【怖い話】車の怖い話「カーナビ」を紹介※眠れなくても責任取れません

止まれの標識

 あなたは怖い話は好きですか?

 老若男女、一度は見たり聞いたりなど、怖い話に触れる機会はあるのではないでしょうか。

 そんな中でも「車の怖い話」は舞台としてはメジャーと言えるでしょう。

 今回紹介する車の怖い話は「カーナビ」です。

 夜中に読むのはおすすめしません。

 何故なら、眠れなくなっても責任は取れませんから•••

 それでは、ごゆっくりお楽しみください。

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目次

【怖い話】車の怖い話「カーナビ」

車の標識

 カーナビって便利だよな。

 住所とか電話番号とか、特定の情報を入れるだけでその場所まで案内してくれる。

 ひと昔前は、わざわざ路肩に止めて地図を広げていたらしい。

 考えられないよな。

 地図なんて、実物を見たことすらないのに。存在しているのかさえ疑問だ。

 カーナビの仕組みとしては、GPSを元にルートを探し出すらしい。

 しかも、混み具合や道路工事の情報を組み込んで探してくれる。なんて至れり尽くせりなんだ。

 カーナビが普及している時代に生まれて良かったと心底思うよ。

 誰の意思も介入することがない、無機質で短調的な音声ガイダンスには愛着すら湧いている。

 これからも俺の行きたいところにナビゲートしてくれ。

 ちゃんと、見ているから。


 使ってたカーナビが故障した。

 車も調子が悪かったから、これを機会に車ごと、買い替えることにしたんだ。

 店まで行き、ディーラーに話を聞く。

 今人気の車種や、必須のオプション、親身になって相談に乗ってくれる姿勢に思わず財布の紐が緩んでしまう。

 いい人もいるのんだ。

 納車の日、高鳴る胸を抑えつつ、店まで向かった。

 埃一つ付いていない、辺りの景色をそのままボディに写し込んだかのような、透明感漂う新車に思わず息を漏らした。

 丁寧にお辞儀をするディーラーを他所目に車を走らせる。

 コンビニに車を止め、早速前から気になっていた喫茶店を目的地に据え、カーナビに打ち込む。

 タッチパネルに指紋をつけるのは憚られたけど、そこは仕方がないと自分に言い聞かせる。あとで拭けばいい。

 「ルート案内を開始します」

 聞きやすくもわかりやすい、端的な言葉選びには感心する。

 車を走らせ、カーナビの指示通りにハンドルを操作した。

 途中で、違和感に気づく。

 喫茶店は•••この方角じゃない•••よな?

 疑いはしたが、カーナビが間違うはずもない、としばらく走り続ける。

 だけど、やっぱり方角が違う。

 路肩に車を止め、カーナビで確認する。

 例の喫茶店は、進んでいる方角の真反対に位置していた。

 おかしい。

 入力している情報は、確かに喫茶店の情報に相違はないし、途中までは方角に間違いはなかった。

 再度、情報を入れ直す。

 「ルート案内を開始します」

 カーナビが指し示す方角は、間違いなく喫茶店へと続いていた。

 さっきのは、何かの間違いだろう。そう思い車を走らせた。

 だけど•••

 おかしい。

 また違う方角へと案内されている。

 路肩に止め、カーナビを確認する。今度は、案内しているルートに沿って目的地まで辿っていく。

 すると、目的地は喫茶店とは違う位置を示していた。

 ?カーナビの故障か•••

 再度入れ直す。

 さっきと同じで、ルートは喫茶店への道を示している。

 「ルート案内を開始します」

 そして•••最初は店の方角へ案内しているが•••次第にルートが逸れる。

 指し示す目的地は、先ほどと同じで喫茶店ではなかった。

 そういえば•••最初のルート案内も合わせて•••同じところに案内している•••のか?

 気味が悪かった。

 まるで、カーナビ自体が意思を持っているように•••

 どれだけ入れ直しても、同じ場所に案内しようとしている。

 こうなれば、もう目的地まで行くほか、選択肢はない。

 腕には自然と鳥肌が立ち、身体の中心から熱が引いているのを感じながら、足元に的確に力を込めながら目的地へと進んでいく。

 「50m先右方向です」

 目的地には何が待ち受けているのか•••悪い予感がしてならない。

 「その先直進です」

 最初は頼もしく思えていた音声ガイダンスも、どこか不気味さを感じていた。

 「100m先、目的地付近です」

 目的地が近づいている。車を買うときに感じていた胸の高鳴りとは別種の鼓動が胸から聞こえる。

 「到着しました」

 カーナビが目的地として定めていたのは、交差点の中央だった。

 「到着しました」

 ペダルや、ハンドルが重くなる。どう力を込めても、目的地から動くことができない。

 「到着しました」

 無常に音声がこだまする。右側前方から、大型トレーラーが走ってくるのが見える。

 「到着しました」

 必死に扉を開けようとするが、外から誰かが抑えているみたいに、微動しかしない。

 「合流です。お疲れ様でした」

 最後に聞いたその言葉には、あからさまに感情が乗っていた。

まとめ

終わりの標識

カーナビを使用する際は、車を停車し、安全を確保して使用する
地図の携帯は必要なくなったが、代わりとしてカーナビの定期更新は必要不可欠
安全運転を心がけて、適切な使用方法を守りカーナビを活用する

 以上で、【怖い話】車の怖い話「カーナビ」を紹介※眠れなくても責任取れませんを終わります。

 他にも、【怖い話】車の怖い話「厳選4選!!」を紹介※眠れなくても責任取れませんという記事もあるので、興味がある方は是非ご一読ください。

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