あなたは怖い話は好きですか?
老若男女、一度は見たり聞いたりなど、怖い話に触れる機会はあるのではないでしょうか。
そんな中でも「アルバイトの怖い話」は舞台としてはメジャーと言えるでしょう。
今回紹介するアルバイトの怖い話は「レストラン」です。
夜中に読むのはおすすめしません。
何故なら、眠れなくなっても責任は取れませんから…
それでは、ごゆっくりお楽しみください。
他の怖い話も気になるという方は、下記の記事を参照ください。

【怖い話】アルバイトの怖い話「レストラン」

レストランっていう、少しおしゃれなバイトに憧れていた。
もちろん、料理なんてできるわけはないんだけど…
丁寧な接客、綺麗に並べられた食器、清潔感溢れる制服、そして、優雅な立ち居振る舞い…
格好いいあの姿に、憧れていた。
一度でいい。挑戦してみたい。ダメだったら…諦めたらいい。
そんな気持ちで電話したんだ。
だけど…
何かがおかしい。
邪険に扱われているわけじゃない。
寧ろ丁寧に対応してくれている。
だけど…
違和感の正体にはすぐに気づいた。
電話越しの相手は…店員だろ?
そして、僕は、お客様じゃない。
なのに…
何でこんなに注文が多いんだ?
始まりは、子どもの頃に親に連れられていった近所のレストランだった。
何の記念日だったかは忘れたけど、不慣れな場に緊張したのを覚えている。
まだ足が届かないような大きな椅子に、足をたたんで縮こまってしまっていた。
僕の様子には全く気づかず、両親はメニューを夢中に見ている。
きっと両親も不慣れだったんだろう。
だけど、店員さんだけは気づいてくれたようで、優しい笑顔で話しかけてくれた。
そんな優しく包み込んでくれた姿に、憧れていたんだ。
別に、小学校の「将来の夢」なんていう題材の作文で明言したりとか、専門学校に通ったりはしていない。
ただ、バイトを探すときに浮かんだんだ。
レストランの風景が。
それに、心が動いただけだ。
行動は早かった。
すぐに求人誌を購入し、調べ始めていた。
少し遠いけど、おしゃれな外観の写真が、隅っこに載っているのを見つけて心が躍った。
ネットを開き、口コミを見る。
コース料理のお肉が柔らかく絶品だ、とか、店員さんが丁寧で好印象、だとか評価が高いのも嬉しいポイントだ。
早速電話してみる。
もう面接者の枠は埋まってはいないか…とドキドキしたが、事は良い方向に転がり出す。
どうやら、店での面接は行っておらず、この電話で合否が出されるらしい。
そして、とんとん拍子に合格が決まった。
早くも話は出勤の日にちを決める流れに。
「それでは、最初の出勤日を決めたいと思います」
はい。いつでも大丈夫です。
「一週間後の○日、9時にお越しください」
わかりました。何か持っていく物はありますか?
「大丈夫ですよ、全てこちらで用意致します」
ありがとうございます。
「他に、何かご不明点はございませんか?」
大丈夫です。
「わかりました。それでは、出勤に際しましてのお願いと、何点かお聞きしたいことがありますので、お答えください」
はい。お願いします。
「出勤日の前後1週間以内に、コロナやインフルエンザのワクチン接種・または罹患されていませんか?」
大丈夫です。ワクチンの接種や、コロナに罹ったりはしていません。
「ご家族・ご友人に罹患者はおられませんか?」
一人暮らしですし、周りにはいませんね。
「また、前後1週間以内にお日焼けをされたり、されるご予定もございませんか?」
はい。ありません。
「当日出勤する際は、お身体のムダ毛は処理してください」
…わかりました。極力対応させて頂きます。
「また、保湿剤や、クリームなど、皮膚に塗られるような物の塗布はご遠慮ください」
はい。
「何かアレルギーはありませんか?」
ありません。何でも食べれます。
「それと、できれば3日前から、お肉の摂取は控えていただき、お魚、お野菜中心にお召し上がりください」
…?わかりました。
「前日の、夜21時以降は何も食べないでくださいね」
