【肝試しの怪談】「女の人の幽霊」を紹介※眠れなくても責任取れません

白いワンピースの女

 あなたは怖い話は好きですか?

 老若男女、一度は聞いたり話たりなど、怪談に触れる機会はあるのではないでしょうか。

 そんな怪談の中でも「肝試し」は舞台としてはメジャーと言えるでしょう。

 今回紹介する肝試しの怪談は「女の人の幽霊」です。

 夜中に読むのはおすすめしません。何故なら、眠れなくなっても責任は取れませんから…

 それでは、ごゆっくりお楽しみください。

 他の怪談も気になるという方は、下記の記事を参照ください。

目次

【肝試しの怪談】「女の人の幽霊」

緑生い茂る階段

 今年も肝試しの季節がやってきた。

 場所は近くの市営の公園だ。

 公園といっても、意外に広い。

 池があったり、森林浴ができるような雑木林もあって昼間はちょっとしたデートスポットになっている。

 だが、夜は違う顔を出すんだ。

 どうやら、黒髪の白い服を着た女の人の幽霊が出るらしい。

 公園で首吊り自殺した女の人だそうだ。

 首吊り中に後悔したのかもしれない。

 暴れ回り縄や爪で自分の首を傷つけたのか、血まみれだったそうだ。

 俺には理解できない。

 だが、そんな幽霊が出る公園…

 つまり、今回の肝試しの舞台としてはうってつけというわけだ。

 今回も仲良い友達数名と知り合いに声をかけて肝試しを行っていく。


 俺は楽しみで仕方なかった。

 肝試しがそんなに楽しみなのか?

 そうじゃない。今回は単純に肝試しをするんじゃなくて、違う楽しみ方をしようと思っている。

 つまり、脅かす方に回るわけだ。

 想像するだけでもニヤニヤしてしまう。

 そして、被害者のみんなが集まった。全員で俺を入れて5人だ。

 どいつもこいつも自分が驚かされるとは思わず楽しそうな顔をしてやがる。

 俺はみんなにルールを説明することにした。

  1. 1人で公園を一周してくる(一周約5分)
  2. 5分経てば次の人が出る
  3. 順番はくじ引きで決める

 大事なのはくじ引きだ。全員脅かすためには俺が1番にならなくてはならない。

 だが、仕込みは十分だ。

 箱の中にあらかじめ数字を書いた紙を入れていると伝え引いてもらう。

 そこには数字が書いてあるが、“1”は出てこない。

 何故なら俺がポケットに隠し持っているから…

 チープなネタだが、誰も気にしない。

 だって驚かされるなんて夢にも思っていないだろうからな。

 そしてくじ引きが始まる。予定された1番を手に、俺が先陣を切った。

 みんなの目の届く場所では歩いたが、見えなくなると早足で進んでいく。

 猶予は5分もない。

 場所と道具はあらかじめ用意しセット済みだ。

 到着すると、俺は急いで着替え出した。

 出ると噂の、女の人の幽霊に似せた格好にな。

 黒い長い髪はカツラを用意して、顎の下で固定する。

 白いワンピースは裾を長くして、足元を隠し不気味度を演出。

 少し浮いているように見せるため、1mの足台を用意した。

 場所は、長い直線を歩いた先にある階段。

 それを登った先に見える木陰に位置取った。

 階段を登りながら徐々に見えてくる幽霊はさぞかし怖いだろうと思っての演出だ。

 これで準備は整った。あとは被害者が現れるのを待つだけ。

 そして…1人目が来た。

 足音が聞こえる。

 俺は急いでスタンバイする。

 道の端に寄り足台に登る。

 恐怖心を煽るため黒髪で顔を隠し左右に揺れながら待ってみる。

 1人目の姿が見えた。

 階段をゆっくり登りこっちに向かおうとしてくる。

 案外、下を向きながら歩いているからか、なかなか気づかないが、階段から登って数歩歩いた時、1人目と目があった。

 「うわっ」

 と絵に描いたような情けない声を上げながら身体をびくつかせた。

 その様子に思わず笑い声が出てしまった。

 声を聞いた被害者から「なんだ、お前かよ」とすぐにバレてしまう。

 しまった。失敗失敗。

 次に活かせるよう、心を落ち着かせよう。

 1人目が順路に従って進んでいく。

 もちろん、他の人にバラさないように念押ししておいた。

 そして…2人目がきた。

 俺は再度スタンバイする。

 2人目は階段を登り切った時に気づいた。

 「うわっ」

 またも情けない声が聞こえた。

 俺は必死に笑いを堪える。

 被害者はあまりの怖さに引き返そうと勢いよく振り向いた。

 その時、あまりの出来事に平静を取り戻せなかったのか、足を踏み外し転げ落ちる音が聞こえた。

 焦った俺は「おい‼︎」と声をかけながら走り出そうとした。

 その時、俺は足を踏み外してしまった。足台から。

 勢いよく転けるかと覚悟したが、そうはならなかった。

 長いカツラが木の枝に絡まったようで体は頭から固定されてしまっている。

 顎の下で括ったのが仇になった。

 皮膚を擦り上げる音と共に、紐が首に食い込む。

 息ができない。

 枝が軋み上下に動くが、手は届かず、足もつかない。

 俺は必死に紐を外すために指を通そうとするが、首に食い込んだ紐には指が掛からなかった。

 紐で首が擦れ、爪で皮膚が削れた。

 捲れた皮膚から血が出てくる。

 視界はぼやけ、狭くなっていく。

 意識が遠のく。

 どこからか声が聞こえるような気がした…

 ワタシノキモチワカッタデショ」

まとめ

夜の公園
point

驚かそうと準備した物が仇となってしまった
足を踏み外したのは自業自得だが、髪が絡まったのは偶然?
女の人の幽霊の声が聞こえたということは…

 以上で、【肝試しの怪談】「女の人の幽霊」を紹介※眠れなくても責任取れませんを終わります。

 他にも、【肝試しの怪談】「厳選4選‼︎」を紹介※眠れなくても責任取れませんという記事もありますので、興味がある方はぜひご一読ください。

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