【怖い話】アルバイトの怖い話「盛り塩」を紹介※眠れなくても責任取れません

ラーメン屋

 あなたは怖い話は好きですか?

 老若男女、一度は見たり聞いたりなど、怖い話に触れる機会はあるのではないでしょうか。

 そんな中でも「アルバイトの怖い話」は舞台としてはメジャーと言えるでしょう。

 今回紹介するアルバイトの怖い話は「盛り塩」です。

 夜中に読むのはおすすめしません。

 何故なら、眠れなくなっても責任は取れませんから…

 他の怖い話も気になるという方は、下記の記事を参照ください。

目次

【怖い話】アルバイトの怖い話「盛り塩」

盛り塩

 軽い気持ちで始めたアルバイト。

 誰にでもできる業務を忘れてしまっただけで、全てが狂っていく。

 そりゃ忘れることもあるだろうよ。

 簡単だし、短時間で終わるし、毎日する必要なんて感じられない、そんな業務なんだから。

 なんなら、店長ですらその業務の必要性を疑問視していた。

 誰にでもできることは、誰にとっても重要性は低いんだ。

 だから、忘れたのが俺だとしても、しょうがないことなんだよ。

 きっと、店長も忘れたことくらいあるさ。

 今回、悪いことが重なったのは、たまたまだ。

 偶然なんだ。

 そうじゃないとおかしい。

 だって…そうだろ?

 誰だって、思いもしないはずだ。

 ただ…盛り塩を忘れたくらいでこんな結末になるなんて。


 大学の近くで、バイトを探していた。

 学費や付き合い、サークル活動に…合コン…

 思っていたより大学生はお金がかかった。

 その上、少しでもサボりが続くと単位にまで響いてきやがる。

 学生のうちから計画性を重んじて考えさせられるとは思ってもみなかった。

 だけど、泣き言を言っても現状は変わらない。

 両親からの仕送りだけでは限界を感じ始めていた。

 単位も落とさず、お金も稼ぐには大学の近くで探すのが手っ取り早い。

 バイト終わりにも講義を受けれるし、逆に大学終わりにバイトもできる。

 一石二鳥だ。俺の計画性はすでに天井を迎えてるんじゃないか?

 そして、計画通り、目星をつけていた場所でバイトを始めることになった。

 それは…以前、合コンの後に立ち寄ったラーメン屋だ。

 成果は得られなかったけど、愚痴を言いながら友達と食べたラーメンの味が美味しくて印象的だったから。

 それに、ラーメン屋の前は何屋さんだったか忘れたけど、新装開店したみたいで綺麗な店舗にも惹かれていた。

 開店して3ヶ月くらいらしい。

 奥さんと一緒に念願のラーメン屋を開いてみたはいいが、思った以上に忙しくてバイトを募集したそうだ。

 タイミングが良くて助かる。

 面接した次の週には、すぐにシフトに入ることになる。

 希望として、夕方からの入りを多くお願いしていた。

 講義を受けてからバイトに入れるから…

 希望通り、初日は陽が堕ちる前からの出勤となった。

 店長が事細かく業務を教えてくれる。

 基本的にはホールで注文を聞き、料理を運ぶのが仕事だ。

 あとは、机を拭いたり、お客さんを案内したり、その他諸々。

 休憩時間には、奥さんが賄いを作ってくれた。

 毎日同じでは飽きるだろうと、店のメニューなら自由に頼んでいいらしい。

 ありがたい。

 レジ打ちも初日でだいぶ慣れることができた。

 閉店作業では、思った以上にレジを操作することが多くて戸惑ったけど、まぁ慣れたら大丈夫だろう。

 一日の業務内容は大体把握した。

 これくらいなら、なんとかやっていけるだろう。

 ただ、一つだけ、首を傾げたことがある。

 なんで入り口に盛り塩を置くんですか?

 それは、入り口の引き戸の両端に、息を潜めるように設置されている盛り塩についてだった。

 勤務終了時に、新しく塩を入れ替えるという業務に疑問を感じてしまった。

 なんのために置いてるんですか?

 毎日変える必要あります?

 問いただすようになってしまったが、店長から返ってきた言葉は、なんとも腑に落とすには物足りないものだった。

 「いや…ここの前の店主が、盛り塩はしておいた方がいいって言うから…」

 前の店主が言ったから…?

