【怖い話】山の怖い話「やまびこ」を紹介※眠れなくても責任取れません

山で叫ぶ男

 あなたは怖い話は好きですか?

 老若男女、一度は見たり聞いたりなど、怖い話に触れる機会はあるのではないでしょうか。

 そんな中でも「山の怖い話」は舞台としてはメジャーと言えるでしょう。

 今回紹介する山の怖い話は「やまびこ」です。

 夜中に読むのはおすすめしません。

 何故なら、眠れなくなっても責任は取れませんから•••

 それでは、ごゆっくりお楽しみください。

 他の怖い話も気になるという方は、下記の記事を参照ください。

目次

【怖い話】山の怖い話「やまびこ」

燃料補給

 「やまびこ」って知ってるか?

 そうそう。「ヤッホー」ってやつ。

 一説では、山の神様が返事をしてくれてるらしい。神って暇だよな。

 でも、実際は、山の地形によって声が反響し返ってくるだけなんだと。

 ほんと、不思議、ってやつは解き明かしてしまうと、途端に陳腐に思えてしまう。

 もし、存在しているなら会ってみたいもんだ。

 神様ってやつに。


 俺はアウトドア派だ。

 休日を家の中でのんびり過ごす、ってやつがいるが、どうにも賛同できない。

 だって、もったいないだろう!?

 一日家に居て何をするんだ?

 テレビにでも齧り付くのか?

 本を読んでまったりと?

 それとも、掃除や洗濯に追われるのか?

 そんなことは歳を取ってから嫌でもすることになるんだ。

 若く体力のあるうちに外に出なきゃ損だろう。

 一歩でも出てみな。

 気持ちいい風や、心地いい日差しが出迎えてくれるから。

 それに、季節に応じて表情を変えるのも面白い。

 春には桜が咲き乱れる。その下で花びらを眺めながら飲む酒はまた格別だ。

 夏には燦々と降り注ぐ日差し、その中で食べるアイスやかき氷が最高の一言。

 秋には紅葉も見ものだし、秋刀魚や松茸なんかも美味しい。

 冬には辺り一面の雪景色、なんてのも乙だけど、その寒さの中食べるおでんや鍋は更に美味しさを増す•••炬燵に蜜柑なんて凶器も生み出された季節だ•••侮れない。

 •••食べ物ばかりが思いついてしまったが、要は出掛けるのが好きって話だ。

 サーフィンやスノボー、釣りやキャンプ、野球やサッカー•••

 挙げ出したらキリが無い。

 そして、今から出掛ける場所は、山だ。

 登山に挑戦する。

 あまり知識はないけど、近場に有名な山があるらしいから行ってみることにした。

 別に、友達を呼んで他のことをしても良かったけど•••まあ、単なる気まぐれだ。

 昨晩野球中継の間に流れた、どこぞの天然水のCMの中に、山の山頂で美味しそうに飲む女優が気になった、とかそんなやましい理由じゃない。断じて。

 俺は途中コンビニでおつまみとお酒を買って山に向かう。

 駅から少し歩く場所にあったが、その道中も楽しく思えた。

 山の空気を感じながら飲むお酒はどれほど美味いのだろう•••と妄想していたから。

 現地に到着。

 見上げると、結構高いように感じた。

 大体•••山頂までは2時間くらいか?

