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【肝試しの怪談】「噂」を紹介※眠れなくても責任取れません

暗い夜と公園 オカルト

 あなたは怖い話は好きですか?

 老若男女、一度は聞いたり話たりなど、怪談に触れる機会はあるのではないでしょうか。

 そんな怪談の中でも「肝試し」は舞台としてはメジャーと言えるでしょう。

 今回紹介する肝試しの怪談は「噂」です。

 夜中に読むのはおすすめしません。何故なら、眠れなくなっても責任は取れませんから…

 それでは、ごゆっくりお楽しみください。

 他の怪談も気になるという方は、下記の記事を参照ください。

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【肝試しの怪談】「噂」

綺麗な公園

 今年も嫌な季節がやってきた。

 僕はあまり幽霊とかは得意な方じゃない。

 夏場になると、怪談だとか、肝試しだとかそういった話が横行するが、正直うんざりしている。

 幽霊や怪奇現象は信じてないけど、怖いものは怖い。

 そして、例にも漏れずに今年もその時期がやってきてしまった。

 普段は嫌気が差し、耳を塞いでいる僕だったが、今回は参加することにした。肝試しに。

 何故かって?好きな人も参加するから。愛には勝てない。


 今回肝試しをする場所では、自殺した長い髪のワンピースを着た女性の幽霊が出るらしい。

 よくあるチープな設定にもうんざりだ。

 この肝試しを主催したのは、あまり話したことがないような男であり、見るからに胡散臭い男だったが背に腹は変えられない。好きな人が参加するとなったら話は別だからだ。

 集められた僕たちは胡散臭い男の指示に従って順番を決めて始めることになった。

 くじ引きの結果、僕は3番、彼女は4番になった。

 ペアで行動しないという現実を受け入れ難くはあったが、同じ空間で過ごせるだけでも僕の幸福指数はマックスに近かった。

 そして肝試しは進行していき、次へ、次へと1人ずつ進んでいく。とうとう僕の番が来てしまった。

 場所は公園だが、異様に広い。一周するのが今回の肝試しのコースとなるが、何分かかるのか…

 やはり、1人で夜の公園を歩くというのは僕にとってはハードルが高かった。

 景色を見ながら進むと、暗く静まり返った雰囲気に飲まれそうなので、違うことを考えることにした。

 僕の次に彼女が来るのなら、待っていて声をかけようか…

 いや、怖くて1人で行けないのかと勘違いされるのは避けたい…

 そんな話題もネタになるのかな…

 なんて無駄なことを考えながら進んでいると、階段が見えてきた。

 この階段もまた異様に長い。

 息を切らしながら1歩1歩進んでいく。

 頂上が見えてきた…

 やっと階段から解放される…

 そう思った時、白い何かが見えた。

 頂上までもう少しだけど、1段上がるごとに白い景色が視界を占めていく。

 それが白いワンピースを着た女性であったことには、階段を登り切ってから気づいた。

 「うわっ」

 情けない声が出てしまう…

 だが、これはその女性に驚いたからじゃなかった。

 僕が驚いたのは…

 その女性の首を両手で抱くようにして宙に浮いている女性がいたからだ。

 そして、その女性と目が合ってしまった。

 僕はあまりの出来事に冷静さを欠き、その場から逃げようと階段を降りようと振り向いた。

 その時、足を踏み外してしまった。

 僕の体は長い階段を坂を転がる石ころのように転がっていく。

 「バキッボカッドカッ」

 日常生活では聞くことがないような音が階段とぶつかった時に鈍く鳴り響く。

 気づけば、階段の下で寝転がっていた。頭からはもちろん、いろんなところから見たことない量の血が流れていく…

 いつの間にか僕の寝ているところには血の池ができていた。

 意識が遠のいていく。

 そんな中、僕は見た。

 僕を見下ろす人影を。

 それは、あの女性の幽霊だった。

 その女性と顔を合わせた時、僕は察した。

 「そうか…次は僕か…」

まとめ

明かりがエモい公園

女性の幽霊が噂となり肝試しの舞台となっていた
女性は次の噂の対象を探していた?
僕は、嫌いだが来年も肝試しに参加することになるだろう

 以上で、【肝試しの怪談】「噂」を紹介※眠れなくても責任取れませんを終わります。

 他にも、【肝試しの怪談】「厳選4選‼︎」を紹介※眠れなくても責任取れませんという記事もありますので、興味がある方はぜひご一読ください。

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