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【怪談】「赤い紙、青い紙」を紹介‼︎〜ルーツや特徴を添えて〜

カラフルなトイレットペーパーがいっぱいオカルト

 あなたは妖怪「赤い紙、青い紙」を知っていますか?

 トイレの花子さんや次郎さんと一緒に語られる、学校のトイレの階段として有名ですよね。

 認知度としてはトイレの花子さんに軍配が上がりますが、実は、赤い紙、青い紙の方が怪談として語られたのは早く、先輩ということになりますね。

 今回は、【怪談】「赤い紙、青い紙」を紹介‼︎〜ルーツや特徴を添えて〜をお話しします。

 他の怪談も気になる方は下記の記事を参照ください。

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【怪談】「赤い紙、青い紙」を紹介‼︎〜ルーツである「赤い紙、青い紙」を添えて〜

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 それではまず、「赤い紙、青い紙」のルーツからお話しします。

赤い紙、青い紙とは

赤い紙、青い紙とは

学校のトイレを舞台としている怪談の一つ
用を足している人物に「赤い紙が欲しいか?青い紙が欲しいか?」と問いかけ、返答によって分岐する悲惨な結果を与える

赤い紙、青い紙はいつから語られ始めた?

 1930年代にはすでに語られていました。

 主に奈良市の小学校の間で広まっており、表現は違いますが、当時は「赤い紙やろか?白い紙やろか?」というバリバリの関西弁だったそうです。

 色も「赤・青」ではなく「赤・白」でした。

赤い紙、青い紙の特徴
  • 小学校のトイレに現れる
  • 用を足している最中に話しかけてくる
  • 決め文句「赤い紙が欲しいか?青い紙が欲しいか?」
  • 赤い紙を選ぶと、身体中から血が噴き出して息耐える
  • 青い紙を選ぶと、身体中の血液を抜き取られ、青ざめて息耐える
  • 「はい」や「欲しい」と答えても同様、上記のいずれかで息耐える
  • 対処法として「何もいらない」と答えるといいとされるが、定かではない

 地域によっては結末に差異があります。

地域ごとの差異「赤い紙」

天井から地の雨が降ってくる
鎌で斬られることで血まみれになる
舌で尻を舐められる

地域ごとの差異「青い紙」

首を絞められて青ざめる
便器の中から答えた色の手が伸びてくる
「青い紙が欲しい」と答えると「青い紙はない」と言われ強制的に「赤い紙」を選ぶしかなくなる

 他にも、白い紙や黄色い紙を選択肢として出される地域があるそうです。

 白い紙⇨手で尻を撫でられる、白い手が便器から出てくる
黄色い紙⇨身体が黄色になる病気になる

 などバリエーションは豊富です。

赤い紙、青い紙の派生
派生

赤いマント、青いマント
赤いちゃんちゃんこ
赤い手、青い手
赤い舌、青い舌

 上記の派生がありますが、結末としては似通っており、色によって結末が異なるというものです。

 また、一説によれば、昭和初期の階段である「赤マント」から「赤いマント、青いマント」に派生し、「赤い紙、青い紙」と続いたというものもあります。

 「赤マント」「赤いちゃんちゃんこ」の詳細は下記の記事を参照ください。

 【怪談】「怪人赤マント」を紹介‼︎ルーツや特徴、派生と対処法も合わせてお話します。

 【怪談】「赤いちゃんちゃんこ」を特徴と合わせて紹介‼︎対処法も提案します‼︎

【怪談】赤い紙、青い紙

 赤い紙、青い紙のルーツや特徴がわかったところで、お待ちかねの怪談をお話ししたいと思います。

 では、赤い紙、青い紙のはじまりはじまり〜

【怪談】赤い紙、青い紙

 俺は○○小学校に通っている。

 親友のA男とは同じクラブ活動をしていることもあっていつも一緒にいることが多い。

 腐れ縁ってやつなのかな。A男もお調子者のくせして寂しがり屋なのか向こうから寄ってくることが多い。

 世話がやけるよ。でも、一緒にいて楽しいんだけどね。

 今日も仲良く連れションだ。

 連れションというか、連れ便?

 A男「すげーめっちゃ出たわ‼︎うんこぶりぶりぶりとにあすぴあーず‼︎」

 また訳のわかないことを言っている…

 俺「いいから、早く戻らないと休憩時間が終わるだろ。さっさと拭いて出よう」

 A男「そうだな。先生も怒ると怖いし…ん?紙がない…」

 俺「ばか。ちゃんと確認して入らないからそうなるんだよ。ほんとばかだな…あ…」

 A男「なんだよ。お前もかよwちゃんと確認しないからそうなるんだよw」

 俺「うるさいな。替えの紙は確か棚の上に…」

 A男「おい…おい‼︎」

 A男は柄にもなく焦った様子で声をかけてきた。

 俺「なんだよ、急に。びっくりするだろ。」

 A男「何か聞こえないか?」

 俺「ん?聞こえるって…?」

 その時、微かに声が聞こえてきた。

 「赤…紙……いか…青……ほ……か」

 途切れ途切れであるが、確かに言葉のようなものが…

 A男「ん?赤?青?なんて?」

 すると、さっきは事切れるように薄ら聞こえていたものが明確に聞こえてきた。

 「赤い紙欲しいか?青い紙欲しいか?」

 それは言葉だったが、本当に言葉なのだろうか…だって…こんなに掠れた低い声を人間が出せるの…?