 何でも、厄除けとかではなく、商売繁盛の意味合いが込められているらしい。

 おいおい、今の店主はあんただろ?と言いたい気持ちはあったが、グッと堪える。

 塩だって、タダじゃないだろうに。

 商売繁盛と言いつつ、出費を重ねてどうするんだ…

 でも、今の店主が言うんだ。忠実に守ってやるとするか。

 言われた通り、盛り塩の皿を綺麗にして、用意されていた塩を綺麗に積み上げるように盛り付けた。

 それから数日経った頃。

 ある程度の業務は一人でこなせるようになっていた。

 店長や奥さんからの俺の評価は良く、少ないながらも二人とも休みが取れるくらいには分担できているようだ。

 その日は店長と二人で閉店作業を行なっていた。

 レジ締めを行った後、店内を掃除する。

 油でテカっている床をモップで綺麗に擦る。

 これが実際一番重労働なのかもしれないな…

 前傾で手に力を入れる動作を繰り返していると、腰が重くなってくる。

 身体をゆっくりと起こし、重くなった腰を拳で叩く。

 最後に盛り塩を変えようと引き戸の前に立った時、盛り塩の皿がひっくり返っているのに気付いた。

 もちろん、中の塩は床をまばらに彩っていた。

 ありゃ。もしかしたらモップをかけている時に気づかずに当ててしまったか…

 踵を返し、掃除機を取りに店内に戻ろうとしたその時…

 ガラガラガラガラ…

 引き戸が、ゆっくりと開いた。

 振り返り引き戸を見つめる。

 誰も入ってくる気配はない。

 引き戸は、そのまま一人でにゆっくりと締まった。

 …何だ?何が起こった?そんなに…軽い扉でもないのに…そんなことが…

 あまりの出来事に、引き戸を注視して固まっていたが、厨房から大きな物音がしたためすぐに視線を逸らすことになる。

 その後すぐに…唸るような叫び声が聞こえてきた。

 「ゔうゔぅぅぅゔうぅぅ」

 急いで厨房に駆け込む。

 店長が倒れていた。

 周りには、ボウルやお玉が散乱している。

 どうしたらいいかあたふたしていたが、店の奥で休んでいた奥さんが出てきて店長に声をかけた。

 迅速な判断で救急車を呼ぶ。

 救急車には奥さんが同乗し、俺は店を閉めるようお願いされた。

 戸締まりを確認しつつ、引き戸の前にある盛り塩を入れ替えながら思う…

 まさかね…

 その日の夜に、奥さんから連絡が入った。

 店長は心臓発作で入院したらしい。

 店は開店できないから、それまでは連絡を待つことになった。

 2週間くらいだろうか。

 店長から連絡が入り、店を開店するとのこと。

 出勤した時には申し訳なさそうに謝っているが、無事に戻ってこれて何よりだ。

 それから数日は特に問題なく業務を終えることができた。

 店長も以前のように元気を取り戻しており、奥さんも安心しているみたいでよかった。

 出勤した時、奥さんから店長の快気祝いをしないかと提案があった。

 お金は店持ちとのことで、もちろん俺は了承した。

 明日は元々定休日のため、奥さんの計画通り、と言ったところか。

 いつもより、閉店作業にも力が入る。

 店長が厨房での作業を終え、モップがけを手伝ってくれていた。

 そんなに動いて大丈夫か…と内心ヒヤヒヤしたが、俺より力強くモップをかけている姿を見ると、少し心が和らいだ。

 奥さんが店の奥から出てきた。

 俺の前で店長にプチサプライズ、快気祝いの話をし始める。

 店長は、はにかみながらも「ありがとうな」と嬉しそうに返事していた。

 照れ隠しだろう。

 「早く終わらせようか」と急いで振り返り顔を隠していた。

 その時、モップの先がが何かに当たった。

 カランカランカラン…

 盛り塩の皿が…ひっくり返った。

 塩は…前と同じでまばらに床を彩っている。

 「あ…」と気の抜けた声を出した店長の顔を見つめていた。

 奥さんが掃除機を取りに店内に戻ろうとした時…

 ガラガラガラガラ…

 引き戸がゆっくり開いた。

 奥さんも振り返り、俺と店長を入れて3人で引き戸を注視する。

 だけど、誰も入ってくる気配はない。

 引き戸はゆっくりと一人でに閉まっていく。

 3人で顔を突き合わせ、数秒が経過しただろうか。

 静寂を切り裂くように、唸り声が響く。

 「ゔうゔぅぅぅゔうぅぅ」

 店長が胸を押さえて倒れ込んだ。

 奥さんが駆け寄り店長に声をかける。

 店内は奥さんの悲痛な声だけが響いていた。

 すぐに的確な指示が出された。

 救急車を呼び、店長を搬送する。

 奥さんから締め作業を任された。

 「ごめんね、快気祝いはまた今度ね」

 俺は首を振ることくらいしかできず、一番心配であろう奥さんに声をかけることができなかった。

 救急車のサイレンの音が遠ざかっていく。

 完全に音が聞こえなくなってから、店に戻る。

 戸締まりをしつつ、思考を巡らせる。

 盛り塩を…こぼしたことが原因なのは間違いないだろう。

 でも…なんで店長だけなんだ…

 もしかしたら、持病の心臓病が関係しているのか…?

 まるで誰かが入ってきたような現象は、店長が倒れることの前触れ…死神的な何か…か?

 そう考えると、背筋が凍る思いがした。

 無事に帰ってきてくれればいいが…

 ジリジリジリジリジリジリジリジリジリ…

 一瞬身体に力が入り飛び上がるような仕草になった。

 頭に急激に血が上り、身体が火照ったが、すぐに現状を理解して動き出す。

 きっと、病院から奥さんが連絡をくれているんだろう。

 受話器に手を伸ばす。

 電話口は、奥さんだった。

 電話越しに聞こえてくる、奥さんの悲壮な声に耳を傾けながら、あることを思い出していた。

 ガラガラガラガラ…

 引き戸が、ゆっくりと開いた。

 そして、ゆっくりと閉まる。

 床を見ると、盛り塩は皿には乗っておらず、床に散らばっていた。

 そうか…店長だけが倒れたんじゃない。

 たまたま店長だっただけか…

 店内は、受話器から聞こえる奥さんの悲痛な声だけが響いていた。

まとめ

溢れた盛り塩
point

盛り塩は厄除けや商売繁盛の意味合いがある
どちらにせよ、邪険に扱っていい物ではない
誰にでもできる事、何気なくある物、それは気づいてないだけで、何かしらの意味が存在する

 以上で、【怖い話】アルバイトの怖い話「盛り塩」を紹介※眠れなくても責任取れませんを終わります。

 他にも、【怖い話】アルバイトの怖い話「厳選5選‼︎」を紹介※眠れなくても責任取れませんという記事もあるので、興味がある方は是非ご一読ください。

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