あなたは「お正月遊び」と聞くと何を思い浮かべますか?
百人一首?カルタ?凧揚げ?福笑い?
お正月以外にも遊ぶ機会があったとしても、イメージとしてはお正月を思い浮かべてしまいますよね。
実は、このお正月の定番の遊び、ちゃんとした由来があるのを知っていましたか?
今回は、お正月遊びの種類と由来について解説します。
お正月遊び
それでは、お正月遊びの種類と由来についてお話しします。
お正月遊びの種類と由来
①百人一首の由来
百人一首(ひゃくにんいっしゅ)とは、鎌倉時代に藤原定家という歌人が、優れた和歌を100種類選んでまとめた歌集となります。
平安時代に行われていた貝合わせ(貝の組み合わせを当てる遊び)を起源として百人一首が生まれたと言われています。
カルタとして認識されていることも多いことから、「歌ガルタ」などと呼ばれることもあります。
江戸時代の後期以降は、百人一首の会が開かれるようになるなど、人々の生活にも浸透していたため、お正月遊びとしても定着していったと考えられています。
②すごろく
江戸時代では、2人だ対戦する盤双六(ばんすごろく)と、複数有人で対戦する絵双六(えすごろく)の2種類がありました。
両方とも「双六」と呼ばれていたため混乱したりもありましたが、幕末期からは絵双六が主流となっています。
双六の名前の由来としては、サイコロを2個振り、6のゾロ目が最高値であり、ゲームを左右するため、「雙六」(すごろく)または異字体として「双六」(すごろく)と読まれていたそうですよ。
大人数でも行うことができ、運要素も強く、ルールも簡単なため子どもから大人まで楽しむことができます。
なので、お正月などの親族が集まる機会では遊ばれることが多かったようです。
③福笑い
起源は定かではないですが、明治ごろよりお正月の遊びとして定着していたそうです。
現在は廃れ気味ではありますが、自治体などが行う新春行事では今も変わらず行うところもあるそうです。
福笑いとは、阿亀(おかめ)や阿多福(おたふく)などの輪郭を描いた紙の上で、「目、口、鼻などの顔の部品」を目隠しをした状態で適切な位置に置いていく遊びになります。
おかしい顔を作ったり、正しい位置に置けたりで勝敗を決めることもあります。
④羽根つき
羽根つきには2種類あります。
追羽根⇨2人で向かい合い羽子板で羽根を打ち合う。打ち損なった場合に墨を顔に塗る罰ゲームもある
揚羽根⇨1人で羽子板を使い羽根を打ち上げその回数を競う。リフティングのようなもの
「一年の厄をはね、健康と成長を願う」という意味が込められており、昔からお正月の伝統的な遊びの一つとなっています。
⑤凧揚げ
元は中国発祥だそうですが、日本へは平安時代の中期には記述が残っています。
江戸時代には庶民へ浸透しており、この頃からお正月遊びとして定着していったそうです。
現在では、屋根や電線に引っかかる恐れがあるため、街中ではあまり見かけませんが、公園や学校ではたまに上っている姿を見ることができますね。
作ることも簡単であり、ビニール、竹、糸があれば子どもでも作成でき、作成キットも手軽に入手できるため、お正月遊びとして現在も親しまれています。
⑥こま回し
こまは世界中で親しまれており、由来も様々な説がありますが、日本では奈良時代に中国の唐から伝わったとされています。
平安時代になると貴族の優吾としてしましまれており、庶民の子どもの遊びとして定着したのは江戸時代ごろだそうです。
唐から高麗(こま)を通って日本に伝わったため「こま」という名前になったという説もあります。
漢字表記にすると、中国では「獨楽」日本では「独楽」となっています。
真っ直ぐ自立して回る姿から「物事が円滑に回る」縁起物と言われており、お正月遊びとして定着しました。
⑦けん玉
けん玉は世界中で愛されている遊びになります。
十字状の「剣」と穴の空いた「玉」で構成されている玩具であり、表記に関しては「剣玉」「拳玉」「剣球」「拳球」などさまざまでした。
21世紀初頭では「けん玉」が一般的となっています。
お正月遊びとして定着した理由ははっきりとしていませんが、古くから親しまれている遊びであることから、親類が集まるお正月で腕を競い合う場面がイメージできますよね。
まとめ
お正月遊びはどれも懐かしい日本の伝統を感じることができる遊び
古き良き風習として現在も根強く残っている
歴史や文化が変わっていっても、受け継がれるものの一つ
以上で、【新年の遊び】お正月遊びの種類と由来についてわかりやすく徹底解説を終わります。
他にも、【一年の始まり】元旦、元日、正月の違いは?三が日の過ごし方も合わせて紹介しますという記事もありますので、興味がある方は是非ご一読ください。
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