あなたは怖い話は好きですか?
夏の風物詩とも知られる怪談、とりわけ「トンネル」は舞台として取り上げられる事が多いですね。
今回は、【トンネルの怖い話】「返事が返ってくる」を紹介します。
夜中に読むのはおやめください。眠れなくても責任は取れませんので。
それでは、ごゆっくりとお楽しみください。
他の怖い話も気になるという方は、下記の記事を参照ください。
【トンネルの怖い話】「返事が返ってくる」
少し肌寒い風が肌を撫でる中、暖かい太陽が気を抜けば全身からジリジリと汗が流れるほどのやる気を出している、北風と太陽を彷彿とさせるような曖昧さも残る初夏の出来事だった。
俺は大学が終われば、友達のB次と一緒に朝まで遊んで過ごすのが日課になっていた。
カラオケや居酒屋、麻雀にボーリングと、遊ぶことに関しては困ることはなかった。
だが、毎回同じ内容だけでは流石に飽きてしまう。
そんな中、B次が提案してきたのが、「心霊スポット」だった。
季節も季節なだけに、ヒヤッとする体験をすることには当然反対することもなく、普段とは違う経験に心が躍っていた。
B次提案した心霊スポットは「トンネル」だった。
なんでもこのトンネル、「出る」らしい。
目撃情報も多く、中には帰ってこなかった人もいるという噂まである…
しかし、そこは若気の至りというか、怖いもの知らずというか…
噂程度では踏みとどまることはなかった。
当日、B次が運転する車にて例のトンネルに向かうことになった。
今まで規則正しく並び明かりを灯していた街灯が、徐々に不規則に明かりを明滅させている。
狭い小道を抜け、雑木林を潜ったかと思うと、例のトンネルは突如として姿を表す。
車の中に居てもわかるほどの静けさが漂っており、辺りの空気は清廉さに包まれているかのような冷たくも閑静な雰囲気を醸し出している。
とりあえず車のままトンネルに侵入することにした。
ゆっくりと走行しトンネル内に入る。
何か心霊現象は起きまいかと期待をしてはいるが、起きてほしくもないような臆病な自分を垣間見ているような妙な気持ちになる。
対向車どころか、後ろから追走する車もない。
そして、何事もなく出口に辿り着いてしまった。
B次「何も起きなかったな…」
B次は拍子抜けしたとでも言いたげに肩を竦める。
B次「もう一度行ってみよう」
とB次が提案。もちろん拒むことはなく、車は再度トンネルに侵入することになる。
さっきと同様、対向車、追走車もない状況。
何を思ったかB次がこんな提案をしてきた。
B次「止まってみるか…」
車はちょうどトンネルの中間地点に、堂々と白線を跨ぎ中央に停車した。
B次「なんか質問してみろよ」
俺「質問?誰にだよ?」
B次「決まってるだろ。幽霊にだよ。答えてくれるかもしれねぇぞ」
B次の馬鹿げた投げかけに苦笑いで返した。だが、どこか「もしかしたら…」と気分が高揚しているのを感じた。
投げやりながらも、幽霊に質問してみることにした。
俺「幽霊さん、居ますか?」
バンッ
車のボンネットを掌で叩くような、鈍くも響く音が聞こえてきた。
俺、B次「…」
B次「いるぞ…」
俺「いるな…」
B次「もっと質問してみろよ…」
この時点では恐怖は何も感じなかった。むしろ、自分の問いかけに対して未知な物が意思に従い返答してくれたのだと思うと興奮が隠しきれなかった。
俺「あなたは男ですか?」
バンッ
俺、B次「…」
B次「男だな…」
俺「男だ…でも、もしかして…」
B次も気付いた様子だった。俺は畳み掛けるように質問をしてみる。
俺「あなたは女ですか?」
バンッ
俺、B次「…」
B次「雲行きが…」
俺「あぁ、怪しくなってきたな…」
だが、一つの疑念が頭を過った。最後の質問をすることにした。
俺「何人いますか?」
バンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッ
まとめ
心霊スポットで起きた事象は全て自己責任
幽霊は1人ではなく複数人いた
それにより、全ての質問に返事が返ってきた
以上で、【トンネルの怖い話】「返事が返ってくる」を紹介※眠れなくても責任取れませんを終わります。
他にもトンネルの怖い話を4選‼︎ご紹介します‼︎※眠れなくても責任取れませんという記事もあるので、興味がある方は是非ご一読ください。
コメント