【怖い話】山の怖い話「口コミ」を紹介※眠れなくても責任取れません

山に霧がかかる

 あなたは怖い話は好きですか?

 老若男女、一度は見たり聞いたりなど、怖い話に触れる機会はあるのではないでしょうか。

 そんな中でも「山の怖い話」は舞台としてはメジャーと言えるでしょう。

 今回紹介する山の怖い話は「口コミ」です。

 夜中に読むのはおすすめしません。

 何故なら、眠れなくなっても責任は取れませんから•••

 それでは、ごゆっくりお楽しみください。

 他の怖い話も気なるという方は、下記の記事を参照ください。

https://pamyu-pamyu.com/hoteru5/
目次

【怖い話】山の怖い話「口コミ」

整備されていない登山道

 何事も評価って大事だよな。

 今の時代、まとめサイト一つ見れば、食事やレジャー施設、物件なんかも一眼で良し悪しがわかってしまう。

 星の数が、コメントの有無や内容が、価値の指標と言っても過言じゃないだろう。

 何かをする前に、どこかに行く前に、ネットで口コミを調べる•••

 目の前に料理がなくても、その場所に足を運ばなくても、下見なく、当たり外れを見分けることができる。

 ある意味現代の風物詩とも言えるかな。

 なんて素晴らしい仕組みなんだ。

 でも•••実際はどうだろう。

 どこの誰かわからない、その他大勢の人たちの意見に身を委ねるというのは•••

 誰だって美味しいものが食べたい。

 楽しいところに行きたい。

 ハズレは引きたくない。

 その思いを、願いを•••

 その他大勢に任せていいのだろうか•••

 何気無しに覗いているそのサイトは•••

 口コミに流れている賛否の渦は•••

 果たして本当に信用に足るんだろうか•••

 その考えに至っていれば•••もしかしたら結末は変わっていたかもしれない。

 そう、いつだって人は、その他大勢に惑わされるんだから。


 大学の登山サークルでのことだ。

 サークル仲間の一人がこう言った。

 「あそこの山は景色も良くて最高だった。お前達も登ってみるといい」

 少し脚色が入ったかもしれない。ただ、受け取った俺自身はこれくらいの悪態を突かれた気分になった。

 でも、正直•••羨ましくも感じた。

 サークル活動として、普段はグループで山に登ることが多い。だけど、やっぱり趣味や興味で入会する人が多いからか•••

 個人で山を登る人も結構いる。

 その時の感想を共有するのはもちろん悪いことじゃない。

 むしろ、俺も登ってみようかと意欲に繋がる。

 だけど、相手によってそれは自慢話と捉えてしまうこともあったりする。

 今回の件がそうだ。

 話し方だろうか•••相手の性格だろうか•••

 同じ男だからか•••顔が良いからか•••

 僻みや妬み、嫉みなんていう言葉がぴったり会ってしまうかもしれないけど•••

 それは横に置いておこう。

 とりあえず、俺の登山に対する意欲は爆上がりだ。

 意図せずな。

 あいつより良い山に登ってやる•••

 俺は早速、口コミサイトを参照する。

 ネットが繁栄している現代•••

 どんな物事にも口コミは存在する。

 それは、「登山におすすめの山」でもヒットするわけだ。

 そしてそのサイトでは、各県のおすすめの登山に適した山々が紹介されていた。

 そこにはあいつが自慢していた山も載っている。

 •••星4だ。

 つまり、これ以上の指標が重要となるわけだ。

 俺は念入りに調べた。

 様々な条件を提示し、目当ての山を探し出す。

 すると、一件気になる山が出てきた。

 それは県一つ跨ぐことにはなるが、そこまで遠くはなく、評価として星は付いていなかったが、口コミの内容を見るに俺の満足できそうな内容が書き込まれていた。

 「外観から見える紅葉は、とても鮮やかでgood‼︎今度登ってみたいと思います‼︎」

 「山頂には展望台らしき物が見える。夜景スポットとしては載っていないけど、デートで行ってみようかな」

 「紅葉が綺麗に見えそうば場所を発見。登山道とか整備されてなさそうですが、他の方も書いているみたいにポテンシャルは高め。早く登りたいですね。」

 そうか。まだ新規開拓されたばかりみたいだ•••

 これはいい。

 確かに、評価が高い山は、約束された感動が待っているだろう。

 だけど、まだ誰も足を踏み入れていない、未開の大地というのも味があって良いじゃないか。

 サークル内でもネタとして話せるしな。

 俺はこの山を次の登山場所として決めた。

