あなたは節分の日に豆まきをしたことはありますか?
「鬼は外福は内」の掛け声とともに豆を投げて、投げ終わったら歳の数だけ食べて…
と、子どもの頃は夢中に豆まきをしていた人も多いのではないでしょうか。
ただ、豆まきをしたことはあっても、ちゃんとした起源と意味、方法を理解されていない方も多いと思います。
今回は、豆まきの起源と意味とは?正しい方法は?を紹介したいと思います。
節分:豆まき
では最初に、豆まきの起源と意味からお話ししますね。
豆まきの起源
中国の「追儺」(ついな)という邪気払いの行事が起源となっています。
この追儺が日本に伝わった当時は、桃と葦で作られた弓と矢を使って厄払いをしていましたが、室町時代に入ってからは、現代の豆まきに近い形となり、豆を巻いて鬼を払うようになったそうです。
庶民に豆まきの風習が浸透したのは江戸時代に入ってからとなります。
豆まきの意味
この豆まき、節分の日に行われていますよね。何故節分の日に行われるのでしょうか?
つまり節分とは季節の変わり目を表します。
この季節の変わり目は、体調が悪くなったり、病気にかかったり、台風などの災害が多くなります。
これらの病気や災害を鬼に見立てて、追い払う儀式が「豆まき」となります。
何故「鬼」⁉︎何故「豆」⁉︎
何故「鬼」なのかはわかりました。では、何故「豆」なのでしょう?
以上の理由で、「豆」が使用されていたようですね。
現在のように大豆が使用されるようになったのは、室町時代ごろだそうです。
それまでは小豆が使用されていました。理由としては、小豆の赤い色が魔除けの色となっていたためです。
ですが、当時小豆は効果だったため、大豆が主流へと変化しました。
大豆の豊富な栄養は生命力を象徴しているため、小豆の台頭として成立したわけですね。
豆まきの正しい方法
それでは、豆まきの正しい方法を紹介します。
以上の手順で紹介しますね。
①豆まきの準備
○豆まきに使用する豆、福豆の準備
福豆は邪気を払うと考えられているため、豆まきではこの福豆を使用するのが一般的となります。
また、豆を炒る理由としては、巻いた豆から芽が出てしまうということは、「悪が育つ」と認識できるため、芽が出ることが内容に炒るそうです。
○柊鰯を玄関に飾る
鬼が戸口から入るのを防ぎます。
②誰が豆を巻く?
豆を巻くのは、その年の「年男」となります。昔は、年男といえば一家の長を指していましたが、現在ではその年の干支生まれの男性を年男と言います。
地方によっては厄年の人が巻く風習もあります。
年男が家庭にいなければ、大黒柱として、主人や、長男が巻いても問題ないでしょう。
③いつ投げる?
鬼は丑寅の刻(午前2〜4時)にやってくると言われているため、この時間に行うと良いそうですが、正直、この時間まで起きてて、テンション高めに豆まきを行える自信はないですよね。
夜であれば大丈夫です。しかもこの豆まき、やってくる鬼を退治するのではなく、すでに家の中にいる鬼を追い出すためのものなので、そこまで注意する必要もないでしょう。
④どうやって投げる?
桝に入れた福豆を持ち、年男が一番奥の部屋から玄関を目指して豆を巻いていく
↓
最初に窓に向かって「鬼は外」と豆を巻く。次に部屋の中に「福は内」と豆を巻く ※2回繰り返し
↓
2回巻いたら、部屋の窓を閉める(鬼を締め出し、福を逃さないため)
↓
玄関まで同様に豆を巻き、玄関を閉める
※豆の巻き方⇨桝を左手に持ち、胸の高さまで上げ、右手で下手投げのように巻く
⑤豆まきが終わったら?
巻き終わった豆は、最後に家族全員で食べますが、この豆は「年取り豆」と呼ばれ、自分の年齢の数、または年齢の数+1個食べます。
まとめ
豆まきには魔除けや厄除けなどの意味合いが込められていた
豆まきを正しい方法で行うことで、鬼を追い出し福を呼び込むことができる
年齢の数だけ豆を食べるのはかなりの苦行
以上で、【歳の数だけ食べる⁉︎】節分:豆まきの由来と意味とは?正しい方法は?紹介しますを終わります。
他にも、【鬼は外福は内】節分とは何か?過ごし方は?わかりやすく徹底解説と言う記事もありますので、興味がある方は是非ご一読ください。
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