【怖い話】車の怖い話「とばっちり」を紹介※眠れなくても責任取れません

怖い女性の顔

 あなたは怖い話は好きですか?

 老若男女、一度は見たり聞いたりなど、怖い話に触れる機会はあるのではないでしょうか。

 そんな中でも「車の怖い話」は舞台としてはメジャーと言えるでしょう。

 今回紹介する車の怖い話は「とばっちり」です。

 夜中に読むのはおすすめしません。

 何故なら、眠れなくなっても責任は取れませんから•••

 それでは、ごゆっくりお楽しみください。

 他の怖い話も気になるという方は、下記の記事を参照ください。

https://pamyu-pamyu.com/yume5/
目次

【怖い話】車の怖い話「とばっちり」

夜の車外への視界

 ただただ、「波風立てずに生きていたい」それだけだった。

 そりゃ、欲が出てしまうこともある。

 少し見栄を張ったりもする。

 人を、見下すこともあるかもしれない。

 それでも、望んでしまう。

 荒立てたくないんだ。

 争い事は不毛でしかない。

 嫌われるのは別に構わない。

 好かれたいわけでもないし。

 単純に、頭を抱えたくないんだ。

 「何が悪い」とか、「何でこうなった」とか、悩みたくないだけ。

 その時間が、その物事にリソースを割いていること事態が堪らなく嫌だった。

 だから、トラブルは極力避けていきたい。

 自分から種子を巻いているわけでもないし、ましてや巻き込まれないように振る舞ってすらいる。

 それでも、何故か巻き込まれるんだ。

 そして、大概こういった突発的に起こるイベントには、自分の意思を介していないことが多い。

 「イライラしている」とか、「虫の居所が悪い」とか、相手の都合によって生じた悪意を向けられてしまうんだ。

 結局のところ、少しのとっかかりさえあれば、「誰でもいい」ってこと。

 困っちまうよな。避けようなんかありゃしない。

 このどうしようもない現象•••

 何て言うんだっけか•••

 あぁ、思い出した。

 とばっちりだ。


 職場でも平静に業務をこなしていく。

 人間関係にも気をつけながら、愛想良く振る舞う。

 マニュアル通りの丁寧な接客をなぞるように実践する。

 トラブルを、自分で呼び込まないよう最善の注意を払いながら•••

 コツとしては、何事も感情を表に出さないことだ。

 何も、思うな、感じるな、というわけじゃない。そんな心まで鉄で出来ているなら苦労はしない。

 ただ、表情に、態度に、言葉に出さないように気をつける、それだけだ。

 それだけで大抵の荒波は回避できる。

 まぁ、多少のストレスは溜まってしまうけど•••

 特に、この前のような客なんかは、な。

 来店した時から感じ取っていた。

 無表情でいて、こちらの反応を介さないような姿勢は、席に案内して挨拶をしても変わらなかった。

 こちらの言葉に耳を傾ける気がないのか、目を合わそう等もせず、机に置かれたカタログに視線を集中している。

 相槌すら適当に返すその様子は、誰が見ても一眼でコミュニケーションが苦手とわかる。 

 そのわりには、時折見せる反抗的な態度•••

 「はぁ」やら「え?」やら、主義主張があることを決して言葉にはしないくせに、悪態で疑念を示してくる。

 斜に構えていて親の仇のようにカタログを睨め付けているくせに、そういった時だけ、穿った目線をこちらに向ける。

 何様のつもりなんだ。

 こういう輩は、大概勘違いしていることが多い。

 「理解してくれない」だの「慮ってくれない」だの「見てくれない」だの、何かの言い訳を並べて、自分に非が無いのだと信じて疑わない。

 その考えが一方通行なんだってことには微塵も気付かない。

 誰も、好き好んで一方通行を逆走なんてするはずがないのに。

 そりゃ、通学路だったりとかで、交通量によって安全性を考慮して一方通行は引かれている。

 だけど、場合や場面に応じて、時間指定だったりするわけだ。

 その柔軟性や受容性が全く感じられなかった。

 結局は、悪態だけ晒して何も購入せずに帰っていった。

 ほんと、やりにくいったらありゃしない。

 冷やかしにすら感じる。

 それに対し、今目の前にいる客はとてもやりやすい。「模範客」と名付けてもいい。

 付け焼き刃の知識や、誰かからの不必要な入れ知恵もなく、ただ単純に、こちらの言葉を丸呑みし財布の紐を緩める。

 こちらが善行しか行わないと信じて止まないその表情は、見ていてとても心地が良い。

 挙句には「親切ですね」とか「頼りになります」なんて口を突いて出てくるくらいだ。

 扱いやすいことこの上ない。

 こんな客ばっかりだったら幸せなんだがな。

 でもまぁ、なんだかんだ言って仕事は順調に進んでいる。

 給料も悪くはない。

 残業は然程なく、些細なことを除けば、不満点を挙げる方が難しかった。

 今日の業務もこのまま問題なく終えることができる。

 帰ってビールの一つでも飲みながら野球中継でも観るか•••

 そんなことを考えていた。

 警察が来た。

 迷わずカウンターに来て、惜しげもなく手帳を出してくる動作に威圧的な物を感じた。

 どうやら、さっき対応していた模範客が納車後、すぐに交差点で事故を起こしたらしい。

 接客の際に、精神面での不調はなかったか、と聞き取りに来たらしい。

 薬の使用や、精神疾患を疑っているみたいだ。

 勘弁してくれ。