 準備をして現場に向かう。

 なるほど、口コミのように素晴らしい外観だった。

 シーズンということもあり、色とりどりの木々に秋の訪れを感じる。

 登り始めるとそれを目の当たりにすることができた。

 足元は鮮やかな落ち葉で彩られている。

 上を見上げれば黄色や紅に塗られた葉っぱから、木漏れ日が差し込んでおり、心洗われる景色を一望することができる。

 俺は確信した。

 来てよかった、と。

 少し歩き始めると、木の根っこが地面を這っていたり、所々ぬかるみや凹凸が目立つなど、整備されていないのは一眼で分かった。

 なんとも頼りない地面だ。

 だけど、それもあまり知られていない証拠と言える。

 現に、登山客と鉢合わせていない。

 登りながら、どう表現して自慢してやろうかと考えていた。

 山の中腹に差し掛かった時だろうか。

 薄く視界に靄がかかり出してきた。

 霧だ。

 山の天気は変わりやすい、とは言うが、さっきまで陽が差していたことが嘘のように、霧が視界を覆っていく。

 そして霧と同じように心にも靄がかかってきた。

 視界が悪い中で、地面の状態も良いとは言い難く、進むのに難儀していたからだ。

 早く晴れてくれ•••

 そう願っていたが、願いは虚しく、数メートル先の視界すらも霞んでしまう。

 これ以上霧が濃くなると登山は険しい。

 今のうちに引き返して、後日また登りに来るか•••

 そう決断しようとした矢先、視界に人影を捉えた。

 霞んでいる視界にうっすらと、俺より前を登山客が歩いていた。

 大きめの登山バックに帽子、見た目から男だろうか、確かに俺の前を歩いている。

 そして、その先にも同じように一組の男女が歩いているのが見えた。

 お互い前を向き、話している素振りすら窺えない。多分、この霧のせいで楽しい雰囲気がぶち壊されたのだろう。

 ざまあみ•••いや、可哀想に。

 そして、その先にも一人、登山客らしき人影が見える。

 俺は少し安心した。

 この霧だ、進むのに躊躇していたが、前に人が歩いているならその後を歩けば問題ないだろう。

 そんな安易な考えで歩き進める。

 それにしても•••口コミではまだ評価も付いていない山にこれだけ登山客がいるのか•••もしかしたら地元では有名なのか•••

 そう考えていた時、頼りないと揶揄していた地面を恋しく感じた。

 階段を降りている最中、もう終わったと勘違いし足を踏み外した時のように•••

 自転車のペダルを思いっきり踏むけど、チェーンが外れていてバランスを崩してしまった時のように•••

 積み上げてきた信用や信頼が、一つの物事で崩れ落ちてしまった時のように•••

 絶望が身体を包んだ。

 あるはずの地面が無く、踏み出した足は空を蹴り、頭から飛び込む形で投げ出される。

 ジェットコースターの下りの様に、下腹部から胸を押し上げられるような不快感が襲ってくる。

 霧で視界は奪われており、何が起こったか理解できない。

 流れに身を任せることしかできず、恐怖心とこれから起こる現象に備えて体は硬直する。

 •••何か、硬いものにぶつかった。

 そこが地面だと気付いたのは、頭でドクドクと血の流れを感じた時だ。頭痛がひどい時のような。

 身体が動かない。

 そうか•••俺は足を踏み外し、崖から落ちたのか•••

 ゆっくりと目を開く。

 さっきまでかかっていた霧が少しずつ晴れてきた。

 視界の先には、切り立った崖が見える。

 そして、その崖から俺を見下ろす人影が見えた。

 それは、間違いなく俺の前を歩いていた人たちだった。

 身体は少しも動かせない。

 手足の先から少しずつ冷たくなっているのを感じる。

 末端から徐々に、身体が崩れ落ちていく、無くなっていくような感覚•••

 消えていく意識の中で、気付いてしまった。

 そうか•••

 誰も登った感想は書いてなかったな•••

まとめ

登山客を捉える蜘蛛で雲

口コミは他者の主観のないまぜであり、自分に合う確証とはなり得ない
それでも、口コミは一つの指標になることが多い
そのため、口コミを購入する、という行為も散見される

 以上で、【怖い話】山の怖い話「口コミ」を紹介※眠れなくても責任取れませんを終わります。

 他にも、【怖い話】山の怖い話「厳選6選!!」を紹介※眠れなくても責任取れませんという記事もあるので、興味がある方は是非ご一読ください。

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