 俺は身体の底から身震いするのを感じた。怖い。なんだか知らないけど、怖い。

 だが、A男は意に介さない様子で問いかけに返答してしまう。

 A男「赤と青?白はないの?普通のやつ。お尻赤くなったらどうすんのw」

 相変わらず、どんな状況でもお調子者には変わらない。

 A男「わかったよ。じゃ赤いの頂戴。早く戻りたいし。お尻も乾燥しちゃうと大変」

 A男「この際お尻が赤くなるのはしょうがないよな。拭かないよりいいだろ。なりきるよ猿に」

 A男「そして猿山の対象になる‼︎そう、俺は猿王にな…あ」

 A男は調子に乗って一人語りを始めていたが、それが突然止まった。そして、雄弁な語り口調が絶叫へと変わる。

 A男「あ…え?っい、、、いやっ…待って、何これ…」

 ぼとぼとぼとぼとぼとぼとぼとぼとぼとぼとぼとぼとぼとぼとぼとぼと

 A男の絶叫と共に何かが落ちる音が聞こえる。

 何か、と言っても物音から判断ができるくらわかりやすい音だった。

 水だ。水が高いところから落ちる音に近い。

 俺「どうした⁉︎A男⁉︎何があった⁉︎」

 問いかけるが、A男の耳には入っていない。

 A男「うわぁぁあ⁉︎助けて…ち、ちが…血がぁぁあ」

 俺「ち⁉︎血か⁉︎血がどうした⁉︎」

 咄嗟のことで判断ができなかったが、トイレの個室から出てA男を助けようと思った。

 ガチャッ…ガチャッ…

 開かない。

 俺「くそ…なんで…」

 ヌチャッ…ヌチャッ…

 俺「⁉︎」

 水溜りを踏んだような音と感触が足元から伝わってくる…いや、水溜りというより…泥水?

 足元が真っ赤に染まっていた。

 俺「ひ…っ…」

 人間ってこんなに血を流して大丈夫だっけ…?

 俺はA男に話しかける。

 俺「おい⁉︎大丈夫か⁉︎」

 …

 返事がない。

 あのお調子者のA男が…一日中話しているようなA男が…返事をしない…

 俺は震えが止まらない。

 額から背中から、全身から嫌な汗が噴き出てくる。

 俺「な…ん…で…」

 その時

 「赤い紙欲しいか?青い紙欲しいか?」

 人間のものとは到底思えないほど恐怖を内蔵した言葉が俺に突き刺さる。

 俺は一瞬固まったが、冷静に対応しようと考える。

 A男は…確か赤い紙を選んで…赤…だったよな?大丈夫だよな?

 俺「あ…青い…紙…」

 頭の中とは裏腹に、身体や口は思う通りに動かず、言葉を絞り出すのがやっとだった。

 恐怖からその場に立ち尽くすばかりで、A男の流した血を眺めていることしかできなかった。

 俺は「どうなるんだろう」「A男みたいに血が出て死ぬのかな」と思っていた。

 ぎゅっと目を瞑り、拳を握りしめ覚悟を決めようと頑張るが、杞憂だったのか。

 何も起こらない。

 俺「あれ…⁉︎た、助かった…⁉︎」

 辺りを見渡すが、特に変化はない。

 ふと我に帰る。

 俺「そうだ…A男を助けなきゃ」

 そう思い扉に手をかける。

 俺「あれ?…」

 視界がやけにぼやける。

 急に視力が悪くなったのかと間違うほどに景色は滲んで見え、徐々に視界は狭まってくる。

 俺「どうなっ…てっ」

 ふらついた。

 勢いのままトイレの壁に肩をぶつけ座り込んでしまう。

 何が何だかわからない。

 咄嗟に地面に突いた手に視線が行く。

 俺「…俺の手…こんな色してたっけ?」

 よく見ると、手だけでなく、足も普段とは違う様相をしている。

 白い。白すぎる。

 こんなに白い人は見たことがない。

 そしてどんどん色が抜けてきて、白を通り越して青く見えてきた。

 俺「なんで…こんな…色…に…」

 意識が遠のく。

 俺「ああ…そう…か」

 俺「青っ…て…そ…う…いう…」

まとめ

トイレットペーパーを忘れるな

赤い紙、青い紙には多数の派生がある
展開はどうあれ、結果は選択肢によって異なる
個人的には強制赤一択が好き

 以上で、【怪談】「赤い紙、青い紙」を紹介‼︎〜ルーツや特徴を添えて〜を終わります。

 他にも、【学校の怪談】「トイレの花子さん」の怪談を紹介!地域ごとに差異あり!という記事もありますので、興味がある方は是非ご一読ください。

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