 アウトドア派の俺にすれば、2時間歩くことなんて朝飯前だ。

 早速登山道に足を踏み入れる。

 延々と歩き続けた。

 季節は春から夏に切り替わる頃で、気温はそこまで高くはない。

 だが、流石に歩き続けると少し背中に汗が滲むのを感じる。

 そして•••舐めていた。

 歩く、というのは正しくなかった。

 正しくは、登る、だ。

 そりゃそうだ。登山なんだから。

 平坦な道なんてほとんどない。

 全ての道が、上向きに、そして平じゃなくてぼこぼこしている。

 1時間を越したくらいで早々にへばっていた。

 息は乱れ、足は重く、汗は滲む程度の範疇を超えて流れていた。

 一旦休憩しよう•••

 ベンチなんて物は道中一個も無い。そしてこれからも無いだろうと容易に想像できた。

 なので、登山道の端に生えている手頃な木の幹に座り息を整える。

 リュックに入れていたビニール袋を取り出し、無造作に手を突っ込む。

 そして目当ての物を引き当てた。

 ビールとおつまみのセットだ。

 山頂で楽しもうと思ったけど、我慢できなかった。

 プルたぶを起こす。

 特有の音色に脳からやばい汁が出ているのを感じた。

 一口、二口•••

 喉仏が隆起し他の飲み物では出ないであろう嚥下音が辺りに響く。

 ぷはっーーー

 ここまでがワンセットだ。

 再度周囲の景色に目をやると、また違った景色に思えてくる。

 最初は楽しめていた緑黄の木々•••道中の険しさから顔は下がり、地面しか見ていなかったからな。

 緑の中にも、色が薄かったり濃かったり、太陽に照らされて透けていたり、日陰で涼しげに見えたり•••

 登山の醍醐味はここにあるのかもしれない•••と初心者ながらに思いに耽っていた。

 コンビニで調達した食料を一通り平らげて燃料を補給することができた。

 立ち上がり歩き始める。

 そして•••山頂に辿り着くことができた。

 素晴らしい景色が視界一杯に広がった。

 不規則ながらもどこか統一性を感じる木々がひしめき合っている。

 目線を遠くに向けると、最寄りの駅や、立ち寄ったコンビニ、歩いてきた道がとても小さいミニチュアのように見えていた。

 先程までとは段違いに空気は澄んでいて、手を伸ばせば届くんじゃないかと思うくらい雲を近くに感じていた。

 気分は高揚している。

 周りには人はいない。でも、見えている範囲には誰かがいるだろうと想いはしたが•••

 いてもたってもいられなかった。アルコールのせいだろうか。

 思いっきり叫んでしまった。

 すると•••

 「ヤッホーーーーー」

 聞き覚えのある声で返事が返ってきた。

 童心に返ったかのようなワクワク感が胸を埋め尽くす。

 すかさず目の前の壮大な景色に叫ぶ。

 「登山最高ーーーー」

 心からの本音が返ってきた。

 一息つき景色を眺める。

 何か叫んで面白い言葉はないかと考えながらタバコに火を付ける。

 下ネタは流石にな•••好きな子の名前でも叫んでみるか•••答えが出ないまま思考を繰り返していた時•••

 「火を使うなーーーー」

 •••聞き覚えのある声だった。でも•••俺は叫んでいない。

 「タバコを消せーーーー

 俺じゃない。俺じゃないのに•••俺の声•••じわじわと恐怖が足元から這い上がってくる。

 「ゴミを拾えーーーー」

 恐怖が全身に行き渡った時、俺は振り向いて全力で走っていた。

 山を降りるために。

 さっきまで明るく、晴れやかな気分になれる景色はそこにはなかった。

 太陽が沈んだのか、雲で隠れてしまったのかはわからない。だが、確実に1トーン落としたような暗く陰った景色が視界を覆う。

 全力で走った。

 一度休憩した地点も通り越して走り続けた。

 道中、お菓子の屑を踏んで転びそうになったが、そんなことはどうでもいい。

 早くここから離れたい•••そう思った時•••

 「無事に帰れると思うなよーーーー」

 その言葉を最後に俺の意識は途絶えた。

 後日、山の麓にゴミにまみれた男が倒れていたのを発見される。

 その男の手には、タバコの吸い殻が握られていたそうだ。

まとめ

美味しいそうなポテチ
point

やまびこは、反響する環境であれば平坦な場所であっても起こる
叫ぶ内容は、他人に聞かれても大丈夫な物を選ぶのが吉か
自分で出したゴミは、自分でしっかりと持ち帰るべき

 以上で、【怖い話】山の怖い話「やまびこ」を紹介※眠れなくなっても責任取れませんを終わります。

 他にも、【怖い話】山の怖い話「厳選6選!!」を紹介※眠れなくても責任取れませんという記事もあるので、興味がある方は是非ご一読ください。

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