はい。そうします。
「以上になります。それでは、当日、楽しみにお待ち致しております」
はい。ありがとうございます。失礼致します。
…まぁ、この時期だからな。
それに接客業だ。感染症には注意する必要があるんだろう。
清潔感も大事だ。
ムダ毛があるとお客様も、料理に入るのでは、と気にかかる…のかな。
それと同じでクリーム類も、もし料理に入れば味が変わってしまう。
シェフが作る料理だ、繊細な味付けが台無しになっては事だからな。
日焼けも…言われてみれば…レストランで接客している店員さんは、色白の人が多い…気がする。
3日前からの食事制限、前日の絶食指示は…もしかしたら、賄いでコース料理でも振る舞われるのかな。
それなら、味がしっかりとわかるように胃袋を開けとかないとな。
当日が楽しみで仕方がない。
「ようこそ、お待ちしておりました」
白が基調の清潔感を絵に描いたような制服を着た、細身の男性が対応してくれた。
「履き物はこちらでお脱ぎください」
靴を脱いで靴箱に入れる。スリッパや替えの履き物は…ない。靴下でいいんだろうか。
「それでは、こちらへどうぞ」
案内されるがままに奥に進んでいく。
「どうぞ、こちらをお飲みください」
客室の一つなのだろうか、個室の机の上に水が出されていた。一口飲んでみる。ただの水であるはずなのに、少しの甘みも感じる。おいしい。
「それでは、少しお待ちください」
店員さんが部屋から退室した。部屋に飾られている絵画に目を配りながら、少しの緊張が全身を包んでいるのを感じる。
久しぶりの緊張だからか、少しお腹が緩くなってきた。
立ち上がり、トイレを探そうとした時、ちょうど店員さんが部屋に入ってくる。
「大丈夫ですか?」
僕の様子で瞬時に異変を察知したのか、心配そうに話しかけてくれる。昔見た、レストランの風景のように。
店員さんに事情を説明しトイレを借りることにした。
初日から…トイレを借りる新人って噂にならなければいいけど…
「汗をかかれていますね。一度シャワーをお浴びください」
数十分格闘した。
お腹の中身が全部出たのかと思うくらいの激闘だった。当然、額から背中まで汗だくで服が湿っている。
こんな状態では客前なんか立てるはずが…ないか。
遠慮なくシャワーを借りることにした。
シャワー室にはシャンプーやボディーソープはなく、シャワーのノズルがある程度の質素なものとなっていた。
風呂上がり、着用するようにとバスローブのようなものを渡された。
更衣室は別にあるのだろうか。
「厨房に入る前に、このアルコールで全身を消毒してください」
それはそうか。
厨房といえば、レストランの心臓だろう。ばい菌を持ち込んでは大変だ。
「お疲れ様でした。お飲み物をどうぞ」
ありがとうございます。正直、喉はカラカラだった。
「では、ご案内致しますね」
「大丈夫ですか?足元がおぼついてませんね。もう少しです」
「よかったですよ、あなたが来てくれて」
「あぁ、気をつけてくださいね。怪我でもしたら勿体無いですから」
「多いでしょ、コロナとか、インフルとか」
「熱が出ると硬くなっちゃいますからね」
「ほら、しっかりと前を向いて。もう少しですよ」
「みんなお腹を空かせています。頑張ってくださいね」
「着きました。よく頑張りましたね」
それでは…
「食材入りまーす」
まとめ

シャンプーやボディーソープなどの香りが強いものは、繊細な料理の妨げになる
絶食や食事制限は、腸の中の排泄物の管理や臭みを抜くため
おいしいお肉料理が有名ということは…
以上で、【怖い話】アルバイトの怖い話「レストラン」を紹介※眠れなくても責任取れませんを終わります。
他にも、【怖い話】アルバイトの怖い話「厳選5選‼︎」を紹介※眠れなくても責任取れませんという記事もあるので、興味がある方は是非ご一読ください。

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