あなたは「夢遊病」を知っていますか?
イメージとしては「寝ているのに身体が勝手に動く」というものでしょうか。
筆者が初めて夢遊病の存在を知ったのは、ドラえもんにてジャイアンが夜中に歩いているシーンです。
今回は、夢遊病について解説したいと思います。
最後におまけも用意していますので、よかったら最後までお楽しみください。
夢遊病
それでは、夢遊病とはどういったものなのか、見ていきましょう。
夢遊病とは
「夢遊病」⇨「むゆうびょう」と読みます。
正式名称は「睡眠時遊行症」⇨「すいみんじゆうこうしょう」と言います。
夢遊病の他には、夢中遊行症とも呼ばれます。
睡眠時随伴症の一つに分類されています。
夢遊病の症状
夢遊病の症状とはどういうものがあるのでしょうか。紹介しますね。
①無意識の状態で起き、歩いたりなどの行動をする
「睡眠中に歩き回る」というのは有名な話ですが、他にも色々な行動をします。
「布団の上に座るだけ」と特に意味のないものから、「廊下で放尿する」などの目的を持ったものまで様々です。
また、「歩きながらぶつぶつ呟く」「障害物にぶつかって怪我をする」ケースもあるそうです。
起こそうとしても完全に覚醒させることは困難だそうです。
②再度就寝するが、どのような行動をしたのかは覚えていない
起きて行動しているにも関わらず、記憶にはほぼ残らないそうです。
ノンレム睡眠という深い眠りの時に発症するため、起き上がってはいても、意識は朦朧としています。
夢遊病中は、脳は睡眠時より覚醒時に近い状態だそうですが、異常な状態には変わりはないため、記憶には残りにくいです。
③ノンレム睡眠中(脳が休んでいる状態)に起きる
夢遊病は、ノンレム睡眠中に起きるという特徴があります。
ノンレム睡眠⇨脳が休んでいる状態⇨深い眠り
となります。
眠ってから1〜3時間以内にくるノンレム睡眠の周期に合わせて発症しやすい傾向にあります。
④活動は30秒〜30分までと幅が広い
活動は30秒〜30分までと幅が広く、人によっては週1回以上発症したり、1日に何回も発症するケースもあるそうです。
本人が自覚していないため、家族などの近しい間柄の人が指摘して気づくケースが多いとのこと。
夢遊病の原因
夢遊病の症状はわかりましたね。では、次は夢遊病が発症する原因を解説します。
夢遊病は、現代科学を持ってしても、明確なメカニズムははっきり解明されていません。
しかし、可能性として以下のようなことが挙げられます。
①脳の機能が未成熟
夢遊病は大人でも発症することがありますが、小児(3〜12歳頃まで)の発症が多いです。
理由としては、脳の機能は発達途上であり、睡眠や覚醒を司る機能が未発達なため、夢遊病を発症しやすいとされています。
多くは大人になるにつれ、発症することはなくなりますが、大人になってからも継続、または新しく発症するケースもあります。
多くはストレスや生活リズムの乱れから発症することが多いですが、それ以外にも、遺伝や薬の副作用、認知症の可能性もあるため、専門医への受診をお勧めします。
②ストレス
日常生活での過度なストレスにより、交感神経が刺激され、睡眠の質が低下することで夢遊病を発症しやすいと言われています。
ストレスは溜めず、運動や趣味などで適度に発散しましょう。
③薬剤の影響
鎮痛剤や精神安定剤を服用することで生じる副作用で夢遊病が発症するケースもあります。
用法・用量を守っていても発症することがあるため注意が必要ですね。
夢遊病の原因として、薬剤が思い当たるのであれば、専門医との相談が必要です。
④睡眠不足
不規則な労働体制、家事や学業、趣味やストレスなどで睡眠不足に陥ることで睡眠の質が低下します。
睡眠不足の状態が続く場合、自然とノンレム睡眠時の深い睡眠は、より深さを増すそうです。
夢遊病はノンレム睡眠時に発症することが多いため、ノンレム睡眠の深さが増すことで夢遊病の発症確率も増すでしょう。
睡眠不足が気になる方は、下記記事を載せておきいますので、参照してください。
⑤興奮状態のまま入眠
寝る前に、カフェインやニコチン、アルコール摂取することによる交感神経の刺激、運動や漫画、YouTubeなどを視聴することで気分が高揚したまま入眠すると夢遊病を発症しやすいと言われています。
なので、寝る前は運動や動画視聴、などの目が覚めるような行動は避け、コーヒーや紅茶を飲む場合はノンカフェインのものをお勧めします。
また喫煙やアルコールも覚醒作用があるため、避けた方がいいでしょう。
夢遊病:子どもと大人の違い
夢遊病は子どもと大人では様相が違ってきます。
大別するとこんな感じです。
子どもは遺伝的な要因が大きく、大人は生活習慣や病気から発症するケースが多いという具合でしょうか。
まとめ
夢遊病は、ノンレム睡眠中に中途覚醒し、意味のないもの、目的のあるものまで様々な行動を取る
日常生活での環境の変化やストレスで発症することが多い
子どもは遺伝、大人は生活習慣・病気が関係しているケースもある
以上で、【寝ているのに…】夢遊病とは?子どもと大人で違いはある?わかりやすく徹底解説を終わります。
他にも、【聞いたことはあるけど…】白昼夢とは何かをわかりやすく徹底解説という記事もありますので、興味がお有りの方は、是非ご一読ください。
おまけ
英語にするとかっこいいですね‼︎以上‼︎
コメント