 何事もなく終えれると思っていたのに•••関係ないことに巻き込むのは止めて欲しい•••

 特に変わった様子はなかったことを伝えると、訝しげな表情を浮かべながら同じことを何度も訊いてきた。

 それもそうか。

 模範客は、交差点の真ん中で車を止めていたらしい。

 そこにトラックが追突してしまったんだと。

 目撃者はいなかったけど、監視カメラの映像から、自分で交差点に侵入して停止していたのが発覚したとのことだ。

 普通に考えれば、そんな異常行動を取るのには何かしらの要因が絡んでいると睨むのは当然か。

 だが、どんな状況だろうと、何も異変は感じ取れなかったんだ、仕方ない。

 これ以上は何も得ることができないと理解したんだろう。

 「何かあったら連絡してくれ」なんて決まり文句を告げたのち、背を向け歩き出す。

 自動ドアを潜り、消えていく背中を見て心底安堵した。

 胸を撫で下ろし、残りの業務を消化する。

 手を取られたことで、退勤時間は押してしまったが「少し遅い帰り」くらいに抑えることができた。

 今日は疲れた。

 駐車場に止めている車の中で、一日の出来事を反芻する。

 背もたれを少し倒し、背中を委ね目を瞑る。

 薄れゆく意識の中で、警察との一場面が浮かんできた。

 「少し前にも、同じ交差点で女性が一人事故にあって亡くなってるんですよ」

 何故か、あの悪態を晒した客が思い浮かんだ。

 •••どうやら眠っていたようだ。

 ぼやける視界を拭うように目を擦る。

 前方に赤く滲んだ光が浮かんでいた。

 周りを見渡すと、街灯以外に光源はなく、物静かで人影も見当たらないことから夜更けまで眠ってしまったのだろうと推察する。

 早く帰ろう。

 エンジンをかけるために手を伸ばした。

 異変に気づく。

 •••駐車場に•••いたよな•••?

 明らかに場所が変わっていた。

 再度周りを見渡すと、ここが道路上であることがわかる。

 目の前の滲んだ光は、信号機だった。

 突然の出来事に頭の中を整理できない。

 どう思い返しても、最後の記憶は、店の駐車場で止まっていた。

 もしかしたら•••寝たまま•••運転したのか?

 いや、疲れきっていて、単に今までの記憶が飛んだだけとか•••

 だめだ•••まとまらないし、どの結果も納得できない•••

 とりあえず•••帰るか。

 ボタンを押しエンジンをかける。

 •••

 反応しない。

 再度ボタンを押す。

 •••

 かかる気配がない。

 信号は赤だが、どうにも焦ってしまう。

 バックミラーで後続車がいないことは確認できるが•••

 •••ん?

 なんだ•••?

 停止線•••超えてないか•••?

 何かが•••変だ。再度注意深く、周りを見渡す。

 ここは•••交差点の中か?

 前方の信号は赤から変わる気配はない。

 遠くから、何かが近づいてくる気配がした。

 視認することで焦りが増す。

 何度ボタンを押すも、エンジンはかからない。

 咄嗟に手をかけ、ドアを開けようとする。

 が、開かない。

 顔を上げると、窓越しにこちらを見下ろす人影が見えた。

 暗くて街灯の周囲以外は視認できないはずだが、はっきりと人相が浮かび上がる。

 青白く、生気は感じられないが、その顔に見覚えがある。

 模範客だ。

 空な目をしているが、その視線は確実にこちらに向いている。

 警察との一件から、あり得ないことだと一瞬で思い至った。

 背筋が凍る。足元から震え出し、身体がうまく動かせない。

 おぼつかないながらも、助手席へと這うように移動する。

 助手席側のドアに手をかけた。

 •••開かない。

 顔を上げると•••女性がこちらを見下ろしていた。

 哀れなものを見るように向けられたその視線を受けて、それが誰なのか思い出した。

 一方通行女だ。

 震える手足をなんとか動かして後部座席へ移ろうと試みる。

 運転席と、助手席の間の狭さに絶望しながらもなんとか後部座席へ移り、ドアに手をかけた。

 だが、遅かった。

 激しい衝撃が車を襲う。

 身体が浮いて、車のみ動いているような錯覚がした。

 ドアに身体を打ち付ける。

 独楽のように勢いよく回転し、数メートル先の街灯に車体を打ちつけた。

 その反動で、車内のあちこちに身体をぶつける羽目になったが、すでに身体の感覚はなかった。

 シートベルトの重要性に気づきながらも、後部座席の天井を見上げながら考える。

 割れた窓ガラスの間から覗いている二人は、何でここにいるんだ•••

 何をしているんだ•••

 身に覚えが•••ない•••

 •••もし•••これが•••

 自分に•••関係•••ない•••のなら•••

 とんだ•••とばっちり•••だ•••

まとめ

割れた窓ガラス

見え方、見せ方、見方、人の数だけ違いがある
なので、自分が思っている自分、相手が思っている自分は、必ずと言っていいほど認識がズレる
とどのつまり、とばっちりは回避できないということ

 以上で、【怖い話】車の怖い話「とばっちり」を紹介※眠れなくても責任取れませんを終わります。

 他にも、【怖い話】車の怖い話「厳選4選!!」を紹介※眠れなくても責任取れませんという記事もあるので、興味がある方は是非ご一読ください。

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