たい風が吹いています。

 河川敷に足を踏み入れた時は軽快に話していた口も、保を進めるごとに重くなっていきました。

 手を振っている女性は未だに見る事はできません。

 何も起きないため、諦めて帰ろうかと思った時、友達が立ち止まりました。

 「…聞こえた?」

 友達が言います。何が聞こえたのか聞き返すと…

 「聞こえてない?今の…聞こえてない⁉︎聞こえなかった⁉︎」

 友達のあまりの狼狽えように足元から寒気が走ったのを覚えています。

 そして、言葉を交わすこともなくシンクロしました。

 二人して足早に車へと向かいます。

 足早と書きましたが、競歩に近い形です。

 そして急いで車へと乗り込みました。

 ですが、何故か寒気が消えることはありませんでした。

 友達の焦燥も心臓の音と共にこちらまで響いてきそうな勢いで鍵穴へと鍵を刺そうとしていますが、なかなか刺さりません。

 やっと鍵が刺さりエンジンをかけました。アクセルを踏み車を出そうとします。

 「ブォォォォォオ」

 エンジンが唸る音と共に車体が左右へ揺れました。

 エンジンは間違いなくかかっており、車を前に押し出そうとしていますが、一向に車が進む事はありません。

 「うわぁぁぁあ」

 友達が情けない声を出します。

 間違いなく異常事態が起こっていることはわかりました。

 正常な手順を踏んでいるのに、正常に作動していない状況に車内がパニックになります。

 「た、助けてーーー」

 自分でも信じられないくらい甲高い声が出ました。

 その時、友達が言います。

 「あ、サイドブレーキ外し忘れた…」


 最終的にポップな落ちとなりましたが、この話にはまだ続きがありました。

 友達に家まで送ってもらった時に、帰り際に友達から聞いた話です。

 「実はあの時、サイドブレーキを外し忘れたんじゃなくて…」

 要約すると、車に乗りアクセルを踏んだ時、車が動かないことに心底焦ったそうです。

 ですが、その理由はすぐにわかったとのことでした。

 それは、サイドブレーキを外し忘れたなんてものじゃありませんでした。

 友達がいうには、バックミラー越しに見えたそうです。

 リアガラス(後ろの窓)に両手を伸ばしへばりついている黒髪の女性の姿が…

 その顔は、ポップというにはあまりにも厳しく、自身のナワバリから逃すまいとする獣のような顔に見えたそうです。

 そして、その女性は、「助けて」という甲高くも情けない私の声に反応していなくなったとのことでした。

 そして、友達が河川敷で聞いたという言葉は…

 「逃がさないから」

まとめ

ホテルの廃墟

新しくても、夜に見るホテルや病院、学校は気味が悪いものがある
車の発進時は焦ることなく、確認作業は怠らない
心霊スポットへ行くのは自己責任

 以上で【ホテル・旅館の怪談】「サイドブレーキ」を紹介※眠れなくても責任取れませんを終わります。

 他にも、【ホテル・旅館の怪談】「厳選5選‼︎」を紹介※眠れなくても責任取れませんという記事もあるので、興味がある方は是非ご一読ください。

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