あなたは怖い話は好きですか?
世の中には数え切れない程の怖い話、俗に言う怪談が溢れています。
そして好むと好まざるとに関わらず、あなたの周りにも漂っているでしょう。
それは筆者である私の周りにも•••
今回紹介する怪談は、筆者が体験した実話「正夢」です。
夜中に読むのはおすすめしません。何故なら、眠れなくなっても責任は取れませんから•••
それでは、ごゆっくりお楽しみください。
他の怪談も気になる方は、下記を参照ください。
【怖い話】※実話※「正夢」

幼少期の記憶とはどれくらい残っているものなのだろうか。
一説によれば脳の海馬の機能が未発達なことにより3歳未満の記憶は皆曖昧なのだとか•••
人によっては、幼稚園の時の記憶をしっかり覚えている人もいれば、小学校からの記憶が多いという人もいる。また、胡散臭いが母親の胎内にいる時から•••なんて話も聞く。
人によって個人差があるということだろうが•••
はて、、、小学校の記憶ですらまともに思い出せない。
昨日食べた夜ご飯の記憶も曖昧だ•••
未だに海馬が未発達らしい。
だが、そんな私であっても幼少期の頃に体験した、恐ろしくも不可思議な出来事については鮮明に覚えている。
それを今から書いていこうと思う。
4,5歳だっただろうか。保育園に通っていた頃の出来事だ。
あまり友達も多い方ではなく、保育園に行くのを嫌がることが多かったらしい。
先生方には可愛がられていたようだが、とにかく嫌だったのだろう。泣きながら帰ることもあったそうだ。
家では保育園のことは話さず、一人で遊んでいるような子どもだったらしい。
保育園のことが話題に上がれば「行きたくない」と駄々をこねていたそうだ。
その日も精一杯思いの丈を両親にぶつけたが、あえなく撃沈し泣き疲れて寝てしまった。
その時に見た夢を今でも鮮明に思い出せる。
とても白い部屋だった。
四方、白い壁に包まれており、真ん中に赤い滑り台が一台聳え立っていた。
聳え立つと言っても、そんな立派なものではなく、大人が立てば今から滑り降りようとする子どもと目線が合う程度の大きさだ。
見慣れない景色に呆然としていると人影が目に入った。
女の子がいた。
黒いワンピースに身を包み、全ての髪を後ろに束ねている。広いおでこが特徴だった。
その女の子は笑顔で滑り台に乗り込む。
笑いながら滑るその姿は、はたから見れば可愛らしい女の子が遊んでいるように見えるだろう。
だが、私は恐怖を感じた。
その笑顔に言いようもない程の黒さ、不吉さを。語調を強めるのなら、禍々しくさえも感じた。
何故そう感じてしまうのだろう。
それは自分自身不思議に思っていた。
彼女は滑り終えた滑り台に座したまま手招きをする。
私は何も考えず近づいてしまう。
彼女は立ち上がり私と対面する。
お腹に温かいものを感じた。
何だろうと手を伸ばす。
そこにあったものは•••
溢れ出る血だった。
彼女の右手に握られたナイフがお腹に刺さっていた。
彼女は変わらず笑顔のままだ。
恐怖の理由を知ることが出来た瞬間だった。
泣きながら起きた。両親から心配はされど、保育園には無慈悲にも連れて行かれた。
保育園でもべそをかきつつも半ば諦めていた時、先生がみんなを集めて話だした。
今日から入園する園児の紹介らしい。
鼻水を啜りながら話を聞く。
先生の傍に一人の女の子が見えた。
全ての髪を後ろで束ねている、おでこが特徴の女の子だ。
先生の話が終えると彼女はすぐに私の元にやってきた。
面と向かいこう言った。
「また会ったね」
彼女は変わらず笑顔のままだ。
それからの彼女との思い出は一切思い出せない。
もしかしたら、夢の延長線であり、保育園の出来事は夢だったのかもしれない。
保育園が嫌すぎて作り出した妄想なのかもしれない。
自分でもそう思うことはある。
だが、もう一つだけ彼女に関する記憶がある。
それは、卒園式の日に彼女の姿を見たことだ。
忘れかけていた記憶が走馬灯のように呼び起こされたのを覚えている。
話かけはしなかった。刺されるかもしれないと考えると足が竦んだ。
今では真相を知りたいという思いから、話しかけなかったことを後悔してみたりはするが、そこで人生を終えてたかもしれないと考えると英断とも思う。
卒園アルバムを見れば、彼女の素性も知ることができるかもしれない。
だがやめておこう。
もし、そこに彼女の姿が無ければ違う意味で怖いのだから。
まとめ

保育園の時にナイフでお腹を刺されるという夢を見る子どもとは一体•••
知らずに面識が出来た可能性はあるが、それを夢で見て翌日に会敵するなんて奇跡はあるだろうか
彼女の笑顔は今でも忘れない
以上で、【怖い話】※実話※「正夢」を紹介※眠れなくても責任取れませんを終わります。
他にも、【怖い話】※実話※「筆者が体験した実話6選!!」を紹介※眠れなくても責任取れませんという記事もあるので、興味がある方は是非ご一読ください。
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