「コーヒーを飲むと眠れなくなる」誰しもが耳に入れた事があるのではないでしょうか。科学的根拠があるのか、それともただの偶像か…一緒に解き明かしていきましょう。
コーヒーを飲むと寝れなくなる原因
眠れなくなる原因はカフェインだった
コーヒーを飲むと寝付きが悪かったり、眠りが浅くなる事があります。原因は、コーヒーに含まれるカフェインです。カフェインには交感神経を刺激する覚醒作用があります。また、カフェインはアルカロイドという物質の一種で、脳に働きかけてアドレナリンの分泌を促す作用があります。アドレナリンが分泌されると、肝臓に蓄えられていた(グリコーゲン・タンパク質・脂肪など)が血中に流れ出ます。グリコーゲンはアドレナリンによってブドウ糖に分解され血中へと流れ出るため、血糖値が上がってしまいます。
また、上がるのは血糖値だけでなく、脈拍、血圧も上昇する事で眠れなくなります。なので、夜寝る前に飲んでしまうと脳や体が興奮状態になってしましい、なかなか寝付く事ができないのです。
普段であれば、大脳が疲れを察知し、アデノシンという体を眠らせようとする物質を出すのですが、カフェインにはこのアデノシンの活動を阻害する作用があります。カフェインを摂取した状態で眠れたとしても、眠りが浅く、深い睡眠を取る事ができなくなります。
カフェインの覚醒効果は個人差はありますが、8時間〜14時間ほど続くとされています。なので、夕方に飲んだコーヒが原因で眠れないこともあるのだとか。
また、カフェインは少量の摂取ならば、興奮作用によって体が温まるのですが、過剰摂取すると逆に体を冷やしてしまいます。
人が寝るときには、深部体温という体の中心部分の体温を下げる必要があり、そのためには体の表面の体温を上げ、外に熱を逃さなくてはいけません。
ですが、冷え性の人は体温がをうまく調節できないため、深部体温が下がらずに寝付く事ができません。カフェインの過剰摂取は、この状態と同様の症状を引き起こすため、良質な睡眠を阻害してしまうのです。また、カフェインには利尿作用もあるので、尿意から寝付く事ができなかったり、寝ている間に何度もトイレに起きてしまうなど浅い眠りになってしまう事があります。
以上の理由から、カフェインを多く含むコーヒーやその他の飲み物を寝る前に飲む事は、睡眠の邪魔になってしまうと言われています。
カフェインは交感神経を刺激し、アデノシンを阻害する覚醒作用がある
血糖値・脈拍・血圧が上がることで眠れなくなる
過剰摂取は体温を下げてしまうため、深部体温の調節がうまくできず寝付けない
利尿作用も合わさり良質な睡眠を阻害する
それでもコーヒーを飲みたい時は?
それでもコーヒーを飲みたい時はどうしましょう。ブラックコーヒーは砂糖やミルクが入っていない分、カフェイン含有量が高いため、覚醒作用は強く出ると言えるので避ける必要がありますね。
夕食がどうしても遅くなり、食後のコーヒーは欠かせない方、夜にコーヒーを飲む事が習慣化してしまっている方は、対策として、ミルク多めのカフェオレか、カフェインレスやノンカフェインのコーヒーを選べば、睡眠に与える影響は少なくなるのではないでしょうか。
ブラックコーヒーは避ける
ミルク多めのカフェオレ
カフェインレスやノンカフェインのコーヒー
カフェインは悪いことばかりではない
カフェインの悪いところばかりを抜粋して書いてきましたが、このカフェイン、実は良いところもたくさんあるんです。どれくらい良いことがあるかというと…
これ程の効果・効能が期待できます。また、これ以外にも、認知症の中で最多の症例となる「アルツハイマー型認知症」や、手足の震え、筋肉の硬直などが症状として現れる「パーキンソン病」の予防にも効果・効能がある可能性も示唆されているそうです。
仕事・プライベートでの作業効率UP、健康面での確かな効果・効能など、カフェインと上手に付き合うことができれば、様々な恩恵を受けることができそうですね。ただそれには、計画的な飲用が不可欠となりそうです。
まとめ
眠れなくなる原因はカフェインによるもの
カフェインは良いところもたくさんある
上手な付き合い方が大切
如何でしたでしょうか。皆様の疑問や悩みは解決できそうですか?そうあまり難しい顔をしないでください。まあ一杯コーヒーはどうでしょう?集中力が増し、気分も晴れると思いますよ?ただし、夜の飲用はあまりお勧めしませんけどね。
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